バレエフェス「秘蔵記録映像上映会」
昨日は、ココログのメンテナンスをやっていたようでログインできず、終了後も写真がアップできなかったり、絵文字が入らなかったりといろいろありました。その中でショックだったのは、延々と書いたのに、アップしようとしたらいきなりのトラブル!
それで全部消えちゃった![]()
前は変なところをいじってページが戻って消えたりしたけど、最近ではページ移動する時に「まだ保存していませんがどうしますか」みたいな警告が出るので、いきなり消えちゃうことはなくなっていました。でも、何かメンテナンスがらみのトラブルだったのでしょうか?久々に大ショックでした
もう立ち直れない
と言いつつ懲りずにまた書いているのですが。
さて、行きたいけどチケット高いし、見たい人もいるけどけど、見たくないような演目もあるし、まだ迷っているけど、たぶん行かないだろうと思うことしの第12回世界バレエフェス‥‥
そう思っていたら、バレエフェスの過去の記録映像を集めた1日限りのこんな企画があったのです。私は昔のことはわからないから懐かしくもないので、そんなに行く気はなかったのだけれど、誘われたので見てきました。
ロビーには衣装や今までのプログラム、出場者のサインなどが展示されていました。見ていたら私の好きなルジマトフも、ニーナ・アナニアシヴィリも、91年開催の第6回に出演していたのですね。ルジマトフはAプロに「ドン・キ」、Bプロに「海賊」を踊っているようです。あ~私がバレエのバの字も知らなかった時代、さぞや華々しかったでしょうね。当時28歳のルジマトフ、そしてニーナ‥‥見たかったなあ~。
上映会が始まってすぐに気が付いたのですが、これって結構つらいかも
‥‥というのも、音量が極端に小さいのです。もちろんシ~ンと静まり返っているので音楽は聞こえます。でも、それ以外の音も聞こえてしまう。姿勢を変えたりするとガタガタいうから、じっと前を見るだけで微動だにできない感じ。咳が出そうで苦しくなるし、おなかが鳴りそうで心配だし、かなりつらい鑑賞となりました。
それと全27演目と、数だけはたくさんあるけれど、全部が2~3分に編集されていて、いいところでブチッとキレて次にいってしまうんですよ。見入っているところで「はい次!」とばかりに変わってしまう。これにはかなり欲求不満になりました。
それでも「秘蔵」というだけあって面白かったです。ただ、前回の第11回が5演目もあったんですよ!これって「秘蔵」?一緒に行った友人は、きっと今回の宣伝のためだろうと言ってましたが、セレクトした出演者を見てもそんな感じがしました。どうせ「秘蔵」というなら、もっと昔の、珍しいもののほうを多く見せてほしかったです。
特に印象に残っているものをいくつか。
まず1976年の第1回、何と33年前ですね。既に歴史上の人物のようになっているマーゴフォンティーンの「ロミオとジュリエット」。聞き慣れない曲だと思ったらベルリオーズの曲でした。このときもう結構な年齢だったと思うけれど、フォンティーンという人がどういう魅力をもってバレエ界に君臨していたのか、何となくわかる気がしました。夢みるような表情が素敵でした。
それから、第2回(79年)のプリセツカヤとジョルジュ・ドンの「レダ」。ベジャールの作品です。和楽器の音楽、バックには大きな丸い鏡。この異質な二人と、異質な背景の組み合わせがすごかったです。プリセツカヤはレオタード姿で「瀕死の白鳥」を踊ります。その腕の動きのすごいこと。それからドンの圧倒的な存在感。あれは一体何だったんでしょうね。
マクシーモワとワシーリエフの「ドン・キホーテ」も印象に残っています。小柄なマクシーモワが可愛い顔をしてきっちりとした技を繰り出す。ワシーリエフも負けずに、力強くダイナミックな踊り。何か今の人たちとはスピード感が全然違うみたい。これって早送り?と思っちゃうくらいでした。
第3回(82年)の圧巻はジョルジュ・ドンの「ボレロ」。本当に、ドンの爆発的なエネルギーはすさまじい。伝説ですね~。生で見ていたらどんなだったんでしょう。「愛と哀しみのボレロ」という映画を見て、私の友人がドンの大ファンになり、当時「ジョルジュ・ドンを見に行かない?」と誘われたことがあったのです。でも、私もまだ学生だったし、バレエといえば高校の芸術鑑賞会で松山バレエ団を見ただけだったし、特に興味もなかったので「バレエなんて、私はいいよ~」と断ってしまったのが、今となっては本当にうらめしい
第3回はもう一つ、エヴァ・エフドキモワとペーター・シャウプスの「海賊」。まず、エフドキモワという人を見て、いきなり「何者!?」と思いました。ヴァリエーションは普通のメドーラのヴァリではなくて、ちょっと聞きなれない曲でしたが、最初のアチチュードのところでもう、その思いきりのよさと現代的なほっそりとしたプロポーションに目を奪われました。一瞬キラキラっと光ったような気がしたくらいです。あとでどういう人が調べたら、何と今年4月に60歳で亡くなられていたのですね。日本のバレエ教室にも招かれて教えたりしていたようで、この夏、ご縁のあった団体では追悼公演なども催されるようです。本当に素敵なバレリーナだったと思います。
第4回(85年)のマリシア・ハイデとリチャード・クラガンの「オネーギン」も素晴らしかった。例の、タチアーナが手紙を書きながら眠ってしまったときの夢で、鏡の中から現れるオネーギンと踊る情熱的なパ・ド・ドゥです。このときのハイデも、年齢的にはかなりベテランだったと思うけれど、本当に初々しい少女の、何も知らないだけに空想だけは大胆になるような、そんな少女そのものなのです。これも、短く編集されていたのが残念。せめてこれだけでも全部見たかったです。
同じく第4回、モニク・ルディエールとパトリック・デュポンの「ドン・キホーテ」。これが一番受けたと思います。素晴らしいバランスを見せるルディエールもさることながら、何といってもデュポンの、笑っちゃうぐらいの超絶パフォーマンス!これには映像であるにもかかわらず会場から拍手が起こりました。とにかくスピードがすごい!びっくりしました。デュポンって、ブルメイステル版の「白鳥の湖」の映像でしか知らなかったけれど、すごい人だったんですね。パリオペには珍しいタイプの人だったのではないでしょうか。
第5回(88年)のシルヴィ・ギエムとマニュエル・ルグリの「グラン・パ・クラシック」もよかったですが、残念ながら伝説の黒いレースの衣装のものではありませんでした。ギエムもちょっとすごさが足りないような‥‥。ルグリとの組み合わせもまだ「優等生」という域を出ない感じ。このときどちらも25歳ぐらいだったんじゃないでしょうか。
そして第5回の「特別プログラム」という「白鳥の湖」。出演者が主要な役を交代で演じているもの。ここでもまたデュポンがすごかった!道化役で踊っているのだけれど、これ見よがしの超高速回転!さらに回転中に手を上げ下げしたりするまたまた笑っちゃうくらいの超絶パフォーマンスにまたもや大拍手。私はご縁がなくて、デュポンもまた「見られなかったのが残念!」という人の一人になりました。
ルジマトフも出演した91年の第6回からはニーナ・アナニアシヴィリとアンドリュス・リエパの「ライモンダ」でした。当時28歳のニーナはまだまだかわいらしい。そして白マント激似合い、サラサラ金髪のリエパは見るからに王子様で
本当にうっとりしちゃいました。
ほかには、私がバレエを見始めた頃の2000年の第9回、フェリとマラーホフの「マノン」とか、第10回(03年)コジョカルとコレーラの「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」、ギエム&ル・リッシュの「優しい嘘」などがよかったです。あとは、ちょっと眠くなるようなものもあったり‥‥ギエムの「TWO」は見たことがあるけど、四角いライトの中で踊る、後半手だけが光って見えるような、ああいうパフォーマンスは生舞台ならではのもので、映像で見ると暗くて何が何だかわかりませんでした。あと、ルグリとオレリー・デュポンの「扉は必ず」も、確かルグリガラで見ましたが、あのスローモーションのような演目も、生ならいいけど、映像で見ると退屈でした。
終わってから誘ってくれた友人と長々と話しました。実はそれがメインだったのです。私のまわりにはバレエファン皆無状態だったのですが、最近ひょんなことで知り合った方で、もう昔からバレエを見ている人。当然私は知識面で太刀打ちできそうもないし、また好みもちょっと違うようなのですけど、話していくうちにだんだん共通の見解?が見えてきました。
それはやっぱり、私は知らないけれど、バレエブームの1つのピークは90年代だったということ。今回の上映会ではちょうどその辺りが少なくて残念だったのです。ギエムやルグリが一世を風靡した時代。マラーホフが、フェリが最前線で輝いていた時代。私にとってはニーナやルジマトフの全盛期。また、ソ連が崩壊したこともあって、ロシアのバレエ団が次々に来日した贅沢な時代。日本の熊川さんや吉田さんが海外で華々しく活躍し、一般人のバレエに対する認知度も上がった時代。何かそのすごい時代に、私は何も知らなかったことが返す返すも残念です。まあ、私がバレエを見始めたきっかけは、そんなバレエブームに乗って友人の子供がバレエを習い始め、それを見てうちの娘もバレエをやりたいと言い出した‥‥そんなわけで私にも、その90年代の余波が回ってきたと思えば納得できるような気もするのですが。
その頃活躍した人は、すでに引退したり、大ベテランの域に入っている人ばかりですが、これに代わるものを持っている人はなかなか見当たりません。こんな人たちが綺羅星のごとく揃っていた時代なんて、これからまた来るのでしょうか。ギエム、マラーホフ、ルグリ‥‥これからはこういう人たちの引き際を見守っていくことになるんでしょうね。
それで、8月のバレエフェスですが、私はどうも触手が動かない。その友人はもうクラシックを踊らなくなった彼らを淋しく思いながらも、昔のよしみで?見に行くそうです。もうすぐ第2次発売ですね~![]()
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