ことしのお花めぐり4(滝ノ入ローズガーデンほか)
日曜日にはなるべく実家に行くようにしています。もちろん、やることが多くて毎週行けるわけではないのですけど、気候がいい時期ならなるべく親を家から連れ出して気分転換というか、運動させないといけないって思うわけです(笑)
それが、実家に行くと2回に1回は父の友達が来て茶飲み話をしていたり、95歳になる父の叔父(私の祖母の一番下の弟)が将棋を打ちにやってきていたり‥‥実家はまるで老人サロンのよう(爆)そんなときは父を置いて母と一緒に出かけるのですが、ホントは父のほうが一生懸命歩いて運動しなくちゃいけないのよね。。
で、今月初めの土曜日、滝ノ入ローズガーデンの春の公開がもうすぐ終わってしまうから行ってみようということに。この日は珍しく父も一緒に行きました。まずは珍しいところで腹ごしらえ。滝ノ入ローズガーデンに行ったという人のブログに紹介されていた近くの(‥でもなかったのですが)レストラン?に行ってみることにしました。え?山猫軒?
そうなんです、HPの案内通りに行ってみたのですが、行けども行けども山の中‥‥どんどん道は細くなる。そのうちに忽然と現れた西洋料理屋‥‥まるで宮沢賢治の世界です(笑)
ここはこの地に移り住んだご夫婦がほとんど手作りで建てた建物で、主にギャラリーとして営業しているのだとか。入口の階段が、ちょっと脚の悪い父には難関かなと思ったけれど、手すりがあったので大丈夫でした。
さあさあおなかにお入りください‥‥このドアも手作りですよね。下のほうには猫ちゃんの出入りする小さなドアまで付いていました。中に入るとすぐにパンなどを売っている売店、作品の展示スペースがあり、その奥が吹き抜けのカフェになっています。途中は人っ子一人いないような山道だったのに、休日ということもあってバイクや車で来る人でテラスまでほぼ満席でした。
メニューは古代米野菜カレー、天然酵母ピザ、無農薬紅茶、手作りケーキなどです。ご夫婦だけでやられているので、注文が多いと忙しくて大変なようですが、お客さんのほうは展示された作品を眺めたり、凝った建物の回りを歩いたりとのんびり過ごせます。山の中の澄んだ空気の中、ゆったりと流れる時間を楽しむことができました。
「ギャラリイ&カフェ 山猫軒」(埼玉県越生市)金土日祝のみ営業
さて、1年ぶりの滝ノ入ローズガーデンです。 山の中なので平地よりは開花が遅いと思うのですが、すでに満開を過ぎていました。
京成バラ園のような大きいバラ園と違ってこじんまりしていますが、そこがかえってよくて、個人の庭で栽培するときの仕立て方のヒントというか、こんなふうにするときれいとか、そんなヒントに満ちているような場所です。
また、バラ以外の宿根草や一年草、樹木など、こんな植物と組み合わせたら素敵というようなお手本がそこにあるという感じ。
お天気がカンカン照りではなかったのでゆっくりと見られると思ったのですが、そうはいかなかった!父は花と買い物は退屈で嫌い(笑)ぐるっと一周歩いたらもう「帰る」と言いだしてうるさいのです。そこを何とかなだめてベンチに座って待っていてもらい一通り見てきましたが、せっかく来たのに写真撮影もそこそこに引き上げることになってしまいました。
白バラのアーチが素敵ですね~。サマースノーとアイスバーグだったかしら。秋はこういう一季咲きのつるバラ系は咲かないので、最初に行くならまず春がお勧めですよ~。
滝ノ入ローズガーデン(埼玉県毛呂山町)春(5月下旬~6月初旬)と秋(10月下旬~)の期間中のみ公開
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こちらは長念寺という武蔵野三十三観音霊場の一つ(29番)になっているお寺です。(埼玉県飯能市)国道299号線を秩父方面に行くと、春には立派なしだれ桜のある石段が目にとまるのですが、行ったことはありませんでした。その石段を上がったところに長念寺観音堂があります。ここの参道のアジサイがきれいだと教えてもらったので、去年初めて行ってみました。
去年は確か7月に入っていたと思いましたが、この写真の左奥に見える参道が全く隠れてしまうほど左右のアジサイが人の背よりも高く茂っていたのです。
これが去年の、その同じ参道ですよ~。奥に見える観音堂は同じです。これではあんまりなので(笑)剪定してしまったのか(それにしても剪定し過ぎのような)あるいはこれからまだ茂ってくるのか?わかりませんが、ことしはかなり淋しいことになっていて‥花は自然のものだから年によって違うのは当然だけれど、去年のこの様子を期待して行ったら全然違っていてちょっと驚きました。
正面の観音堂には観音様とともに「韋駄天」がまつられています。お参りすると足が速くなるのかな?うちの息子も子どもの頃に連れて来ればよかったかしら(爆)お札授与所では韋駄天の絵馬?ならぬ素焼きの丸い陶板を売っていて、それにはほうき星の上を走る韋駄天が描かれていました。韋駄天さんが願い事を素早く天まで届けてくれるような気がしますね。
ほうき星といえば、このお寺にはもう一つ変わったものがあります。鐘楼にある鐘ですが、昭和61年のハレーすい星が最接近した日に鋳造された鐘だそうで、鐘の上のほうに尾を引くお星様のマークが入っているのです。屋根の四隅に下がっている小さな鐘にも星型のモチーフ。かわいいです。
この鐘楼の上は涼しい風が通ってとても気持ちよかったです。池のほとりにはかきつばた。梅雨の合間のわずかな晴れ間にちょこっと訪れるにはいい場所でした。
この長念寺の少し先には「あがのん」というカフェ&ベーカリーがあり、お参りの後は川を見下ろすテラスでアイスティーを飲みながら水音を聞いてのんびり過ごしました。
もうひとつ、長念寺より手前ですが、国道299号線沿いに武蔵野三十三観音霊場の28番、龍泉寺(埼玉県日高市)というお寺があります。こちらはハスの花が見られるというので今回初めて行ってみました。
水をたたえた大きな鉢が並んでいて、そこにいろんな種類のハスが植えてあるのですが、残念ながらまだ咲いていませんでした。つぼみがたくさんあったのでまだこれからですね。
バラの見ごろが終わってしまうと淋しくなりますが、そんな時期のちょっとした「お花見」でした。
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