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2008年12月30日 (火)

新国立劇場「シンデレラ」 2

いまさら書くのも‥‥と思うほど遅くなってしまいました。いろいろ年末で忙しかったので。それでも、昨年はまだ29日と30日にダンチェンコとレニ国の「白鳥の湖」に行ったんですよね。

去年から怒涛のようにバレエを見始めて、2年目が終わろうとしています。ことしもいろんな舞台を見ることができ、充実した1年になりました。(家族のヒンシュクは別ですけど)数えてみたら去年が30公演、今年は29公演でした。すごいバレエファンの方は40公演以上は普通に行っているでしょうから、大したことはないのですが‥‥‥。

その一方で、ことしは「ヤマトタケル」で新橋演舞場デビューをして、歌舞伎座とあわせて11回も歌舞伎を見てしまったのです。この歌舞伎をバレエとあわせるとちょうど40公演。我ながらちょっとあきれるくらい散財してしまいましたね

さて、「シンデレラ」ですが、レジュニナ(レジニナ)は本当に残念でしたが、代役のさいとう美帆さんもなかなかよかったです。さいとうさんといえば、チャリティガラのときの「薔薇の精」。確かあのとき、最初からお目々ぱっちり、満面の笑みだったんだよね。あの演目でそれはありえないでしょう!と思ったけれど、相手があのコルサコフだったから仕方がなかったのかもね~。あんなべいびぃな薔薇の精が突然現れたら、私だって驚いてお目々ぱっちりになるわ。

さいとうさんにはそんな、ちょっと大根なイメージがあったので、最初は、何?この発表会みたいなメイク!などと突っ込んでいましたが、だんだん突っ込むのも忘れて見入っていました。

シンデレラの演技でよかったのは、箒を相手に踊るところ。1幕ではまだ見ぬ華やかな世界を想像して踊っているんだよね。だから一瞬我にかえって、ちっとも反応してくれない箒にやつ当りしたりする。でも、舞踏会から帰ってからの3幕では、箒は単に箒じゃない。さっき夢の中で会ったばかりの素敵な王子様そのもの。だから大切なものにでも触れるように、決して邪険に扱ったりはしない。そして、ポケットの中にガラスの靴を発見してからは、箒はまたただの箒になるのです。だって、あれは夢じゃなくて現実だったとわかったのだから。そんな演じ分けがよく伝わってきました。

また、脇を固める人もよかった。私はイギリス流のユーモアというのと、悪ふざけというのの区別がよくわからなくて嫌いだった、あのお姉さんたちのどたばたも、ばかばかしいけど笑ってしまいました。マシモ・アクリのお姉さんは、オペラグラスで見るとこれ以上はないというほど怪獣みたいなひどいメイク!ここまでやるかと思ったら、かえって好感を持ちましたね。対する井口さんのお姉さんも、こちらはちょっとかわいらしい感じもあって、その対比が面白かったです。舞踏会で小柄な男性をばかにしているような演技は、やっぱりいやですけど。

仙女の川村さんがすごくきれいで、存在感がありました。ほんとに光の粉を振りまく妖精のように輝いていたと思います。彼女が主役になるなら見てみたいなと思ったくらい。(2月の「ライモンダ」に出るんですよね~)今後がとても楽しみです。

四季の妖精は春の小野さんがイメージぴったりの元気さでかわいかった。夏の西川さんは、こういう役でここまでやるか~?みたいなねっちり濃い表現?そういう人なの?あの中では異色な感じがしました。冬の寺島ひろみさんは音に遅れ気味なのが気になったかな。

あと、吉本さんのダンス教師は、30年ぐらい前のオバサンのようなカツラとおちょぼ口の真っ赤な口紅が異様!あんなオカマっぽい変な役だったっけ?「アラジン」のときも変な化粧だったよね‥‥。もう少し何とかならなかったのか。道化の八幡さん、今となってはそんなに印象に残ってないのですが、この人が「アラジン」で、吉本さんと日替わりでジーン役を演じた人か~と思ったので、よく踊っていたのではないでしょうか。

そしてコボー王子は、前回書いたとおり意外に素敵でした。意外というのは‥‥。私、コボーさんって知らないうちに何回か見てるんですよね。以前、スターダンサーズバレエ団が好きでよく見ていた頃、吉田都さんとともにピーターライト版の「くるみ割り人形」や「ジゼル」にゲストで出演していたと思います。ほとんど印象に残っていないんだけど、どうしてかな~。特別顔もスタイルもよくないし、踊りもゲストならこれくらいは普通だろうみたいな感じだった?そういえばことし見たロイヤルの「眠り」がコボー王子だったっけ。ごめんなさい、忘れてた。

今までそんな、特に強い印象というのはなかったのですが、この「シンデレラ」の王子では、本当に自然な王子としての気品と、あたたかく優しい内面が感じられて、とても素朴で素敵でしたやっぱり、コジョカルで見たかったわね~。

そんな感じでシンデレラは代役の代役だったけれど、他の人たちがよくそれを盛りたてて、素敵な舞台にまとまっていました。年末に、夢を与えてくれるこんな演目はいいな~と幸せな気分で今年最後の鑑賞を締めくくることができました。バレエって、ほんとにいいものですね~。それではまた、来年も楽しみましょう

来年早々にはレニ国がやってきます。またコールプが見られるのがとっても楽しみ 特に「海賊」のアリはどんなすごい俺様アリになるのか?はたまた、芸監の演技を受け継いで、意外にも美しくせつないアリを演じてくれるのか?‥‥ってほど期待はしてないんですけど。スタイルいいし踊りも抜群なのに、あの顔でしょう。せめて泥棒メイクだけはやめてほしいと思うのですが。

また、今回新国の「シンデレラ」を見たので、ぜひともスターダンサーズ・バレエ団の「シンデレラ」も見たいのですが、すでに「海賊」もコルプガラもチケット買っているので、1月17、18という日にちがどうしても厳しい!去年も、ちょうど「スーパー歌舞伎」に入れあげていた時期だったので見逃してしまいました。

スターダンサーズ・バレエ団といえば、去年80歳の記念公演をした創始者の太刀川瑠璃子さんが、19日に亡くなられたそうですね。ことし1月にはバーミンガム・ロイヤル・バレエの公演で、「美女と野獣」のときも、「コッペリア」のときも、姪御さんたちとともに客席でお元気な姿をお見かけしていたので、訃報を聞いて驚きました。公演の時はいつも、入口すぐのほんとの「もぎり」のところで、来るお客様全員を笑顔で迎えられていた姿は、私なんてほんの一時期のファンでしたが忘れることはありません。ご冥福をお祈りいたします。

というわけで、ことしもバレエ三昧(プラス歌舞伎)の1年でした。大好きなルジマトフ氏は、去年の今頃はやきもきしてしまったけれど、ことしは無事「ルジすべ」も見れたし、本国でも頻繁に舞台に姿を見せているようで一安心。クラシックはもう踊らないと言っているのはとても残念だけれど、来年早々、また見ることができるのはとても幸せです

こんな拙いブログですが、ことしも(そんなに多くはないと思うけれど)いろんな方に見に来ていただいて、とてもうれしく思っています。どうもありがとうございました。また来年もよろしくお付き合いのほど、お願いいたします。では、どうぞ、よいお年を

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