バレエ大好き2008前半

2008年6月 5日 (木)

また、つまらないファンの妄想です。

去年もそうでしたが、この時期はバレエ公演が少ないのです。だからテンション、全然上がりません。5月は新国の「バヤデール」を見たいな~とちょっと思ったけれど、チケットも完売のようで、まあいいか、と。ことしも7月以降見たい公演が目白押しで、またまたチケット貧乏は必至だし。何でも「バヤデール」はザハロワの日の公演を、NHK芸術劇場で放送するという話もあるので楽しみです。

7月にはいよいよ待望の「ルジマトフのすべて」がありますだけど、ことしは前哨戦も何もなくて、本当に公演やってくれるの?と心配になってしまいませんか?大体、去年の「ルジすべ」以来、あの人の踊る姿を見ていません。あれ以来キエフの「ライモンダ」や、レニ国の冬公演など、ファンの期待を次々に裏切って(などという言葉は使いたくないのだけれど)こられたお方なので、心配なんですよ~。

ルジ様(などと、最近は恥ずかしげもなくいうようになってしまいました)は、昨年はプログラムの写真撮影をかねて、ファッション雑誌にも登場しました。もうめちゃめちゃカッコよかったです そしてそのとき撮影したと思われる、どっきりするようなチラシが登場し、さらに期待をかき立てました。ダンスマガジン(去年の6月号)にもサンクトペテルブルクで行われたガラ公演の写真とか、「阿修羅」を振付けている様子の写真とかが載ったし、イープラスのHPには、短い動画で「ボレロ」のさわりの部分を見ることができました。それが‥‥ことしはその手の話題は何もないんですよ 本当に大丈夫かなぁ‥‥‥。

一方、彼が芸術監督を務めるミハイロフスキー(レニ国)のほうは、話題の新作「スパルタクス」のことが、いろんなところで紹介されていますね。何だかあれを見たらドキドキしてきちゃいましたよ。だって、私が今まで「こんなバレエがあったらいいな~」と思っていたものって、もしかしてこんな感じ?と思わせるものがあるからです。

新作、というと大体舞台セットや衣装は抽象的だったり、簡素なデザインだったりしますよね。予算の関係もあるかもしれません。そのせいか、現代的でスタイリッシュでカッコよくはあるけれど、何か冷たい感じや、あっさりして物足りない感じがするものです。

私の理想?(勝手な妄想)はその対極で、野暮ったいくらい豪華でリアルな、そう、まるでディズニーみたいな世界です。そして、変にモダンっぽくならない、クラシックを基本とした優雅で華麗な踊り。誰にでもわかりやすい、だけどとてもドラマチックな展開。さらにこれでもかというくらい壮麗な大スペクタクル。そんなスーパー歌舞伎みたいな世界を、誰かバレエでやってくれないかな~と常々思っていたのです。そんなバレエがあったら楽しいな~と。「スパルタクス」は写真でみる限り、その期待大!

私は、昨年Kバレエの「くるみ割り人形」を見たとき、もしかしてKバレエあたりがそれをやってくれるんじゃないかと思っていました。独特な解釈だという「海賊」だってそんな感じがするし、DVDで見た「ドン・キ」や「白鳥」も、味付けが一味違って面白かったので、ちょっと期待していたのです。でも3月に発表された「第九」を、私は実際見ていないけれど、テレビにチラッと写ったのを見ると、ああ、ちょっと違う方向にいってしまったかな、と。それなりに洗練されていたし、悪くはないと思うけど、その辺にあるいわゆる新進気鋭の「新作」という感じで、私の期待する、誰が見ても面白くて、よくわかって、ぐいぐい引き込まれる魅力のある舞台、というものではありませんでした。あの「海賊」の路線のまま突っ走ってくれたらよかったのに。

あるいは「バレエ・ドラゴンクエスト」の鈴木稔さん。3月の「シンデレラ」を見れなかったのは本当に残念でした。あとでダンスマガジンなどを読むと、大人も子供も楽しめるファンタジックで素敵な作品だったそうですね。ぜひとも再演をお願いしたいものです。でも、日本の事情ではKバレエくらいにならないと、次々に新作を発表したり、再演をしたりするのは難しいかもしれません。

そんなバレエを、ルジマトフとレニングラード国立バレエがつくっていたとしたらすごいわ~。思いもかけなかっただけにもう夢の世界だわ~と、妄想に走るのに十分な「スパルタクス」の写真ではありました。日本でもぜひ上演してほしいです。あの豪華セットを持ってくるのは大変だろうけど、早く見たい!何でも7月にはイギリスでデビュー公演をするそうですね。

で‥‥話は戻るけど、それはすごいけれど、だからなおさらダンサーとしてのルジマトフは大丈夫?ってだって、「カルメン」と「阿修羅」のほかは、何を踊るのか不明だし、去年は3回公演があったのに2回だし、いまだに新しい情報は何も聞こえてこないし。。。楽しみではあるけれど、ちょっぴり不安な日々は続きます。

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2008年5月 8日 (木)

初めて見た「グランディーバ」

毎年日本にやってきて、全国津々浦々を公演して回っているバレエ団は何でしょう‥‥?それはレニングラード国立バレエでしょ、と思っていたけど、実は2大男性コメディーバレエの「グランディーバ」と「トロカデロ・デ・モンテカルロ」もあったんですね。男がチュチュを着て、トウシューズはいてバレエ踊っちゃう、あれです!何と、どちらのバレエ団も毎年3ヵ月に及ぶ長期ツアーで、レニ国も行かないような地方のホールにまで行って人気を博しているようですよ。(そんなに男バレエの需要があるという?日本って一体??)Imgp5294

そのひとつ、グランディーバ・バレエ団の「こどもの日スペシャルDAY」に行ってきました。

もちろんテレビなどで見て知ってはいましたが、見るのはこれが初めてです。面白そうだから一度見てみたいと思っていても、ほかにもっと見たいものがたくさんあって、なかなかそこまで回らなくて。別に「キワモノ」だから避けていたというわけではなく、バカにしていたわけでもありません。単に機会がなかっただけなのです。今回はたまたま、この日だけ大人券と子供券があって、レニ国の「親子バレエまつり」より安かったので、娘を連れて行きました。

こどもの日スペシャルプログラムは「ピーターと狼」でした。何と日本語のナレーションつき。変わったバレエだわ~。ピーターとおじいさん、小鳥とアヒルと猫が楽しく暮らす田舎の風景。そこへ狼が乱入します。突然客席の脇のドアから入ってきて、通路際の子供たちをさんざん怖がらせてから舞台へ。。普通の公演と違って未就学児入場可なので、2~3歳の小さいお子さんもたくさんいました。インパクトが強すぎた狼さんのせいで数人が泣き叫んで、お母さんは泣いてる子供を抱えて退場しなくてはならなくなってしまったようです。

コワい狼は舞台に上がったら意外にあっけなく捕まるんですけどね。ピーター役の瀬川哲司さんが、とにかく元気によく飛びよく回ります。小鳥のカルロスさんとアヒルのエマニュエルさんは、チュチュ姿で華麗なポワントワークを披露。猟師さんたち(?には見えないのだが)も加わって、最後はおかしなドタバタ劇だったんだけど、お子様は楽しめたかな~?012

幕間にホワイエで、プログラムを買った人へのサイン会をやっていました。ピンクのかわいらしい(立派な?)チュチュ姿のオズワルドさんと、王子様姿のバルシュさんのお二方。なぜか子供たちにはオズワルドさんのほうが人気でした。(やっぱチュチュを着ているからかな?王子様じゃ普通だもんね。。)うちの娘もオズワルドさんのほうに並び、次の幕間で今度はバルシュさんにもサインしていただきました。いい記念になりました

第2部は「四羽の白鳥」「黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ」「瀕死の白鳥」と、おなじみの演目が並びます。その前に子供向けに、芸術監督でナンバー1ダンサーのビクターさんから、バレエのステップや技の説明などがあったのですが、通訳の方がバレエ用語をほとんど理解していないので、何だかわかったようなわからないような解説でしたわ。模範演技をしてくれたアリさんがとてもかわいかったです

「四羽」は最初にしずしずと出てきて、まず手をつなぐところから爆笑の始まり、始まり!ただ、踊りはすごくまともなきちんとした踊りでしたよ。バレエの動きって、大真面目に踊っているのを何も知らない人から見ると、何でこんな動き?みたいに思う変なところが結構あると思います。例えば「四羽」の首の動きとか、前と後ろに身体を傾けて足をバタバタするところとか、手をつないだままパ・デ・シャで進むところとか‥‥それをちょっと崩したり誇張したりすることで人を笑わせてしまう。本当にこれで笑いがとれるなんて誰が考えたんでしょうね~。また四羽がすごく仲悪そうなのに、ちゃんと手をつないでちょこまか踊っているのにも笑ってしまいました。

次の「黒鳥」はすごかった。何と黒鳥を踊ったバートさんは一つのひねりも入れずに、正統派のオディールを最後まで踊り通しました。もうメチャメチャうまかったです。おちゃらけていたのはルベランスのときだけ。王子を誘惑する目つきのすごいこと。そしてコケティッシュで魅力的な笑み。しばし見とれてしまって、彼女が男性であることを忘れていました。よく見れば上半身も足も筋肉ムキムキなんだけれど、そんなのは見えなくなるほど素敵なオディールでしたフェッテも力強くてダイナミックで素晴らしかったです。

王子役の方はモンチルさん?ちょっと情けないキャラで、バリバリなオディールと比べるとそれだけで笑いがとれちゃってて‥‥‥。普通のバレエの振付にもあるしぐさ、王子がオディールの手を取ろうとすると、オディールがさっとその手をはねのける。それだけなんだけど、そこで笑いが出るの。けっこう真面目にやっているふうなので、あんなところで笑っちゃうなんて申しわけないような感じなんだけど、やっぱり笑ってしまいました。

「瀕死の白鳥」は先ほど解説で登場したニナ・ミニマキシモーヴァこと、芸術監督のヴィクターさん。小柄な方で、解説のときは「ドン・キ」のキトリのような赤の衣装でしたが、今度は白鳥の衣装。胴回りに羽がこんもりと付いていて、それが腰を振りながらパ・ド・プレすると、ばさばさと落ちてくるのです。まるで羽をむしられてる白鳥?もう、一つ一つの動作が面白い。ノリノリでした。ヴィクターさんはこのツアーを最後にトウシューズを脱ぐのだそうです。そのためかカーテンコールはすごい拍手で、会場の左右の端の花道のほうまで行って、満場の拍手を受けていました。新宿文化センターは右側にパイプオルガンがあるのだけれど、そのパイプオルガンの椅子にちょこんと腰掛けて拍手に応える姿は、とてもかわいらしくて心に残りました。

第3部は「スター・スパングル・バレリーナ」という、オリジナル作品?衣装もチアダンスのような、星条旗をイメージした衣装で、とてもアメリカン!楽しい演目でした。中央で踊るのは、第1部でかわいい踊りを見せてくれたエマニュエルさんとカルロスさん。今度は満面の笑みでエネルギッシュに踊りまくります。片手横転、横っ飛びダイブなど大技もふんだんに見せてくれました。

確か前に何かで、男性がポワントで踊るのは骨格の構造上難しいというようなことを読んだことがありますが、うっそ~!そんなことある?目の前でダイナミックに踊るのを見せつけられちゃうと、そんな常識吹っ飛びますよ。

ただ、私がポワントはいたら、全体重が1点に集まって床にいっぱいくぼみが出来ちゃったのに(それで断念しました)あの方たちは大丈夫?オズワルドさんでも大丈夫ならいいのかな~??床もポワントも頑丈に出来ているのでしょうね~?それにきっとサイズも特注なんだろうな。。。

驚くのは観客のすごい盛り上がり方です。お客さんのノリがよいというか、もう普通のバレエ公演とは拍手が違う。登場のときは主役でなくても必ず拍手。そしてちょっとしたことでまた拍手。ああ、よかったというところで遠慮なく拍手していいんだと思ったら、見るほうものってきますよね。それから手拍子。グランフェッテのときなどに手拍子なんかするのは日本人だけの恥ずかしい習慣で、踊っているほうも迷惑!ということを、バレエ鑑賞のマナーとして教えられましたが、そんなことくそ食らえ!もうフェッテが始まると会場全体がものすごい手拍子の嵐で盛り上がります。フェッテだけでなく、ピケターンやマネージュなど、大技が出るところでも必ず手拍子!ダンサーと会場が一体になった楽しさってこういうことなんだな~と思いました。

最後のカーテンコールで、もう次から次へ観客からの花束、プレゼント。それも一人がもらうのではなく、それぞれ固定ファンが付いているようで、みんな抱えきれないほどのお花をもらっていました。ダンサーの人たちはお花を受け取ってから、ファンの一人一人の手にキスしてるの中には子どももいて、キスされてびっくりしたような顔をしていましたね。ルジマトフの舞台などでは、最後にどっから沸いてきたの?というくらい花束隊の方々がいきなりぬっとお出ましになりますが、(多分袖や前のほうでずっとスタンバイされていたんでしょう?)そういう感じじゃなくて、会場のあちこちから三々五々舞台に走りよってきて、本当にほほえましい光景でした。

男が女装して踊るバレエって、ちょっと偏見もあるでしょうが、決して美しいとはいえないスタイル、なのにチュチュ姿!つけまつげバサバサで、とんでもないメイクなのに、別に気持ち悪いという感じではありませんでした。それどころかとってもキュートで、底抜けに明るい人たち!テクニックもすごい!本当に楽しい舞台でした。人気があるのもわかる気がします。

ただ、帰りがけに娘とも話していたんですけど、確かにとても面白かったけれど、これを小さい子どもに見せる意義って‥‥?これを見た子はどういう子に育つの?あはは‥どう解釈したらいいんでしょうね。あんなふうになりたい!といわれたら複雑でしょうしね~。小さいうちから芸術に親しんでほしい、というものでもないし、子どもの夢を育むというものでもない。どちらかといえばお作法なんてどうでもいい、楽しいものは素直に楽しいと思える心を育む?とか、お堅い芸術鑑賞よりも、最初から型破りなものを見せちゃえという感じなのかもしれません??

今回の「子供券」は何と「高校生以下」なんですよ。普通は子供といったら「中学生以下」か「小学生以下」ですよね。でもうちのように大きな子を連れてきている人はそんなにいませんでした。やっぱり小さい子を連れてきた人たちの多くは、自分が見たいけれど子どもが小さくて置いて来られなかったというお母さんたちのようでもありました。まあ、それでもいいじゃないですか。複雑な大人の世界?の面白さに触れて、スケールの大きな人に育ってほしいです 

あ、念のため付け加えますが、前にテレビで見た「トロカデロ」の映像は、「白鳥の湖」は確かロイヤル版の、王子の友人がぞろぞろ登場するやつのパロディだったり、「海賊」もヌレエフとマーゴ・フォンティーンのパロディみたいだったり、それから元を知らないバランシン作品のパロディ(相当マニアックなパロディだよね?)だったりしたので、基礎知識がなければ楽しめないと思っていました。でも、実際にみて見るとそんなことはありませんでした。何も知らなくても理屈ぬきに面白い。とにかく百聞は一見に如かずですよ~!

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2008年4月18日 (金)

バレエマンガも好き 2

記事を一応カテゴリ別に分けているのですが、なぜか異様にバレエのことが多いので、カテゴリの「バレエ大好き」ばかりすごいボリュームになってしまいました。それで、「バレエ大好き」だけ年別に分けてみました。

最初は日記のつもりで始めたので、こんなふうになるとは思ってもみなかったのですが、この2年半の間に自分の中でバレエに対する関心が急速に高まったということですね。年別に分けたというのも別にどうということはないのですが、せっかく公演を鑑賞したのだから感想を書いておこうと思ったものが、今では「あのときはどう感じたのかな?」というような、自分にとって備忘録的なものになりつつあるので、そうしてみました。

ほんとは公演の感想と、雑談&ミーハー話と、それからお稽古事のバレエの話は分けるべきですよね!だけど書く段階でもう、最初から一緒くたになっているのでそれは無理でした!そう、もともとごちゃごちゃにただ書いているだけのブログだったんですよ。。。

Photo さて、その範疇からいくと、今回は「雑談&バカ話」の部類ですすみません。。
また
またとっても遅いのですが、ここ1、2ヵ月の間に今まで読んでいたバレエマンガの新刊が出ているので、それをまとめてみました。といっても、私はマンガ全般に関しては全く無知です。ただバレエのマンガというだけで、単行本が出たときに目を通しているのみですので、何か勘違いがあっても大目にみてください  (もし間違いなら遠慮なく指摘してくださいね~)2としましたが1はこちら

有吉京子「まいあ」 2 (2月17日発行)
言わずと知れたバレエマンガの名作「SWAN」の続編。「スワンマガジン」という雑誌に「SWAN」の最初からのと同時に掲載されている新作です。「スワンマガジン」は本当にあの大作の最後までを載せるのかしら??それまで「まいあ」が続くとは思えないのだけれど‥‥どうも、スワンと違って入っていきづらいのは、子供たちの世代という設定だからか、パリオペラ座バレエ学校という舞台のせいなのか、よくわかりませんが、多分主人公の魅力がいまいちなのです。

それは真澄とレオンの子供だという、その子供目線で書かれているから?というより読むほうもあの二人の子供の話と思って読むからなのか、よくわかりませんが。単行本も1、2と出ましたが、もう一つ夢中にはなれません。何というか性格が、お前は星飛馬か~!というくらい、何だかいつもうじうじ考えている子なんだわ。子供のくせに元気がないの。優等生と比べてみたってどうしようもないでしょ!

それと1巻と2巻にまたがっている、特別に抜擢されたという新作の上演。それが最初の山場になると思っていたのに、結果がよくわからずがっかりしました。日本からの留学生の惺をハーフのまいあと組ませて、あえて優等生ペアとダブルキャストにしてまでチャレンジさせた東洋的な作品。それがどんなものになるのか、多少は期待していたのに、「ま、昨日の完璧さとは違うが、面白い」だけですか~!!

2巻には、ずいぶん落ち着いてしまった真澄とレオンが登場!そして葵さんもやっぱり以前の登場人物が出てくるとほっとしますね~。葵さんの十八番の「海賊」って見てみたいわ~。しかしクリスマスのヨーロッパで、外でバーベキューができるのか?とまたもどうでもいいオバさんの突っ込み!

曽田正人「Moon」 1 (3月5日発行)
「昴 スバル」の新章のスタート!(by帯)だそうです。この作者のほかの作品は知りませんが、2大連載と書いてあるもう一つの作品の紹介を見ると、ともに「天才」というものを描きたいようですね。でも、その天才ぶりがあまりにも現実離れしすぎて、共感が持てないという頭の固い読者は私だけでしょうか?第一、あんな不摂生な生活でバレエが踊れるとは思えません。

クラシックのラインいうのは本当に厳格で繊細なもので、毎日の正しいレッスンがあってこそのものだと思うのですが。。森下洋子さんや斉藤友佳理さんの本を読んだら、踊るためにはここまでストイックな生活をするのかと驚くばかりですけどね。

確か前に何かで、新国の森田さんが「ノートルダム・ド・パリ」のガジモドを踊ったときに、常に斜めの姿勢でいるので身体が斜めになってしまい、戻すのが大変だったと語っていたことがありました。ちょっとした筋肉の使い方で全体のバランスが変わってしまうのは恐ろしいことです。うちの娘でさえ、中学生の職場体験というのに行って3日間前かがみで野菜のパック詰め作業をやっていたら、すぐバレエの先生に「何か違う運動した?」と聞かれたくらいです。バーレッスンを見ただけでそんなことがわかるほど、ダンサーの身体は微妙なものだと思うのです。

雨が降る中泥まみれでサッカーなんかやって、怪我でもしたらどうするんだ!?なんて突っ込んでもしょうがないけどさ~。お菓子食べ放題、バイク乗り回し、ヤクザと喧嘩?もう超人的な天才だから何やってもおかまいなしかもしれませんけどね。

その天才が、これからニコという盲目のダンサーとともに、どんなにとんでもなくすごい世界を見せてくれるのか‥!‥というより今までもずっと、ローザンヌでの高熱を出しながらのすごすぎコンテンポラリーとか、時空まで超えてしまうとてつもない「ボレロ」とか(しかし、あれってベジャールの「ボレロ」だよね~。許可なく上演していいのか!?)想像を絶するパフォーマンスのオンパレードだったので、もう何が来ても驚かないような感じになってしまっています。どうぞ何でも来て下さいよ!

槇村さとる「ドゥ・ダ・ダンシン!」 ヴェネチア国際編 3 (3月24日発行)
バレエのマンガの中ではこれが一番好きです。もう面白い~!そして細かな心理の描写など本当にすばらしいし。なにしろ主人公の鯛子がめちゃめちゃ魅力的です。
ダンサーという前に人間的に魅力的。だからとても共感がもてるのです。そして脇を固める人々もほんとに個性あふれています。今一番、次が出るのが待ち遠しいマンガです。

今回もまたどんどん変わっていく龍一王子が素敵「僕はもうあなたの犠牲になった子供ではありません」だって~!激萌えです。「俺なしでは踊れないダンサーにしてやるって?逆じゃないのか?」氷のようにクールな彼がいよいよ熱くなっていくのよ~!すでに完璧なまでのクラシックの王子として完成されていた彼が、主人公と接することで自分でも気づかぬうちにまた別の表現の世界を見いだしていくのがすごい。主人公だけじゃなく、龍一王子も今、新しく生まれようとしているんだわ~!

愛子先生も素敵だけど、その元パートナーという鳴海先生もとても謎で魅力的。一方謎多きダンサー、ウォン・リェの一面が見えてきたのがさらに楽しみ彼も熱い人間だったんだ~!失踪中の三上クンのことはとても心配だし、この後三上クンがまた現われたら一体どうなっちゃうんだろう!とってもドキドキする展開になってきました。

山岸涼子「牧神の午後」(3月29日発行)
’89年に書かれたものだそうです。私も作品名だけは知っていましたが、絶版になっていたのでしょうか。見たことはありませんでした。それと’94年の「黒鳥 ブラック・スワン」という作品。あとはご自身の体験談の「瀕死の発表会」と「Ballet Studio拝見」が入っています。(しかし、山岸さんって本当にあんな丸顔で目がロンパってる?人なわけじゃないでしょ?)

私は連載ものでも雑誌に掲載されたのはほとんど見てなくて、単行本ONLYなのですが、この間たまたま本屋さんで「ダ・ヴィンチ」を見かけたとき「テレプシコーラ」をチラッと覗いて見たら、何だかまだローザンヌにも着いていない??様子。これはなかなか続きを読めそうにありませんね~。私は後半登場しなくなった空美ちゃんとか、空美ちゃんの元バレリーナの伯母様のことがとっても気になっているのですが‥‥‥。まだまだず~っとわからないままのようですね。そんな読者期待の「テレプシコーラ」の続編が出るまでのつなぎとしてでも、この「牧神の午後」のような隠れた名作が読めるのはありがたいです。

ずいぶん前の作品のようですが、絵柄は「アラベスク」より「テレプシコーラ」に近い感じですね。主人公はニジンスキー。いわゆる「天才」の物語ですが、スバルのように現実離れした天才ではなく、伝説の人ニジンスキーの、リアルな天才ぶりが描かれています。

持って生まれた才能と引き換えに、人間として普通にあるあたりまえのものが足りない。それが天才というもの。舞台の上での憑依、光り輝くような姿。超人的な跳躍。それらはみな普通の人間として俗事にかかわっているうちに失われていってしまうはずのものだったのかもしれません。ディアギレフの庇護下の息苦しさ、バレエ・リュスを解雇されてからのよりどころのなさ。「翼を持った者には腕がない。腕がある者には翼がない。それがこの地上の鉄則なのだ」そんな天才のはかなさと哀しみが伝わってくるようでした。

またルジ様か、という感じだけど、私はすぐにルジマトフのことが頭に浮かんでしまいました。今は芸術監督として頑張っているようだけど、さてどんなものができるのでしょうね。新作?「スパルタクス」というのはすごそうです。ぜひ日本にも持ってきてほしいわ~!でも、ルジマトフってそういうことをする人だった?今までずっと、このニジンスキーみたいに、踊るためだけに生まれてきたような人だと思っていたのですが。どう考えてもマラーホフや熊哲みたいにマルチな才能を発揮するような人には思えないというのは偏見かしら?ルジ様の稀有の魅力が俗事に磨耗しないことをひたすら祈ります。1月に見たカーテンコールの姿が、あまりに華奢で痛々しく感じたのは私だけでしょうか‥‥‥。

もう1本の「ブラック・スワン」の主人公マリア・トールチーフは、前に見た「バレエ・リュス」という映画でインタビューにも登場した人ですね。確か突然バランシンと結婚することになったときのことを話していたような。

こちらもバランシンという天才を描いた物語かもしれません。結婚相手は人生のパートナーではなく、芸術へのインスピレーションを得るための道具。それを取り巻く生身の女性の感情とのギャップ。短い作品ですが興味深かったです。

私が子どもの頃は、マンガは子供が見るものだった?ような気がします。小学生の頃、うちに経理のアルバイトで一定の期間だけ来ていた商業高校のお姉さんがいたですが、彼女がマンガ本を持っていたら、大人たちに「高校生でもマンガなんか読むの?」とからかわれていたのを覚えています。今ではいい大人でもどっぷりマンガ漬けだよね~!内容も時代とともにどんどん高度になっていったし。マンガもあなどれません。まあ、マンガだからしょうがないか~みたいな、現実ではありえないとんでもない世界もあったりしますが。。。子供と一緒に本屋さんに行くと、必ずマンガの新刊をチェックする私のような母親もいますからね~!?もっとも、子供が読んでいるような、いまどきのマンガは絵が雑で全く読む気がしないものもありますが‥‥バレエマンガ以外にも素敵なマンガはいっぱいあるので、まだまだマンガは読み続けると思います~。

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2008年4月14日 (月)

子どもは発表会ごとにうまくなる!

もう1週間も前になりますが、娘のバレエのT先生の、弟さんの教室の発表会がありました。生徒さんたちの成長とともに年々充実したものになってきていましたが、ことしは開室10周年ということで特にすばらしい発表会になっていて、とても楽しんで見ることができました。

前にもそんなことを書いたと思いますが、T先生には私がママクラスに行っていた関係で娘もお世話になっています。(今は先生が忙しくなってしまい、ママクラスはありませんけどね  )T先生自身は団地の集会所のようなバーも鏡もないところで教えているので、ここでバレエが好きになってもっと本格的にやりたいという意欲の出てきた生徒には、弟さん夫婦の教室を紹介しています。うちの娘と一緒にやっていた同学年の子も何人か、小学校高学年からそちらに移っていきました。

私も以前そこの「美容バレエ(?!)」クラスに行っていたことがあるので、発表会は1回目から見ているし、子どもも親も知っている人が多いお教室なのです。開室当初は小さい子しかいませんでしたが、その中から何人か残っている1期生はもう高校生になり、コンクールにも挑戦するほどになっています。今回の発表会でも、重要な役どころを演じていました。一生懸命やっている子の成長を見るのはとてもうれしいものですね。T先生のところから行った子たちも、みんなそれぞれヴァリエーションを踊るようになり、ああ、うまくなったなあと感慨もひとしおでしたよ。

よく小さいお子さんのお母様に、バレエはやらせたいけど発表会には必ず出なくちゃいけないのですか?と聞かれます。発表会はお金もかかるし大変なので出したくないとか、まだ子どもが小さくてちょこっとしか出ないのに、大きいお姉さんたちと同じだけ発表会費用を払うのは納得できないと言う人もいます。私も最初はそう思いました。だけどバレエのように舞台で上演するものはやっぱり舞台の上に乗ってなんぼというものなんですよね。あの単純な基礎レッスンをただやっているだけじゃ飽きてしまうし、そんなに進歩もないけど、発表会で役をもらって舞台にあがるとそこで一つ大きくステップアップするのです。それは始めたばかりの小さな子でも同じ。やっぱり「技術」もそうですが、「表現」の世界なんですよ。小さな子でも踊りたい、伝えたい、その気持ちが大切なんだなと思います。

T先生が、やる気のある生徒に弟さんの教室を勧めているのは、そういう発表の機会があるからということでした。どこに移って行ってもいいけど(教室によっては移籍を嫌うところもあるそうですが)大きい教室だと層が厚いから、発表会をしても上にいっぱいいて大したものは踊れないかもしれない。だけどできて間もない教室ならこれからいい役がどんどんつくから、それだけ難しいものにも挑戦できるということだったのです。そのとおり、みんな難しい踊りに取り組んだり、真ん中で一人で踊ったりすることでまた一段とうまくなっていました。

では、T先生のところに残った生徒はどうかというと、ことし8月にK先生の教室の「ジゼル」に出してもらえることになりました。T先生は自分ではその団地の集会所で教えているだけですが、ほかにK先生のところでも教えています。その関係でうちの娘も一昨年は「白鳥の湖」の2幕のコールドを経験しました。今回は「ジゼル」1幕の村娘と、2幕のウイリーです。確かに大きい教室ではこういう「その他大勢」しかできませんが、これはまたこれですごく楽しいようですよ!

バレエには皆で一つのものをつくりあげる楽しさというのもあります。全幕ものに取り組むというのは、たとえ「その他大勢」の中の一人でも全体を見てやっています。全体の中の一人という意識が常にあるから、少しでもよくしようと小さな役でも頑張ることができるのです。これって社会に出ても役立つ、とてもよい経験になるのではないかな~。

ちょっと遠いのですが、発表会の練習が始まってから子どもたちだけで電車に乗ってK先生の教室にも週1回通うようになりました。すでに踊りの振り付けも終わって、この間私は初めてリハーサルを見に行ったのですが、見ていると長いリハーサルの間、踊っているより立って見ているほうが多い子供たち。それでもみんな真剣です。いやと言わないのは楽しいからですよね。たとえ自分が踊らなくても、しっかり上手なお姉さんたちの踊るのを見ているのです。

難しいと思ったのは、1幕のお芝居。後ろにいる登場人物もただ突っ立っているだけではなく、物語の中の一人でいなくてはいけません。周りのお友達と楽しそうに話したり、真ん中で踊っている人の踊りを感心して見ているようなお芝居。これも簡単なようで自然にやるのは難しいのです。

先日私が見たときは、ジゼルが死ぬ場面のお芝居の指導をしていました。驚いたり、心配したり、目をそらせたり、泣いたり、怒ったり、悲しんだり、大人や大きい子はまだいいですが、中学生にはそれはそれは大変ですね~。ここの場面、一人でもボーっとしたのがいると緊迫した場面が台無しになってしまいますから。そこの指導だけで小1時間かかりました。それでも疲れも見せず一生懸命やっている子どもたち。私もつい見入ってしまい、え?もうこんな時間?と驚いたくらいです。

夕方6時に始まって終わったのは夜の10時。次の日学校もあるのに、本当に大変ですね。でも帰りの電車の中も子どもたちはとても楽しそうでした。付き添ってきたお母さんのほうが疲れてるみたいこれから、T先生の教室で練習して、K先生の所にも通い、こんなリハーサルがまだ何回もある。本当に本番までは親も子も大変です。でも、どんな発表会であれ、舞台に上がる機会があると、一生懸命踊りを練習し、周りと合わせることを覚え、お客さんを意識し、技術も表現も一回り成長していくものだなと思います。

これからうまくなる可能性がある子どもたちはいいな~。大人のバレエはそれに比べ、全然進歩なしですからね~悲しいことに。。。下手すると後退してますし~。。せいぜい子どもたちの成長ぶりでも見ながら、ゲストの先生のウオッチングを楽しみに、これからしばらく過ごすことにしましょうね~。うちの子も、小さいときは私が見ていないとダメだったのに、今は「もう来なくていいから」なんてことを言います。ばか言うんじゃないの!お金を出しているのは私!それなりに楽しませてもらいますよっ!発表会は大変だけど、雰囲気は大好きですから。

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2008年4月11日 (金)

またまたバレエ系のつぶやき~雑誌とDVD

「ダンスマガジン」などの雑誌は、毎回買っているわけではないけれど、ここのところコールプの写真などがたくさん出ていたので、幾つか続けて買っていました。これも買い始めるとけっこう買ってしまうのですが、たまると場所をとるから考えてしまいますね。

昔、バレエ初心者の頃は「ダンスマガジン」のほか「Ballet」という隔月の雑誌もあったし、「クララ」も毎回買っていました。それが本当にかなりの量!あるときぱたっとバレエへの関心が薄れて買わなくなって、そのときに処分しようと思ったけど、見た公演の写真が出ていたりすると、なかなか処分できないものですよね。今、再びバレエに夢中になってみると、その頃グラビアを飾っていたスターたちはそろそろ引退の時期。わ~懐かしい。。捨てなくてよかった‥‥そんなところかな。

今出ている「ダンスマガジン」の5月号はまだ買っていなかったので、きょう本屋に寄ったついでに立ち読みしました。何と、ほかにめぼしい公演がなかったせいか、「マラーホフの贈り物」一色でした。巻頭から何ページにもわたって特集されていましたね。前ならマラーホフ目当てで買ってたと思うけど、もういいか~、と立ち読みだけで終わりました。だってマクシム様(ベルツェルコフスキー。やっと覚えた!)の写真が、ものすごく小さくしか出ていないんだもの‥‥。

写真はもっぱらマラーホフとポリーナちゃん中心だけど、迫力のアレクサンドロワの写真、マッシュルームカットで赤い水玉ブラウスのかわいい?フィーリンの写真も出てました。(かわいいなら買えばいいのに‥‥でも、横顔なんだもの)フィーリンのインタビューも出ていましたね。何だ~、もう踊らないって明言していたじゃないですか。あのときの「カルメン」も、「ハムレット」も、実は初めて踊ったんだそうですね。これっきりになっちゃうなんて、本当にもったいない。本人がそう言うのだから「踊る芸監」も、12月ボリショイ来日公演も無理?のようですね。ニーナに「私のところに来たら芸術監督の心得を教えてあげる」と言われたらしいけど、ついでに「踊る芸監」のやり方も教えてやってほしいです。

こんなふうに、立ち読みした雑誌のことばかり書いているけれど、かえって買ったものは、買っただけで安心してしまってろくに読んでないことも多いのです。それと同じでDVDも人に借りたものは一生懸命見るのに(期限付きなので)、自分で買ったものはいつでも見れると思って適当にしか見てなかったりしますね‥‥

実は今まで、DVDを3枚買えば25%引きとかいうのを何回か利用しているうちに、結構バレエのDVDを買ってしまっていました。だけど忙しくてあまり見る暇がなくて、まだ新品未開封のものも結構あるのです。私って何ておバカなのかしら。例えばロイヤルバレエの「シルヴィア」。見てみて面白かったら7月のチケットを買おうと思っていたけれど、もうチケットなんかないぞ~!

それからシルヴィ・ギエムの「マルグリットとアルマン」。昔見たというだけであまり覚えてないので買ってみたのですが、これもいつでも見れると思うと見ないな~。あと、「マリインスキー・バレエのミューズたち」とか、「ロパートキナのヴァリエーション・レッスン」なんて、あれ?こんなのいつの間に買ったんだっけ?というくらいの衝動買い。やっぱり3枚で25%引きなんて言葉に惑わされてはいけませんね。反省。。  今、少しだけ暇になったので、せっかく買ったDVD、せっせと見ようと思っています。

というか、今、娘の行ってるバレエ教室のお母さんで、映像集めにはまった人がいて、いろんなのを次々に回してくれるので、それを見るのも楽しいけど忙しいのです。映画のDVDと違って、バレエの映像はけっこう集中して見ないといけないので、「ながら見」はできないから大変です。それとビデオなら途中で用事があって止めても、また後で同じ場所から見られるけど、DVDは最初に戻ってしまって、またそこの場所を探さなくてはいけませんよね。それが面倒くさい!

ビデオといえば、ビデオも今、少しずつHDDにバックアップしたりしています。もしもビデオデッキが壊れてしまったら、また新たにビデオデッキを買うかというと、ちょっと微妙ですよね。だから、全部は無理かもしれないけど、大切なものは移しておこうと思って。例えば、DVDになっていない「ルジマトフ・ジャパンツアー1992」とか、「ルジマトフ・イン・サンクトペテルブルク」とか。こんな「ファン御用達」みたいなものは、あとでDVD化するとは考えにくいですからね~。あとは昔のテレビ放送の録画。

そうそう、前に書いたNHKの、モスクワ音楽劇場のブルメイステル版「白鳥の湖」のビデオ、娘のバレエの先生が録画したものを持っていたのですよ。3倍速で映像はきれいじゃないということだったけれど、貸していただいて、見ることができただけでうれしかったです。チェルノブロキナがとてもきれい。でもこの10数年前の映像とかわらずに今もきれいなチェルノブロキナはもっとすごい。この映像の王子はサバブーリンという人だけど、私が感動した細やかな感情の演技は、遠目の映像ではあまりわかりませんでした。やっぱりあのドキドキするような王子の心の変化は、スミレフスキーの卓越した演技ならではだったのかもしれないですね。

ビデオのバックアップもしているし、買い込んだDVDも見ないといけません。今のところ7月まで公演鑑賞の予定がなくて淋しいけど、それまで何とかこれでつなぎができそうです。

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2008年4月10日 (木)

久々にバレエ系のつぶやき?

一昨日の朝の嵐のような雨で、すっかり桜が散ってしまいました。はかないですね~。きょうもまた雨です。無理してお花見に行っておいてよかったわ~。

さて、ここのところ「スーパー歌舞伎」に心を奪われ、お花見に浮かれていて、すっかりバレエのことはお留守になっていましたが、何だかバレエの世界ではいろいろあったみたいですね。すでに浦島太郎?

もう遅い!かもしれないけど(いや、とっても遅い反応ですね~!)ボリショイのセルゲイ・フィーリンがダンチェンコ(モスクワ音楽劇場バレエ)の芸術監督に??2月の「マラーホフの贈り物」で見たフィーリンの(アレクサンドロワ様に「お仕えしている」感じもしたけれど)とても素敵だったその印象もまだ新しいのに、ボリショイは引退?それに、ルジ様より若いのに芸術監督ですか?そんなあ。。。

「踊る芸監」なら、これからダンチェンコから目が離せないかも?モスクワ音楽劇場バレエ団も、昨年7年ぶりの来日公演をした際には、本当にドラマチックないい舞台を見せてくれました。だけど、印象から言って、何だかダンチェンコの方向性とフィーリンの芸風?と合っていない気もするのですが。(ごめんなさい、何も知らずに印象だけで言っています

やっぱり心配なのは12月のボリショイの日本公演でしょう。フィーリンがキャスティングされているわけですから。私はそんな先のことはわからないのでチケット買えないでいたのですが、フィーリン目当てでチケット買った人は気が気じゃないですよね。ジャパンアーツのHPはまだそのままですが、ゲスト出演?そんなことはないでしょう?

それから、とっても楽しみな「ルジマトフのすべて」の出演者が一部発表されていました。マリインスキーからユリア・マハリナ、イーゴリ・コルプ(私は今まで「コールプ」と書いていたけど。ジャパンアーツは「コールプ」、光藍社は「コルプ」?)、キエフ・バレエからナタリア・ドムラチョワ、ヴィクトル・イシュクだそうです。

きゃ~またコールプが見られるのがとてもうれしい!冬の全幕公演では、とても真面目で真剣な一面も見てしまったけれど、またあの怪しく、とんでもなくはじけたコールプさんが見られると思うと本当に楽しみです。それからマハリナが出るということは、ルジマトフがまたマハリナと何かを踊ってくれるかもしれないということですよね  去年の「シェヘラザード」や「牧神の午後」がとても刺激的だったので、さらに期待大というところでしょうか。もちろんマハリナも大好きです。大人の女性のかわいさと妖艶さをあわせ持ったところがとても好き。

キエフ・バレエのイシュクという人は知りませんでした。何でも去年のキエフ・バレエの来日公演は、しょっぱなに怪我をしてほとんど出なかったとか。まだ若い方のようですね。ドムラチョワは「くるみ割り人形」で見ましたが、小柄でとてもかわいらしい感じのバレリーナです。「ルジすべ」に出るというのはちょっと意外な気もしましたが、あの超濃ゆ~い人たちの中で、何を踊ってくれるんだろう?それはそれで楽しみです。

ミハイロフスキー(レニングラード国立バレエ)ではルジマトフ体制の下、いろいろダンサーの入れ替わりが激しいとか?一番ショックなのは、レニ国の中でも特に好きだったエレーナ・エフセーエワがマリインスキーに移籍?という話。よくわからないけど彼女にとっては栄転?いいことなのかしら?もう少しでレニ国の日本公演も「くるみ」や「眠り」以外で主役が張れそうだったのに、より層の厚いマリインスキーで彼女が主役を踊る日がくるのかなあ?どっちにしても、ファンにとっては毎年その成長ぶりを見ることができて、楽しませてもらっていたのに、マリインスキーに行ったら3年に1回ぐらいしか見られなくなりそうで、残念だなあ‥‥‥。

入ってくる人の中には、以前NHKのドキュメンタリーで、ワガノワバレエアカデミーの8年生を卒業まで追っかける番組をやっていた、そのときのエカテリーナ・ボルチェンコ、「カーチャ」がミハイロフスキーにやってくる!彼女こそ父母はどちらもマリインスキーのダンサーだったというし、それこそワガノワを主席で卒業するくらいの逸材だったので、マリインスキーに入団して当然な感じだったのですよね。それが、マリインスキーでコールドから始めるよりも、「歴史のない小さなバレエ団」に最初からプリマとして入る道を選んだということで、その選択に番組を見ている誰もが驚いたり、拍手を贈ったりしたと思います。

カーチャのいたバレエ団(ベラルーシ国立バレエ?)は日本とは縁が薄かったせいか、ほとんどここ数年の活動がわからなかったけれど。そうそう、去年の夏、来日して何かのガラ公演にも出演していたんですよね。それは知っていました。あと、最初に入団を決意した「歴史のない小さなバレエ団」って、もしかしてダンチェンコのことだった?よくわからないけど、そのうちプログラムにプロフィールが載ったりして明らかになることでしょう。これから見る機会がふえると思うとうれしいです。

そのNHKのドキュメンタリー、「プリマバレリーナを目指して」というような題名だったと思うけど、主に二人の生徒をクローズアップしていました。すべてに恵まれたカーチャに対し、地方から出てきて寮生活をし、レッスンには破れたタイツをはき、親の何日分の収入にも当たるトウシューズを本番用にそろえなければいけないのに、なかなか買えなくて先生に怒られたりしている「イーラ」のほうに視聴者の興味は集中していたと思うのです。卒業試験を前にダイエットに苦しむイーラを、自分の家に下宿させてまで面倒をみるコワリョーワ先生(顔も名前もコワいんだ~これが)の暖かさも心にしみた番組でした。

番組はそのイーラがマリインスキーのコールドとして入団できたところで終わっているけど、今はどうしているんでしょうね。というか、久々にその録画ビデオを探してみようと思うけど、あのビデオはいずこへ‥‥。昔のビデオは子どもが勝手に上から「ポケモン」や「コナン」を録画してる場合もあって、見つかるかな~。あ~話が大分それてしまいましたね。

そのほかにも、まだあったけど、いつも長くなるのでとりあえずこの辺で。。。また子どもの発表会のことだの(きのう初めてリハーサル見てきました。もう振り付けは全部出来上がってる)バレエマンガのことだの、大人買い?してしまって新品未開封のDVDのことなど、バレエの話を勝手に続けたいと思っています。

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2008年3月29日 (土)

カルメン

新国立劇場「カルメン」の初日を見てきました。
7月にはルジマトフが新作の「カルメン」を引っさげてやってくるので、その前にいろんな「カルメン」を見ておきたいな~と思ったのが見ようと思ったきっかけです。どうせ私のこと、そんな不純な動機しかありませんよ。。。そして、せっかく見るのなら酒井はなさんがいいなと。ところが、中劇場というキャパの少ない会場のためか、チケットは早くから完売。すっかりあきらめていたところでした。でも、直前になってチケットが手に入り、行くことができました。本当にラッキーでした。20083_025_2

本当の公演名は「カルメンby石井潤」というのです。(確か「椿姫」も「牧阿佐美の・」が付いていた。新国立劇場ではこういうネーミングが流行?)その石井潤って一体何者?最初この公演のポスターを見たときはフラメンコ?コンテンポラリー?と思っていましたが、プログラムのプロフィールを見ると純粋にクラシックバレエの人のようですね。東京バレエ団にいたこともあり、新国立劇場では創設時から2004年までバレエマスターをされていた方のようです。全く疎くてすみません。

幕が開くと、シンプルな舞台装置に、数組の男女。衣装もみなシンプルで、女性はオフホワイトのひざ下の長さのドレス。髪は皆、まとめずに長く垂らしています。男性は黒orグレー。あの、ローラン・プティの「カルメン」のさまざまな色彩や、雑多な雰囲気の舞台とは全く違う、モノトーンの世界。登場したカルメンは、そのモノトーンの中に、唯一ダークレッドのショールを羽織っているのが目を引きます。衣装はやはり白のひざ下までのドレス。カルメンというと、プティの「カルメン」も、アロンソの「カルメン」も、思いきり足を見せたビスチエふうの衣装なので、ちょっと意外な感じがしました。

ところが足なんか見せなくても、気迫が伝わってくるというか、かえって、柔らかいドレスの下に見えるつま先は力強くツンと尖って、強い女、何者にも曲げられない女を主張するかのよう。踊りはコンテンポラリーではなく、やはりクラシックをベースにしたものですが、喧嘩のシーンなど、うまく踊りの中にお芝居が入り込む形で、ほとんど踊っているのか、お芝居をしているのかわからないくらい。それだけ身体に多くを語らせる振付になっているようです。そして、カルメンの力強い首から肩、腕の表現は、今まで私が認識していた酒井はなさんとは全然違っていました。なにしろあばずれっぷりが、すごくカッコいいのです。それでいて下品ではない。全身でエネルギーを発して「私」を主張している、そんな踊りが本当にスカッとしてカッコよかった!

何しろ今まで見たことがある酒井はなさんは、シンデレラ、オーロラ、オデット、キトリ、などクラシックばかり。それがこういうかなりの表現力が必要な、現代の振付作品もすばらしくこなすことに驚きました。そして、まったく女優だわ~。一瞬、去年の「椿姫」をはなさんで見なかったことを悔やんでしまった。。

この、圧倒的に力強い魅力的なカルメンと対極をなすのが、ホセの婚約者のミカエラです。こちらも長めの衣装ですが、長袖で、グレーにうっすらとブルーが入っているところと、髪をきちんとまとめているところなどに清らかさと貞淑さが見てとれます。ほかの女性たちの多少乱雑な力強い踊りのなかで、ひときわ美しくて優しいクラシカルなラインを出していて、その対比がすばらしい。掃き溜めに鶴といった感じ。ミカエラ役も日替わりで、この日は真忠久美子さん。私は見たことはなかったのですが、(ごめんなさい、Kバレエもそうですが、新国のダンサーもほとんど知りません)とても手足が長く、特に軽く柔らかい腕の表現が印象的でした。優雅ではかなげな雰囲気がよく出ていました。

そしてホセ役の山本隆之さんですが、私は見るのは多分初めて。とてもきれいで情感豊かな踊りで素敵でした。男性の踊りも変にモダンっぽいところはなく、クラシックを基本とした踊りで、伸び伸びとしたクラシックバレエのよさが出ていると思います。このホセがまた演技が真に迫っていました。どちらかというと、この物語ではカルメンよりもホセが主人公かと思われるくらい、ホセの心の変化がしっかり伝わりました。

カルメンにどんどん惹かれていく様子。スニーガと戯れるカルメンに嫉妬の炎を燃やし悶えるところ。ミカエラとの心癒されるひととき。そして圧巻が、盗賊団に身を落とした後のモノローグ(バレエではそうは言わないか?)の部分。兵士であったことの誇りと、カルメンを愛したことで逃れがたい罠にはまり、人生を狂わせてしまったことへの後悔。それでもカルメンを愛さずにはいられない激情が切々と伝わってきました。山本さんは踊りもきれいですが、演技も素晴らしかったです。

振付のアイデア、というか構成もよかったです。1幕のカルメンとホセの踊り、カルメンはほかの男には気安く身体を任せるのに、ホセに対してはなかなか触れさせないでじらしている。尖ったポワントの先がまるで武器のよう。そしていきなりテーブルの上に乗ると、そこにあった皿を割って、その破片を両手に持って踊る。まるで「私に触れたらずたずたに切り裂くわよ」と言っているみたい。

そしてそのあと、テーブルの上に足を広げ、いきなりシューズを脱ぎ捨て、裸足になってからの変貌がすごかった。やっぱりトウシューズは心の武装の象徴だったのかも。そのあとは「シェヘラザード」もノイマイヤーの「椿姫」のバラード1番のパ・ド・ドゥも、端正に見えてしまうくらいのきわどさでした。

ホセの心の苦しさと同様に、カルメンの満たされない思い、絶望にもスポットを当てているところがいいです。どんなに男たちの間を渡り歩いても、癒されることがない。男たちは表面ではカルメンを賞賛しながら、逆に踊りの方は心理表現の世界だと思うけれど、皆カルメンを邪険に、さげすむように扱うのです。そして、男たちの群れの中心に抱えあげられながら、叫び声を上げているようなカルメン。

エスカミーリオ役のトレウバエフの伊達男ぶりがよかった。しかし、この人歌舞伎役者みたいに顔デカイ~。いや、大変インパクトの強い、一度見たら忘れられないお顔ですね。確か「牧阿佐美の椿姫」では、女装して踊ってた‥‥?でも、こういう役はとても押しが強くて適役だったと思います。

音楽はあれっ?これは「アルルの女」?え~「真珠とりのタンゴ」だわ~。みたいなところがあったけれど、ビゼーの「カルメン」をベースにしていて、うまく場面に合った音楽を使っていたと思います。(オペラを知っている人は、なぜにこの場面?みたいなところがあるかもしれませんが)1部無音のところがあり、そのジプシーの男たちの踊りも迫力でした。

感想というより断片的に思いついたことを書いてしまいましたが、「カルメン」という題材にはいろんな脚色ができる面白さがあると思います。今回の「カルメンby石井潤」はクラシックの踊りを基本としているけれど、お芝居の進行なども、自然な動きで表現されていて、なおかつ登場人物のキャラクターも、心情もはっきり表わされていて、とてもカッコいい作品でした。(ばりばりコンテンポラリーでなくて、私にはよかったです)また、酒井はなさん、山本隆之さんの演技力にも圧倒されました。

今回は、昨年「ドン・キホーテ」のときにお会いした、はなさんのファンのお二人にまたお会いすることができました。一人で見に行くことが多いせいか、会場でリアルタイムに感想を話したり聞いたりできてとても楽しかったです。それと、情報で李波さんが会場にいらしていると聞いていたので‥‥。でも探さなくてもすぐにわかりました。どこにいても彼は優雅な王子様な雰囲気で、目立っているんですね~。あと、牧阿佐美さんが真っ赤なスーツでやっぱり超目立っていました。それと一目でダンサーとわかる雰囲気のペアが前を通りかかり‥‥聞いたら3日目に主役を踊る本島さんと碓氷さんだということで、新国立劇場ではこういうことがあって、休憩時間も楽しそうですね。

それから、売店で舞台写真を売ってるんですよ。種類はあまりありませんが、記念にはなさんの「カルメン」の写真を買いました。この間も新橋演舞場で舞台写真を買いましたが、あちらはもっと種類があって選ぶのに悩むくらい。こんなふうにほかの海外バレエ団の公演でも、舞台写真を売ってくれるといいのにな~。

さて~、ルジ様の「カルメン」はどうなるんでしょうね。結局私の行き着くところはそこか~と思ってしまいますが、楽しみですこちらは振付が昨年の「ボレロ」、3年前?の「スペインのため息」を振付けたリカルド・カストロ・ロメロなので、大体どんなものか想像は付くのですが、「カルメン」という素材から、よりストーリー性のある、ドラマチックなものになる予感もあって本当に楽しみです。バレエではなくフラメンコがベースというのも、また今のルジマトフの志向に合っているのかもしれませんしね~。

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2008年3月20日 (木)

チケットきた!

「ルジマトフのすべて」のチケットが届きました~!  そんなことぐらいでいちいち書くな!って話ですよね。ごめんなさい、うれしかったし。先月のマラーホフ以来、バレエの話題はないものですから。

来たチケットはそれはもうドンピシャ希望していた席でした。「ルジすべ」の場合はやっぱりFAXが優先だったらしく、発売日にイープラスで確認したのよりずっとよかったです。ただFAXでうっかり申し込むと「かぶりつき」になってしまったりするんですよね。私一人なら、とにかく表情までたっぷり見たいからそれでもいいけど、今回は総勢4名。しかも初ルジ様の人もいるので、その人に引かれてしまわないように?前過ぎないほうがよかったのです。

前列はたぶん熱~いファンのお席で、終盤になると花束を渡す人がぞぞ~っと移動したりするので、初めての人はびっくりするよね~!一般的にも前のほうは段差がないので見づらいということもあるし。希望はもうちょっと離れた、歌舞伎でいう「と・ち・り」席(イロハの順で7~9列目)がいいなあ、と思っていたのです。それでだめもとで希望を備考欄に書いてみたら、そのとおりになりました。光藍社さんありがとう~!こんな親切な会社ってありませんよね。

だけど演目の情報、出演者の情報はまだほとんどありません。そういう意味では不親切。それでもルジマトフのファンは、もうほかの出演者が誰だろうと、何を踊ろうと、彼が出るというだけでチケットを買うのだから(私もです~!)それでいいのでしょうね。私はバレエをしばらく見ていなかった時期でも「ルジすべ」だけは毎回見ていましたが、本当に1回もはずれなく楽しませてもらっています。また今年も楽しみだ~

バレエついでに書くと、最近、子どもの発表会で「ジゼル」をやる関係で、お母さんたちの間でも「ジゼル」の話題がよく出ます。これがまた面白いんですよ。

先生からのお達しで、1幕の村娘役は、何でもいいから「ジゼル」のDVDを見て、ジゼルが真ん中で踊っているとき、狂乱のシーンを演じているとき、まわりでどんなことをやっているのかよく見ておくように!というのがありました。実際は踊りの振りができたあと、お芝居の指導もあるそうなのですが、その予習ということなのでしょう。それで、どんなDVDが出てるのか、何がいいのか、そんな話から始まって、いろいろなDVDが今、お母さんたちの間で貸し借りされて飛び交っているのです。

話を聞いていると、ストーリーもろくに理解していないような人もいるし、反対にいろんな映像を集め始めたマニアックな人もいるし、最近は子どものバレエについていくのが楽しいです。私が持っていなかった映像もいろいろ見せてもらえて、ずいぶん得しています。

例えば、この間借りた、キーロフのガリーナ・メゼンツェワの「ジゼル」は古いのに映像がとてもきれい。そしてアルブレヒト役のザクリンスキーがすごいハンサム知らなかった~。2幕のミルタ登場シーンがこわーい!まるでオカルトみたい。だって墓と一緒にミルタがギィ~っと起き上がってくるんですよ!

それからカルラ・フラッチの「ジゼル」は、映画仕立てのスタジオ撮影。これまたウイリーたちが青ざめた顔でコワイ。1幕の幸せなシーンでも、白塗り顔のミルタ?が物陰にじっと潜んでいたりして、とても不思議世界です。

みんなが持っているのは去年テレビで放映した東京バレエ団の録画で、アリーナ・コジョカルの「ジゼル」。ジゼル役の中ではコジョカルが一番愛らしく、狂乱の場もそんなにハデに狂ったりせずに、哀しげにまなざしを泳がせているところが「かわいそう!」と評判でした。

でも、不思議なことに村娘の踊りはどれもけっこう簡単なようです。一方、T先生の振り付けは子どもにはかなり難しいのです。聞いてみると、T先生が昔、発表会や現役時代にやってたのはもっと難しかったというの。これでも少し簡単にしてるって??さらに聞いてみると、アレッサンドラ・フェリのビデオも参考にしているとか。あ、それなら私、持ってる 早速見てみると、ほんとだ~。足技が細かい。だけどバックでこんなに難しく踊っていても、実際誰も見ていないんですけどね  これは96年のミラノ・スカラ座。ふっと去年のヌレエフ版「ドン・キホーテ」を思い出してしまいました。ミラノ・スカラ座は小難しい踊りが好きなの?

ヌレエフといえば、いつだったかNHKで、森下洋子とヌレエフの「ジゼル」を再放送したことがありました。確かビデオに撮ったはずと思って探したらあった~!でも、これはハイライト版になっていて、村娘の踊るところはほとんど入っていないので、発表会の参考にはなりませんね。ただ当時35歳の森下さんがもう、本当にかわいらしい。そして当時45歳のヌレエフ!何とジャンプも回転もしっかりとやっているのです。ちょっと背中や腰が硬い感じはするのだけれど、独特の無意味に派手な振付で、タフな超人ぶりがうかがえました。リフトも力強いし。あ、でもこれは体重38キロ、身長153センチの森下さんだからでしょうかね~。(うちの中学生の娘より小さいです‥‥)

お母さんたちの話で面白いのは、アルブレヒトが不人気なこと!そしてヒラリオンがかわいそうという人が多いのも面白い。ヒラリオンは何も悪いことをしていないのに、どうして殺されなきゃいけないの?その上、あんな二股かけたしょうもない浮気男をどうして許せるのかわからない、ですって!あの~、映像じゃなく一度実際の舞台を見てくださいよ~。何か、そういうのって理屈じゃないんだよね。

さらに変な突込みをする人もいました。アルブレヒトは身分上人目を忍ばなきゃいけないから、夜に墓参りに行っても不思議じゃないけど、ヒラリオンは何でわざわざ夜行くのよ?白昼堂々と行けばいいのに。とかね。いや、ヒラリオンは村人だから、昼は農作業で忙しいんだとも‥。どうでもいいことなんですが、私のまわりには今までバレエの話をする人がいなかったので、最近そんな話題が出るのはちょっとうれしいのです。

それにしても、ルジマトフが去年、キエフの「ライモンダ」にも、レニ国にも出ないということがわかってから、本当にファンとしては不安な日々を過ごしてきました。芸術監督の仕事が忙しいと聞いたときには、もうこのまま引退しちゃうんじゃないかと心配したり。そんなのやだ~!でも、今はこのチケットがある!7月には彼の舞台が見れる!本当に今は幸せ

「ルジすべ」を楽しみに、これから7月まで生きていけますね~。45歳のヌレエフが、しっかり古典を踊っているのだから、ことし6月で45歳になるルジマトフにも、まだまだ頑張ってほしいです。ロメロ姉弟の「カルメン」がルジマトフの魅力をどう引き出すのか、また昨年上演した「阿修羅」がどんな進化をとげているのか。ああ、本当に待ち遠しい~!

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2008年3月18日 (火)

見逃した。。シンデレラ

ブログの機能で、どんなキーワードで見に来ていただいたかがわかるのですが、ここのところ、この土日にあったスタ・ダンの公演について、何人かの方が検索で来ていただいたようです。ごめんなさい!実はこの土日、いろいろ忙しくて行けなかったのです。今月初め頃の記事に「行きたいな~」なんて書いたのが、検索に引っかかってしまったのでしょう。

その公演(はっきり書くとまた検索に出て申し訳ないので)は、本当は見たかったのです。スタ・ダンは、以前西島さんや李波さんが主役を踊っていた時期に、好きでよく見に行っていました。年に何回かしか公演はないけれど、その頃は子どもも一緒でしたから、結構な散財でしたよ~。中でも「ドラゴンクエスト」は上のお兄ちゃんも大好きでした。あれはすごく楽しい作品でしたよね~。バレエ団も、ファンのつどいをやったり、とてもアットホームなカンパニーでしたが、今もそうだといいな。

「シンデレラ」は、音楽がドラマチックで素敵だし、とても好きな演目なのですが、あまり見る機会がありません。今までに見たのも新国立劇場と、井上バレエ団と、シャンブル・ウエストだけ。(シャンブルウエストの「シンデレラ」はいいですよ!清里でまたやらないかな~。)またいつ上演するかわからないから、今回やっぱり無理しても見ればよかったです。。  残念。

新国立劇場で今年の12月にやるそうですが、あそこのアシュトン版というのは、グロテスクなお姉さんたちが舞台を占領してるし、振り付けも独特のカクンカクンした小難しそうな感じだし、舞台も暗いので好きではありません。(シプレイとダウエルのロイヤル・バレエのビデオは素敵ですけどね~)

あ~、思い出した!前にレニングラード国立バレエでも「シンデレラ」をもってきた年がありましたね!ボヤルチコフ版の、あれは大変ビミョ~な作品でしたわ!

ならDVDで、と思うけど、DVDも唯一出ているのが大昔のキーロフ?(最近売っているのは「キーロフ」と書いてあるらしい。私のは「ボリショイ」と書いてあるのだけど??同じものだと思います一体なぜ?)のDVDぐらいしか出ていなくて、それがまたスタジオ撮影のものすごく変なやつで、一度見たらもう見たくないような代物でした。

どうして「シンデレラ」って演目はこうもひどく迫害されているんでしょうね~!そのうち誰かが魔法をかけて、素敵な作品にして日の目を当ててくれないかなあ‥‥‥。と常々思っていたのです。それが「ドラゴンクエスト」のような素敵な冒険ファンタジーを創り出した鈴木稔さんなら、本当に適役でしたよね。

でも、見れなくてゴメンなさい!12月から1月にかけて、バレエ公演ラッシュでチケット買いそびれていました。それに最近どうも、今までのしわ寄せで仕事はたまるし、子どもの学校の関係でいろいろあるし、3月でサークルのお別れ会みたいなのもあるし。土曜日は1日外出。日曜日は1日どこも行かずひたすら仕事してました!イープラスの得チケも出ていたけれど、A席のみ1,000円引きなんて、どこがお得かわからない。しかもあれじゃ実質当日券じゃないですか?それで何となく逃してしまったんですよね。。。

誰か見た人はいないかな~?と思って検索してみたんですけど、ほとんどヒットしない。。誰も感想書いてないの?こんな全然内容のない私のところまで、検索した人がいらしていただけるはずですわ。お教室の先生にチケット買わされたような人ばかりだったのでしょうか~??どなたかごらんになった方がいらしたら、どんな公演だったのか、お話を聞きたいです。そしてぜひ近いうちに再演を。。せっかく魔法をかけて素敵になっても、12時過ぎて消えてしまったら悲しいですからね。

そうそう、2002年の「ワガノワ・バレエ・アカデミー卒業公演」のビデオが「シンデレラ」なのでした。これは残念なことに2幕のみなんです。それに下級生が演じている12人の時計の小人?が、あの悪夢のようなDVDにそっくり!やっぱりあれは「ボリショイ」ではなく「キーロフ」だったのね!

だけど、シンデレラ役の当時8年生のオブラスツォーワがかわい~!それに何と王子はロブーヒンなんですよ!二人ともワガノワの優等生で、一緒にマリインスキーに入ったんですね。ロブーヒンもまだマッチョな感じはしなくて、とてもさわやかな王子様です。王子の友人役にシクリャローフ君(7年生)の名前もあるけど、アップで映らないので全然わからない。7年生のソーモワもコールドに名前が載っていましたね。やっぱりどれがそうかわかりませんけど。

カーテンコールのとき、ボックス席で見守る先生方の暖かいまなざしがちょっとよかった。私は知らないけど、彼女たちも名立たる往年のバレリーナなんでしょうね。あなた方が送り出した生徒たちは今立派に活躍してます~!という感じ。悲惨な?振り付けにもかかわらず、こうやってみるとけっこう見所がありましたね。

そう、こんなマイナーなビデオまで集めてるくらい「シンデレラ」好きだったんですよ、私今回は見られなかったけど、次はぜひ

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2008年3月 9日 (日)

DM来た!

こんなことをタイトルにするなんて、私も相当変ですね。。。でも、うれしかった  何か、一年ぶりのやった~!です。「ルジマトフのすべて2008」のご案内がうちにも届きました。20083_015

この写真は「いかにも芸術家!」という感じがしますが、去年の「悩殺ダイナマイト」写真と比べると、ずいぶん落ち着いてしまわれたのね~。芸術監督になって、ああ、それなりにそれなりだわ‥‥という感じ。この一年でご本人もがらりと変わったのだろうけど、いろんなことに一喜一憂させられたファンの私も変わりましたね、多分。もう多くを望まない。何だか見られるだけでありがたいわぁ~みたいになってきてしまいました

大体、演目は「新作:カルメン」、「再演:阿修羅」だけで、出演者もロメロ一家(ヤクザの一家じゃないですよ。。)のみの発表だけでチケット売ろうっていうんだから、相当なもんですね~。それでもファンの人たちは買ってしまうだろうし‥‥私もだけど。

ことしは2回だけなんですね。せっかく来日するのだから、もっとやってくれればいいのに。ほかには誰が来るんだろう?コールプさんは来てくれるかなあ?レニ国の夏ガラに名前がなかったエフセーエワをまた呼んでほしい!ユリア・マハリナも‥‥あれっ?多くは望みませんって言ったばっかりでしたね

せっかくチケット買うのだからと、去年一緒に行って、あのロメロ一家のフラメンコがよかったと言ってくれていたT先生にも声をかけたら、何と他にも見に行くという人が現われ、うれしかったので早速Faxを送ってしまいました。昨夜は何回かエラーになって、もしかして送れなかったらどうしよう‥とドキドキしてしまいましたよ。でも今朝やってみたら送れたので、これで一安心です。ほっ

7月まで全くバレエ鑑賞の予定がないのはやっぱり淋しいので、何か見に行けたらと思ったのですが、「カルメン」つながりで新国立劇場の「カルメン」はどうかなあと思ったら、もうとっくにチケットは完売していたのですね。残念。

それから、今週末のスターダンサーズバレエ団の「シンデレラ」の「得チケ」のご案内があったので見てみたら、A席のみ1,000円引きで、しかも席は当日までわからないというひどい得チケ!そんなのちっとも得じゃないでしょう!でも「シンデレラ」は好きな演目だし、何といってもあの「ドラゴンクエスト」の鈴木稔さんの振り付けなので、見てみたい気がします。

あと、結局ABTの「海賊」は、ニーナの日に行くことにしました。土曜日だし、娘の発表会も近いので、リハーサル入るかも?と思っていたけれど、何をおいても見なくてはいけない気がするものは、やっぱり見るべきと決心しました。先月のマラーホフでしばらく打ち止め、と思っていましたが、またちょっと間を置いて、バレエ熱が続きそうです。

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