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2020年7月

2020年7月26日 (日)

2019年 祇園祭(先祭)見物録

引き続き昨年、先祭を見たときの記録です。前年、注連縄切りとくじ改め、新町通りを戻ってくる山鉾などを見ていたので、2度目はいよいよハイライトの四条河原町辻回しへGO!Dsc_0501

Dsc_0514 Dsc_0506_20200726104901 まずは前夜の宵山から。先祭の宵山歩きも2回目なので、一方通行ルートなど、歩き方の面では結構慣れてきたみたいです。屋台で売っている食べ物も、あれこれいろいろ食べてみたりしました。

前年は京都市内のホテルがとれなくて大阪のホテルから通ったけど、このときはかなり前から予約をしたので四条通に面したホテルをとることができました。やっぱり徒歩圏内というのは便利さが全然違いますね。帰る時間の心配がないから、遅い時間までブラブラ歩いてしまいました。また、この日は直前に夕立があったため、結構涼しくて歩くにも楽な夜でした。

Rimg0852 Dsc_0532 Rimg0858 Rimg0859 Dsc_0534 Dsc_0539 Rimg0865 さて当日、やはり四条河原町の交差点は一番の激戦地なのか、8時に行ったらもうかなりの人がいて、最前列の確保は無理でした。それでも長時間待ったかいあって、このときもベストポジションで見ることができました。

四つ角のどの位置に陣取るかは大きな問題だと思うのですが、ちょうどマルイ(今は閉店してしまったとか)の前は、八坂神社に向かってやってきた各町内の人たちが一度ずらりと並んで、八坂神社へ一礼するところも正面から見られたし、綾傘鉾の棒振り踊りも見られたし、辻回しの一部始終が見られてよかったです。

ただ本当に人が多くて、後ろからどんどん押してくるので、踏ん張っているのが大変。長時間待った割には、前列でいくつか見たら満足して行ってしまう人もいるらしく、絶えず人が入れ替わっていて、私たちもほどなく最前列に躍り出ました(笑)

最前列というのも実は結構大変なのです。押されて道路に出てしまうと、たちまち警備の人に注意されてしまいます。それでも隣にいた某外国人の家族はすごかったですね。でっかい荷物を下に置いて、近くに人が来られないように空間を確保する、何回も道路に出て写真を撮る、注意されても知らんぷり。警備の人も片言の英語や中国語で叫んでいたけれど、私が聞いても、う~ん、それは通じないと思うよ💧結局その人たちも、私たちより先に飽きて行ってしまいましたけどね。

前年の猛暑よりはいくらかましだったけれど、かなりねばって見ていた(笑)私たちもやっぱり暑さには勝てず、半分より少し見たところで退散することにしました。先祭の山鉾は23基。全部見るのは並大抵じゃありません。その点、後祭はちょっと頑張れば10基全部見ることができていいと思いました。

私たちがギブアップした後半からは、マルイの前もそれほどの混雑ではなかったようです。もしかして最初からここで場所取りしているよりも、くじ改めのところか、注連縄切りのところで最初見て、後半に四条河原町に向かったほうが楽に見られるのでは?などと思ったりしました。まあ当日の暑さの具合と、体力がもてばですが(笑)次に行くときは、そんな山鉾巡行フルコースをやってみたいですね。

少しだけ解説をしますと、大型の車輪のついた山鉾が方向転換するときは、車輪の下に竹の板を敷き、水をかけてその上を滑らせるようにして方向転換させます。一度ではできないので、これを3回ぐらいに分けて、その都度竹を敷き直して繰り返します。しかし、この高さ、しかも上には人が何人も乗っているのですよ。(上に乗っている人は怖くないのかな?)それをぐるっと回転させるたびに、見物客から大きな歓声が沸き上がります。この熱気、迫力、いいなあ!

一方、小さめの「山」は、お神輿のように担いで方向を変えます。こちらは余力があるのか、ぐるぐると3回ぐらい回って見せるサービスで拍手喝采、というところも。それぞれに楽しい「辻回し」でした。

Dsc_0542 Dsc_0544 Dsc_0546 Dsc_0547 Dsc_0550このあとちょっと長いお昼休憩の後、戻ってきた長刀鉾の前で解体作業をずっと見ていました。なんと、山鉾巡行のあと、会所に戻ってきた山鉾はその場ですぐ解体してしまうのですよ。ちょっとびっくりです。

何でも、山鉾は市中を回って穢れをはらうわけで、集めてきた穢れがまた市中に戻っていかないように間髪を入れず解体するのだとか。

周りを飾る絢爛豪華な「懸装品」は、「動く美術館」と言われるくらい貴重なものなので役目が終わればすぐに取り外されてまた来年のために大切に保管されるのです。いろんなものを取り外したあとには骨組みと縄があらわになります。釘はつかわずに縄で組み上げられているのがよくわかります。市中から集めた「穢れ」はこの大量の「わら縄」についているので、縄は外したあとお焚き上げするそうですよ。1年間玄関を守ってきた「粽」も同様ですね。今年買うことができた粽は、ぜひ来年新しいのを買うときに持って行ってお焚き上げしてもらおうと思います。

そう、来年。今のコロナの状況で、来年同様な祭ができるでしょうか?誰にもわかりませんが、いつかすっかり収束してまた全国でこうしたお祭りができるよう祈りたいです。祭に限らず、演劇、コンサートなどもそうですが、本来人間の楽しみというのは、多くの人と喜びや感動を共有することにあるんだと思います。ソーシャルディスタンスでもアクリル版越しでもオンラインでもできるものはあるけれど、それはこういった多くの人が集まって行うものにある湧き上がる興奮や熱狂と同じものでしょうか?今回のコロナ禍は、人間とは何か?という根源的な問いを突き付けているように思えます。本来の人間の営み、楽しみ、喜び、そういったものが失われないように祈りつつ、この一関東人が祇園祭大好きになった3年間の記録を終わりたいと思います

追記:ほんとに久々の更新で、ココログの編集画面の仕様も以前と変わった点が多く、しかも、昨年はスマホで撮った写真が多かったので、それをアップするのにとても時間がかかりました。そんな状態ですが、また折々このブログも続けていけたらいいなと思いました。結局デジカメ壊れちゃったんですよね。もうスマホで十分と思っていましたが、こうやって見てみるとやっぱりカメラで撮った写真はいいですね。またデジカメ買おうっと(笑)

3年間ずっとおつきあいくださった京都在住のお友達にも厚く御礼申し上げます。お互い年々歳とってくるので(笑)いつまで猛暑に耐えられるかわからないけど、またぜひ一緒に行ってね!

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2020年7月24日 (金)

2018年 祇園祭(先祭)見物録

ほんとは先週書いてアップするつもりだったけど、なんとまあ、久々のことなので、かなり書いたところで何をやらかしたのか一瞬にして消えてしまいました(涙)こういうことも慣れないと大変ですよね~。それで気力がうせてしまったのですが、また今週、せっかくの4連休でも予定が何もないので、気を取り直して再び書き始めることにします。え~と、先週は一体何を書いたんだっけ?(笑)Rimg0570

初めて祇園祭の後祭を見た翌2018年、今度はいよいよ先祭を見ようと出かけました。まずは宵山から。先祭の宵山は前年に歩いた後祭のものとは全然違いました。とにかく人、人、人が多い!四条通は夕刻から車両通行止めで歩行者天国となります。ホコ天といっても、自由に歩けるわけではなく、センターラインで区切られた一方通行。しかも立ち止まって写真など撮ろうとすると、警備の人に「立ち止まらないで!」と言われてしまいます。だからただただ行列して歩くだけ。写真は全部、歩きながら撮りました(笑)Rimg0573

先祭は四条通に面して建てられた山鉾が多いのですが、四条通から入ってすぐの路地にもたくさんあり、それらを一つ一つ見ようと思ったら、まずは地図で全体の位置を確認しておく必要があります。というのも、細い路地まで全部一方通行になっているから。すぐそこに次の駒形提灯が見えているのに、行こうとすると辻々に立っている係員の方に止められてしまいます。それだけ人が多いのです。下手すると同じところを行ったり来たり、ぐるぐる回って歩き疲れてしまうでしょう(笑)

先祭の宵山は、食べ物の屋台がたくさん出てにぎやかで楽しいけれど、雅な風情は後祭のほうがあるかな~と思いました。Rimg0618 Rimg0620

山鉾巡行当日、京都在住の友人と四条烏丸と四条河原町の間ぐらいのところで待ち合わせをしました。それが何と朝の8時前!気合の入れ方が全然違います。友人が持ってきてくれた必需品もすごい。何時間も座って場所取りするので、シート一枚ではお尻が痛くなってしまいます。なので、梱包用のプチプチを重ねたものを敷きました(笑)それから首にはタオル。タオルには保冷剤を仕込みます。そして水分補給の飲み物と、団扇。前年は扇子を持って行ったけど、あおぎ過ぎて壊れてしまいました(笑)やっぱり何といっても団扇がいいです。そして場所は、ちょうど注連縄切りの注連縄が見えるところ。早くから場所取りしていたかいあって、今度もまたベストポジションで見ることができました。Rimg0623

先頭は「くじ取らず」の長刀鉾。長刀鉾にだけ「生き稚児」のお稚児さんと二人の禿が乗っています。お稚児さんは町衆の子息の中から選ばれて、この日まで精進潔斎し、官位をもらって「神の使い」となるそうです。このお稚児さんが太刀でしめ縄を切って、八坂神社へ向かって行列全体が進んでいくことになります。Rimg0625

次は蟷螂山。何と、カマキリが乗っています。奇抜ですね~。このカマキリ、からくり人形で、動くんですよ。それからも函谷鉾、鶏鉾などが通るのを見ました。 Rimg0635

そのあとは、最初の場所を離れ、少し手前で行われている「くじ改め」を見に行きました。「くじ改め」というのは、列の順番がくじと同じかどうか改める儀式なんだそうです。

関所」と呼ばれる場所では、各町内の使者が裃姿で、「奉行」にくじを入れた文箱を捧げます。このとき箱の紐を扇で解くとか、ふたを開けて中を見せる動作に独特のお作法があるみたいです。「奉行」がくじに書かれた内容を読み上げて改めた後、使者は下がって扇で一行を呼ぶ動作をします。これがなんとも優雅でしたね~。お奉行様は京都市長さんだそうです。このお仕事、ご公務の中では一番いいお仕事ではないでしょうか(笑)Rimg0656

ここでまたしばらく見て、もう限界に暑いのでしばし休憩。京都も大阪も、夏はすごく暑いけど、デパートや喫茶店の中はもうガンガンに冷房が効いています。だからどこでも涼めるけど、とりあえず早めのお昼を食べに行きました。Rimg0658

山鉾巡行は四条通を東に進んで河原町通の交差点で辻回しをして、その後市役所の角を左折して御池通を西に進んで各町内に帰って行きます。このとき、新町通りというそんなに広くない通りを山鉾が戻っていくところを見るのが、先祭だけの楽しみだそうです。休憩後、新町通りに先回りして、山鉾が戻ってくるのを待っていました。

Rimg0661a これがほんと、もう手が届くぐらい近くで見られるんですよ。感動!山鉾を飾る豪華な装飾も間近に見ることができます。そしてここまで来る人はさすがにそれほど多くありません。皆さん、大通りを行く山鉾を見るだけで満足しちゃうんでしょうか。じっくり見たかったらこっちで待っているほうがいいかもしれませんね。

先祭は人が多くて、山鉾の数も多くて全部はとても見られないかもしれないけど、あとからこんなところでも見ることができて、二度おいしい。そう思いました。

追記:このあと、朝からの祭見物でどこにそんな余力があったのか自分でも信じられないけど、喫茶店やらデパートやら、あちこちで涼んだ後、夕刻の八坂神社前で神輿が出るのを見に行きました。本来の神事としての祇園祭はこの神輿渡御が中心なんですよね。八坂神社前はそれこそ人であふれかえっていました。陽が傾いても相変わらずものすごく暑い中、街に出て行く三基の神輿を見送って先祭見物は終わり。祭好きの長い一日となりました。

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2020年7月18日 (土)

2017年 祇園祭(後祭)見物録

祇園祭のハイライト、山鉾巡行は17日の「先祭」(さきまつり)と24日の「後祭」(あとまつり)に分かれています。先祭は神輿がお旅所へ渡御(神幸祭)する前に街中を清めるために行う山鉾巡行、後祭は神輿が八坂神社へ還御(還幸祭)する際に行われる山鉾巡行で、それぞれ出る山鉾と巡行の進行方向が違うのです。もともとそういうものだったそうですが、昭和41年(1966)に、どうせなら全部一度に見たいということだったのか、警備などの都合なのか、先祭りだけの1回で済ませるようにしてしまったそうです。それが本来の2度に分ける形に戻ったのが平成26年(2014)でした。だから「後祭」というのは復活してからまだ新しいのですね。これだけ数があると一度にするのはやっぱり大変だし、それに二度に分けたほうが楽しみが二度あっていい、と思います。

Rimg0124山鉾巡行の前夜には宵山、宵々山というのがあります。私は初めて行った後祭の宵山で、明かりの灯った駒形提灯を見て回り、ゆったりと雅びな祇園ばやしを聞いて、いっぺんにファンになってしまいました。子どもたちが会所で呼び込み?をしている声を聞いたりするうちに、ああ、何で私は京都に生まれなかったんだろう!なんて思いましたよ。それくらいよかったです。

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もともと街をブラブラ歩くのが好きなので、暗い路地をちょっと歩くとまた違う町内の違う駒形提灯に出会えるというのが、ワクワクするような体験でした。ただし、とっても暑い!いくら暑くても関東では夜になると少しは涼しくなるけれど、京都の夏の夜はじっとしていても汗がじわっと出てくるほど暑い。

会所ではそれぞれ屏風や骨董品などのお宝、生け花などが飾られ、お守りや粽が売られ、それを買うと山鉾に上がったりできるようなのですが、もう暑くて汗だくでそれどころじゃないというのが実際だったかな?ただ歩いて写真を撮るだけしか余裕がない状態だったけど、それでも楽しかったです。写真のように会所の2階から橋渡しができているところもあり、それも物珍しく風情がありました。Rimg0152
  

当日、先祭のほうが楽しいよ、と言っていた友人が後祭を案内してくれることになり、地下鉄の市役所前駅で待ち合わせをしました。9時前なのにもうすごい人でしたが、これでも先祭りよりは少ないのだそうです。市役所の角はちょうど御池通と河原町通の交差点で、御池通を西から進んできた山鉾が河原町通りに方向転換をする「辻回し」が見られる場所なのです。私は別に、通る山鉾が見られればいいと思っていたけれど、この辻回しって、間近で見るとすごい迫力なんですよね。初めて行って、辻回しをベストポジションで見ることができたなんて、これも友人の案内のおかげだけど、すごくラッキーでした。 Rimg0175 Rimg0164_20200717221401  

Rimg0160祇園祭が初めてなら、まずは入門編として「後祭」をおすすめします。山鉾の数は先祭が23基、後祭が10基。数の上だと淋しい感じがしないでもないですが、写真の南観音山、北観音山のような、先祭の鉾と比べても遜色ないかっこいい「山」もあるし、 橋弁慶山みたいな小さくても特色ある「山」もあります。そして何より圧巻は最後の大船鉾。Rimg0184 Rimg0190 Rimg0193 Rimg0196

これらを全部最初から最後まで見ることができるのがほんとにおすすめです。私はこのあと2年続けて先祭りを見ていますが、先祭りは数が多すぎて、一か所にとどまって見ているのは時間的にもきついのです。とにかく暑いから、同じ場所で長時間立っているのがツライ!結局途中で飽きてしまったりします。それを飽きずに最後まで楽しめるのは、10基ほどがちょうどいい数なんだと思いました。

そして人出、人数がやっぱり全然違うのです。後祭も人は多いですが、先祭りの比ではありません。何時間も前に行って場所取りしなくても、そこそこよく見える場所を確保することができます。この日は幸いうす曇りだったので、暑かったけど何とか全部の山鉾が河原町通りへ方向転換して、連なって進んでいくのを見届けることができました。

特にしんがりの大船鉾が圧倒的にかっこいい!2014年に後祭りが復活したのは、実はこの大船鉾の復興があったからだそうです。大船鉾は幕末の禁門の変のときに焼失し、以後ずっと巡行に参加していなかったそうですが、2014年に再建され、同時に後祭りも復活したのだそうです。初めて行った祇園祭で、最初から最後まで辻回しを見られたのはほんと、感激!の一言でした。

後祭にはさらにこの後を「花笠巡行」というのが合流して続きます。花笠を頂いた巫女?姿の女性たちや、子ども神輿、芸舞妓さんが乗った山車などが通ります。私も友人ももう暑さでへとへと。喫茶店へ逃げ込みかき氷を食べて涼んだ後、花笠巡行には八坂神社に着く前にやっと追いつきましたが、そこでギブアップ。八坂神社では舞が奉納されるそうですが、そこまで見るにはかなりの体力が必要でしょう。

こういうところが先祭にはない後祭の楽しみ、かな? さらに2022年には大船鉾と同様、江戸時代に焼失していた「鷹山」というのが後祭りに復活するそうなので、それを楽しみに、できればまた後祭りにもぜひ行ってみたいです。

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2020年7月17日 (金)

本来なら、今日が祇園祭山鉾巡行‥‥。

こちらは大変お久しぶりです。なんて、こんな放置ブログ、もう見る人もいないだろうけど、それでも今まで毎年お正月には年1回の更新をしていたのです。ところが今年はとうとうその更新もサボってしまって💦

そうするうちに、1月末頃からじわじわと新型コロナウイルスの流行が始まり、あっという間に今までの生活が一変するような事態となってしまいました。
今の私の仕事はコロナの影響はそれほど受けていません。でも、飲食や観光、エンタメ、イベントや接客に関わるすべての業種が影響を受け今もまだ大変な状況です。まさかこんなことになるとは思ってもいませんでした。

このブログを放置していた間も、私は歌舞伎やバレエ、演劇など毎年40~50公演に出かけていましたが、今年は3月以降ばったりと途絶え、先々の公演もすべて中止になり、今はどこにも行くところがありません。本当にこんなことって!ですよ。

最後に見た公演は3月初め、パリ・オペラ座バレエの「オネーギン」でした。あのときは、ほかの公演が軒並み中止になる中、もうすでにバレエ団一行は来日していて、これをキャンセルするのは多大な損失になるということで、当時でき得る細心の注意を払って決行されたのです。今から考えるとすごいことだったんだなと思います。オペラ座のダンサーもよく来てくれたものだけれど、その後、彼らが帰国した後にはヨーロッパでも爆発的に感染が広がったわけで、今から思えば奇跡的に実現した公演だったんですよね。あの公演を見ることができて本当によかった。それ以来今に至るまで、東京郊外(多摩地区)に住む私は一度も都内に足を踏み入れていません。

あれからもう4か月以上たちました。ここ数年今の時期は、大阪の松竹座の歌舞伎公演と、それから京都の祇園祭に行くのが恒例でした。しかし、そのどちらも今年は中止となってしまいました。夏にはもう大丈夫だろうと、早々にこの時期に「夏休み」をとっていたのに‥‥。勤務先ではコロナ自粛の最中に、職場の人数を減らすため交代で自宅待機、その後徐々にテレワークに移行したけれど、緊急事態宣言解除後はテレワークはやめて元通りに。その時の効率の悪さで今も仕事が山積みです。かといって休みを延期しようにも、これからみんな交替で夏休みをとるので予定の調整が大変。ずらすわけにもいかず、何もない残念な「夏休み」となってしまいました。本来なら今頃、祇園祭の山鉾巡行を見ている頃なのに。

ということで、久々の更新は、3年前ににわかにわきおこった、私の「祇園祭愛」を披露してみようと思います。私は、元来あまり人がたくさんいるところ、混雑したところは苦手なんですが、お祭りは子どもの頃から大好き(笑) 大阪の7月の松竹座には毎年遠征していたので、そのついでに一度有名な祇園祭でも見に行こうか、と3年前にふと思ったのがきっかけでした。

ちょうどその前の年の夏、私の母が熱中症から「低カリウム血症」というのになって1か月ほど入院してしまいました。以来、お出かけ好きだった母が、特に夏はほとんど家から出なくなりました。歳をとると年々暑さに弱くなってくるようです。う~ん、京都の夏、祇園祭、めちゃくちゃ暑いよね‥‥ということは私も何年かすると暑いのがダメになり、祇園祭も見られなくなってしまうかも。年齢から考えても見るなら今しかないでしょ!ってことで、既にチケットをとっていた松竹座の観劇にひっかけて行ってみようかなと思い立ちました。

時期はちょうど24日の「後祭」のときでした。以前から祇園祭大好きと言っていた京都の友人に、後祭に行きたいんだけど、とメールしたら、「後祭は出る山鉾も少ないし宵宮の歩行者天国もないし、先祭に比べるとちょっと淋しいよ。見るなら先祭がおすすめ」という返事でした。でも、もうすでに新幹線やホテルの手配までしてしまったので、まあとりあえず入門編として後祭を見に行きます、ということに。そのときは、こんなものかとわかればいいかな、としか思ってなかったのに、意外にもとても楽しかったんですよ。それですっかりはまってしまいました。今はちょうど何もない「夏休み」の最中なので、これから3回に分けて過去3年間分の祇園祭見物録を書いてみようと思います。

昨日、長刀鉾の「ちまき」が届きました。「ちまき」というのは餅を笹の葉でくるんだ、端午の節句に食べるあのお菓子に形は似ていますが、こちらはわらでできた飾りもの。祇園祭の時は各町内でこれを売っているのです。家の玄関の軒下につるして、家に入ってくる厄を払うお守りだそうです。中でも長刀鉾のちまきはとても人気で、売り始めると長い行列ができて、すぐになくなってしまうのだとか。今年は宵宮がなくなり、ネット販売を受け付けていたので私も買うことができたわけです。

ちまきには「蘇民将来之子孫也」という護符が付けられています。八坂神社の御祭神である牛頭天王(素戔嗚尊)が旅で難儀しているところを手厚くもてなしてくれた蘇民将来という人に、子々孫々疫病から護ってやろうと約束したという故事があり、「蘇民将来之子孫也」という護符はその印となるありがたいものなのだそうです。早速玄関に飾ってコロナ退散を願うことにします。

昨日ときょうはこの時期にしては寒いぐらいの涼しさでした。もし祇園祭が行われていたらしのぎやすい祭り見物だったのになと、やっぱり残念ですね。

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