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2008年7月 5日 (土)

「ルジすべ」2日目~「カルメン」

「ルジマトフのすべて」は、ママバレエのT先生とは何回か一緒に来ているのだけれど、今回(2日目)はK先生までご一緒で、ちょっと緊張しました。K先生は「カルメン」と名の付くものなら何でもお好きで、楽しみにしていたそうです。だけど‥1日目のちょっとビミョーな「カルメン」で、大丈夫かなあ、と内心心配でした。ところが‥‥‥。

全然違いました!何なの~これ?2日目は何と、もう観客もルジマトフもノリノリでした。内容もちょっと変えてあったような気がします。2度目ということもあるけれど、感情表現もわかりやすかったです。それに、寄せ集めのようなメンバーが大分まとまっていました。(ということは本当に当座の寄せ集めだった)K先生が盛んに「ブラボー!」を言っていたので、私も思わず「ブラボー!」と叫んでしまいました。声を出すと自分も乗ってくるんですね~!一緒に行った先生たち、とても楽しんでいただけたようで、ルジマトフ・ファンとしてはほっとしました。

そう、よかったんですよ。1日目は何だか、去年の4演目出演という大サービスの記憶もあるので、ちょっと淋しい感じもしたし、メインの「カルメン」が、カッコいいにはカッコよかったのだけれど今ひとつ乗れなかったので、いつもよりは満足度が低い気がしていたのです。でも、2日目は前日よりずっと引き込まれました。

最後、恒例の花束ラッシュが一通り終わって、緞帳が下りたあともこの日は拍手が鳴り止みませんでした。そしてルジマトフとロサリオが幕の前に出てきたのです。それからは皆立ち上がって大興奮やっぱりね~これがなきゃ!

さて、その「カルメン」
真っ暗な舞台に、一人カルメン(ロサリオ)が、ラストシーンのオレンジの衣装で椅子に座り扇を持っています。カルメンが消えると、なぜかそこはダンススタジオ?で、舞台下手にバーが置かれ、黙々とバーレッスンをするダンサーたち。その中に
ルジマトフが!お稽古着姿でプリエやタンデュをするだけなんだけれど、もうその足のラインの美しさといったら!

一方、上手側ではフラメンコダンサーたちが踊っています。ひとしきり基礎的な型を終えると、今度はセンターレッスンのバレエダンサー達と入り乱れて、ダンス合戦みたいな様相に。「カルメン」なのに何で?と思うけれど、深く考えずに、ただただルジマトフの美しい動きに見入ってしまいました。トレウバエフとガリムーリンと、3人でジャンプやターンを披露するのだけれど、現役バリバリの彼らにも全く引けを取らず、それどころかとびぬけて優美~この一瞬が一番よかった!なんて言ったら振付けたロメロ兄さんはきっとがっかりするでしょうね~。

レッスンが終わって、カルメンが登場します。最初の衣装とは違う黒っぽい衣装で踊り始めます。でも、このときルジマトフは「ドン・ホセ」に変身中なのですよ。最初後ろのほうで何をこそこそとやっているのだろうと思って、カルメンの踊りに集中できませんでした。2日目は何と、椅子を手前側にもってきて、そこで靴を履き、サッシュベルトをつけて、堂々とフラメンコスタイルに変身完了。お着替も演技のうちになったのね‥?それが終わると、スリリングなカルメンとの絡みになります。フラメンコも、やっぱりカッコよく決まる

(実は、いまだに頭がボーっとしていて細かいことはよく思い出せないのです。2回も見たのに今思い出せないということは、一生思い出せない? そういうわけで、ここに書いてあることは記憶違いが多いかもしれません。ごめんなさい~!)

このあとテーブルが出され、その上でリカルドが踊り、その後パーティーのような感じで皆出てきてグラスを傾け、ここでトレウバエフやガリムーリンがソロをちょこっと踊ったりしたんだよね‥?それが結構はまっていました。何となく、彼らはこういう雰囲気が合っていますね。バレエとフラメンコの取り合わせの違和感はありませんでした。そういえばマハリナも似合っていました。

続いてカルメンもテープルの上で踊る。ここで、黒のスーツ姿で椅子に片足を乗せて、手拍子を打つルジマトフがとってもツボでしたそして皆が帰ったあと、カルメンとホセの濃厚なデュエット。(パ・ド・ドゥじゃなくって、何て言えばいいの?)

それから鏡の前で闘牛士に変身するリカルド。オペラの歌と、フラメンコのギター曲が入り混じって、かなりドラマチック。真っ白な衣装で、裏が赤地の大きなマントを振り回すのがカッコいいんだけれど、何というか‥ルジマトフのドン・ホセに対して、この人が恋敵のエスカミーリョというのがちょっと微妙でしたロメロ一家の中にはちょっとイケメン系のいい若衆もいるのだから、彼なんかじゃいけなかったんですかね~(意味不明のつぶやき)

きょうだいだからというわけではないけれど、カルメンとエスカミーリョの踊りはいまいちきわどさが足りなかった。ここで思いきりきわどくしなければ、ストーリーが曖昧になってしまうと思うのですが。それに、心移りをしたカルメンを見て、ホセが嫉妬に苦しむところがあってもいいと思うのですけど、よくわかりませんでした。

一方、ミカエラ(マハリナ)とカルメンの女の戦いはすごかった。ミカエラは普通、カルメンとの対比で清純なイメージになるはずですが、ここではカルメンと互角に戦っている?強い女でした。(マハリナ素敵)気丈にやりあうのだけれど、結局やられてしまう。そのあとのホセとミカエラの場面、ここが短くて、あっさりめでちょっと残念でした。もっとしっとりやってほしかったような‥‥‥そう、このあたり、バレエならもっとわかりやすく、ああ、ミカエラはホセのことを好きで心配なんだな~とか、それなのにホセはどうしようもなくカルメンに夢中で、いくら言っても聞く耳を持たないのよね~とか、そんなふうにすぐ理解できるはずなんだけれど、フラメンコという踊りが何をどう表しているのか、慣れていないのでよくわからなかったのです。

黒い衣装で(男なのにスカート?)銀色の仮面をかぶっている「死」という存在が、ときにエスカミーリョと踊り、カルメンと踊り、悲劇のラストシーンを暗示しているようでした。カルメンは最初に一瞬登場したときのオレンジの衣装。激情に駆られたホセと踊るうち、次第にまとめた髪がばらけて「ジゼル」の狂乱のシーンのようになっていきます。拒絶し、また求め合い、また逃げる。激しい感情のほとばしりが見えるラストシーンでした。最後はホセがカルメンをナイフで刺してしまう。。2日目は3回ほど刺してました~!?

ルジマトフは、確かローラン・プティの「カルメン」を踊っているのですよね。私は映像で一部を見ただけですが、破滅的な男を躍らせたらきっとこの人はすごいだろうな~と思っていました。今回フラメンコという形で見せてくれたその物語。1日目はちょっと消化不良という感じがしましたが、2日目はわかりやすく、よくなっていました。ともあれ、芸術監督になってからも日本で新作を披露して、舞台の上で元気な姿を見せてれくれて本当にうれしかったです。

それでも何か物足りない気がするとすれば、次の出演予定がないことですね~。あ~急場ごしらえの白黒チラシでもいいから、次の出演の御案内がほしかった!それがあれば次を楽しみに、またこれからも生きていけるのに 大体、あんなに美しいクラシックのパをチラ見させといて、まだまだいける!と思ったファンも多いはずなのに、「次」がないなんて、怒りますよっ!だから帰りにアンケート用紙にこう書きました。「これが最後にならないように切に祈ります!」「未発表の冬のミハイロフスキー・ガラに、ぜひともルジマトフ出演を望みます。」

「カルメン」だけで終わってしまいました その他はまた後日に。

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コメント

そろそろ現実に戻れましたか。
2日目しかみていなかったのだけれど、当りの日でよかったです。

実はバレエの公演を見に行くつもりでいた私としては、今回はプログラム発表の時点で半分以上がスパニッシュというのでひどく盛り下がってしまっていたのでした。
でも友香梨さんのupされた記事読んでかなり気分上向きで出かけられました。ありがとうございました。

カルメン、なんといったらよいのか、凄かったです。
1日目と2日目で変っていたのですね。
マハリナはスペイン組に比べて線が細いので不利かと思っていたのですが、全然負けてなかったです。
スパニッシュしてましたね。
その点ではクテポワはバレエの枠からはみ出せなかったかなと。

もちろんルジマトフ、かっこよかった!
でもレッスンシーンが1番よかったかも。
ラインも美しいし、回転も一番切れがよくスピードありましたよね。(こんなところだけ目をつけてちゃいけないのかもしれないけど)
スパニッシュもかっこいけど、また身近に感じられる演目踊ってくれないかしら。

バレエがみたかった私としては、チャイコフスキーのパドドゥ大満足でした。
オブラスツォーワ、ほんとうにかわいくて音楽そのもので素敵でした。
何年か前にジュリエットをみた時に最初のシーンから大好きになったダンサーです。
来年のマリンスキー公演も是非きてほしいです。
それにコールプ。やっぱり大好き。今回は爽やかで白王子でしたね。
このところ個性的路線で日本に招聘されていたコールプ、今シーズンはノーブル路線を定着させたいのかなと。
(これから予定演目、みてたらそう思えちゃって)
薔薇の精で目を奪われたのですが、実はかれの白鳥王子が好き。
来年のジゼルとても見に行きたいですが、悩み中です。
(子供の受験の寸前なんですよね)

来週はコジョカルとマックレーにふられた眠り、再来週はニーナの白鳥そして8月もいろいろと。
またアツーイ夏になりそうです。

またいろんなお話聞かせてくださいね。

投稿: アナスタシア | 2008年7月 6日 (日) 22時26分

アナスタシアさん

舞台楽しめてよかったです
マハリナはああいう踊りもすごくはまるんですね。
ヒールの靴でフェッテをぐるぐる回り始めたときはもうドキドキしてしまいましたよ。

ほんとに、あの一瞬のバレエシーンが一番よかったですよね。バレエって「カッコいい!」「決まる!」だけじゃなくて、「うっとり」する要素もあるわけで、もっともっとうっとりしていたかった~

「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」は本当にすばらしかった。オブラスツォーワはとても魅力的なダンサーですね。もっといろんな演目で見てみたくなりました。

コールプも、本当に何でもできる人だなあと感心しました。
「怪しい人」ではなく、「かわいい」感じすらしたのは驚きでした。
今度は9月の「華麗なるクラシックバレエ・ハイライト」で、思いがけず見られることになり(草刈さんとパキータ、レ・シル??)またそれも楽しみです。

来年の「ジゼル」も見たいですよね~。
ことしコールプの「白鳥の湖」を見ることができなかったので、ぜひ「白鳥」も見たいのだけれど、うちにもやっぱり受験生がいるのでどうなることか。
ファックスの申込書(光藍社の優先予約の)を書いて、すぐにも送れる状態なんだけれど‥‥悩みます!

ロイヤルの「眠り」、コジョカルは残念でしたね。
ニーナの「白鳥」行かれるのですか?私はもうジュリー・ケントの日にしてしまったので、もうこれ以上は行けません
そのかわり「海賊」をニーナで楽しみたいと思っています。

いよいよバレエファンの熱い季節ですね!
梅雨明けまだなのに急に暑くなりました。お互い体調に気をつけて、楽しみましょうね~!
楽しいコメントありがとうございました。

投稿: 友香梨 | 2008年7月 7日 (月) 08時57分

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