漫画も好き

2013年1月16日 (水)

歌舞伎マンガも好き(笑)

大人になってからはそれほど漫画を読んでいませんでしたが、子どもが小学生ぐらいになったとき、そういえば私は漫画に育てられたようなものだった(知らない世界のことはみんな漫画に教わった)と思い、漫画を読まなきゃ人生損だわなんて思って、自分の子どもにも読ませようと、漫画の古典ともういうべきものを図書館で借りてきたり、自分で懐かしがって買ったりしました。それは私が昔読んだ「巨人の星」や「ブラックジャック」、はたまた「ベルサイユのばら」だったり「サイボーグ009」だったり、まあいろいろ。「漫画ばっかり読んでないで勉強しなさい」というべきところを、「社会勉強になるから読みなさい」なんて、私もよほど変な母親だったなあと思います。おかげで今、子どもは二人とも「部屋は漫画本でいっぱい」な奴らになってしまいました

私もその頃からまた少しずつ新しいものを読むようになりました。その中でもバレエを扱った作品が面白かったので、以前「バレエマンガも好き」というタイトルでここでもいくつかご紹介したことがありました。見てみたらそれは1~5まで続き、2009年で途絶えています。そのとき取り上げた作品はその後も続巻が出ているので、今度また久々にバレエマンガについても書いてみようかな~。

というわけで、久々に新規カテゴリー「漫画も好き」を追加しました(笑)バックナンバーもこのあと追々このカテゴリーに入れていくつもりです。まあ、そんなことはどうでもいいですね。で、バレエに次いで興味のある歌舞伎。そう、歌舞伎を題材にした漫画もあったんです。

漫画に登場する歌舞伎役者といえば、昔大好きだった「野球狂の詩」に出てくる国立玉一郎。歌舞伎界の御曹司で野球選手という「スラッガー藤娘」がいましたね。守れば「蝶が舞い蜂が刺す」華麗なる守備、打てば四番打者で、打席に入ればその姿の美しさだけで「国立屋!」と大向こうがかかる。野球で培ったたくましさで、見事女形から転身?して「勧進帳」の弁慶を堂々と演じるような立派な役者に成長したんでしたっけ。

Rimg1311 で、今回は人気の歌舞伎マンガ?「ぴんとこな」を読んでみました。2011年の「小学館漫画賞」の少女向け部門に選ばれた作品ということで、前から興味があったんですよね。このお正月休みに現在出ている1巻~8巻を大人買いして(爆)一気に読みました。最初はもろ少女漫画という感じでかなり引くところもあったのですが、これがだんだん面白くなってきて

ぴんとこな‥‥とは、辞書によると「歌舞伎の役柄の一。二枚目の和事役のうち、多少きりりとした性格をもつもの。『伊勢音頭恋寝刃』の福岡貢など。」とあります。(デジタル大辞泉)ネットで検索すると「文化デジタルライブラリー」の「歌舞伎事典」にいきつきますが、それにも「やわらかな色気を持ちながら『つっころばし』のように女性的にならず」云々と書いてあります。(こちら)

上方和事の二枚目といえば「つっころばし」という、女や金にだらしない大店のボンボンとか、吹けば飛ぶような頼りない奴ばっかりなんですよね。勘当されて紙衣をまとっていても育ちの良さは一目瞭然。どこまでも浮世離れしててお上品。「色男 金と力はなかりけり」って、それが一種上方の「美学」のようですが‥‥そういうんじゃない現代風なイケメン‥‥ということなのか。しかし、「伊勢音頭」の福岡貢以外の「ぴんとこな」を私は知りません(爆)

そんな題名なので「ぴんとこない」方もいるかもしれませんが、歌舞伎大好きな女の子を中心にした青春ドラマで、これが実によくできてるというか‥‥いや、最初はこの作者、「鏡獅子」ぐらいしか見たことないんじゃないの?と思ったくらい突込みどころ満載だったのですが‥‥その後どんどん面白くなっていきました。以下~~~内はネタばれ注意です。別に、ざっと内容を紹介するだけだからいいと思うんだけど、一応。

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中心になるのは三人、あやめ、一弥、そして恭之助。その三人それぞれのいろんなからみがありますが、誰が主人公っていえば基本はあやめでしょうね。あやめは小学4年生まではすごいお金持ちのお嬢様だったようです。大体小学校の新入生歓迎会の出し物で歌舞伎やるってすごくない?‥‥衣装はパパがポンと用意してくれるってどんだけよ‥‥まあマンガですからね。日舞初めてという小学生がちょこっと教わったくらいで「鏡獅子」ができるとも思えないけど、これもマンガですからね。‥‥とかいうのはもうよしにして(笑)

その小学生の時の「鏡獅子」をきっかけに、あやめに「歌舞伎役者になって」と言われ、後に師匠に弟子入りして歌舞伎の世界に入っていくことになる一弥。一方あやめは父親の会社が倒産し、一転して超貧乏になり、一弥の前から姿を消したのでした。

一弥とは離れ離れのまま月日が過ぎ、あやめは歌舞伎界の御曹司も通うような私立高校の特待生になっているのだけれど、生活のためバイトに明け暮れる毎日。勉強している場面なんかほとんど(1か所あった?)見たことないのに特待生やってられるってこの子超頭いい?あるいは相当なバカ学校なの?(ごめん)

その同じ学校に通う御曹司の恭之助は顔よし家柄よし、ファンもいいお役もついているのだけれど、なぜかやる気は全然なし。あるときあやめに手痛い指摘をされた恭之助は、逆にあやめに一目ぼれ。彼女のためなら何でもやるけなげな男に変身してしまったのでした。しかし、それほどまでにあやめに夢中になるって‥‥一体どこがそんなにいいのか?肝心のヒロインの魅力が全然わからないのですよ。まるで「残菊物語」みたい‥‥ちやほやされてばかりで芸に身が入らない名門の跡取りが、子守女に率直な指摘をされたことから身分違いの恋におちていくというのと似ているような。

そうそう、横道にそれますが去年、映画「残菊物語」を見る機会があったんです。多分3回ほど映画化されているのですが、見たのは先代猿之助の若い頃のもの。決してイケメンではないですが、一途なところがかわいい非常にレアな映画だったと思います。最後の船乗り込みのシーンは思わず泣いてしまいましたよ。

で、その先代猿之助のお弟子さんたちのファンである私の立場(?)としてはもう当然、門閥外ながら努力と才能で頭角を現してくる一弥を応援したいところなのですが、こいつがまた曲者なの!(笑)まだ中学生のころから、師匠の娘と結婚して婿養子になれば師匠の名跡も継げるしいいお役がつく‥‥とかそんなことを考える奴で。事実お嬢さんには好意以上のものを持たれ、師匠にも期待されて全くの据え膳状態なんだけど、芸のためとか打算とかで簡単に関係をもっちゃうアンタ、一体何なの!それでいて、本心はいつまでも小学生の頃好きだったあやめのことを思っているなんて。

一方、そういう家柄だから仕方なく歌舞伎をやっていたような恭之助ですが、一弥とのライバル意識もあって次第に芸に身を入れ始め、歌舞伎の面白さに目覚めてくるのですよ。そう、読んでいくうちにだんだんとこの子がすごくけなげでかわいいと思えるようになってきて‥‥第一好きな女の子のためとはいえ、バイトをかわってあげたりしますか?ライバルが舞台で失敗して歌舞伎をやめそうになったとき、家におしかけて世話をやいたり、お掃除してあげちゃったりしますか?もうかわいさ満開の胸キュンキャラです

一弥も、恭之助も、あやめのことが好きでずっとこの三角関係は続くのかと思いきや、あやめは一弥の将来を思って身を引き、一弥もこの世界で名を上げるためには「家」と後ろ盾が不可欠と観念し、師匠の婿養子になると決意してあやめのことは諦めようとする‥‥その頃から、一弥と恭之助は恋のライバルから一転してお互いをなくてはならない存在として意識する間柄になっていくのでした。

一方であまりの貧乏生活をみかねて恭之助の家に無理やり連れて行かれ、居候となったあやめですが、クールなあやめが少しずつ「女の子」に変化していく?いや、最新刊ではどうもあやめを抜きにして二人の芸道バトルにスイッチしていきそうな予感。大人の読者からすれば、ラブコメよりそのほうが断然いいですけどね。しかし、それがちょっといきすぎて一弥は恭之助を夢中にさせているあやめを疎ましく思い始め‥‥何て勝手な野郎なんだ!?

家柄、天性の華‥‥何もかも最初から揃っている恭之助は、ただやる気になりさえすればいい。しかし、門閥外の人間はいくら努力しても、どんなに実力があっても御曹司にはかなわない世界。そこを一弥が今後どうやって切り開いていくのか。

しかし‥‥一弥の付き人になった山本(こんなへらへらした奴即刻クビだと思うんだけど)とか、今までも何かとたくらみの多い研修所出身?の梢六とか、いろいろ一弥の足を引っ張りそうなキャラも登場してきてとても一筋縄ではいかなそう。そして「お嬢さん」の女の子らしい愚かさ(イライラするんだけど)を見ると、このまま大丈夫なはずはないよねえ‥‥恭之助のお父様の健康状態も心配、というか‥‥御曹司といえども後ろ盾をなくしたらどうなるのか。いやいや、これからますますスリリングになる気がします。次巻発売が待ち遠しい漫画の一つになりました。

肝心の歌舞伎シーンですが、6~7巻の「野崎村」は芝居の役柄と実際の登場人物の心情がオーバーラップして圧巻!‥‥ここが最初の山場になっていると思います。
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というわけで、一気読みできるほど面白かったです。絵もきれい。でも高校生という設定にちょっと無理があり(いくら御曹司でも高校生でそんな役つかないだろうって突っ込みが随所に)前半は恋愛中心で、歌舞伎のことよりも学校や家でのことのほうが多くて何だかな~という感じ。そういうところが少女漫画なのか‥‥って、いや、これって少女漫画だよねえ? 最近の少女漫画ってこんなにラブシーン多いの?どう考えても不必要な描写まで(爆)‥‥という「ぴんとこな」でした。

もう一つ、歌舞伎漫画で忘れてはいけないのは「かぶく者」です。こちらはもう連載終了してしまい、続編も出ないようなので残念‥‥主人公のその後がぜひとも知りたいのですが。これは一昨年だったか、やはりコミックを全巻大人買いして一気読みしました。少年漫画らしくスポ根ものに近い感じですが、息もつかせぬ超絶芸道バトルの連続で非常に面白かったです。これも機会があればまた読み返してご紹介したいと思っています。

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2009年11月22日 (日)

バレエマンガも好き 5

2009_1120_235859imgp8125 読んでいるバレエ関係のマンガの新刊が出そろった頃、まとめてここに書いていた「バレエマンガ」の記事。前の記事を見てみると、何と今回で5回目になりました(!!)前回は4月でしたから、半期に一度ぐらいでしょうか。今回は8月に出た「MOON」の4巻と、「ドゥダダンシン ヴェネチア国際編」の6巻のあと、大分間があいて10月末に「テレプシコーラ 第2部」の3巻が出ました。この辺でまたまとめて覚書にしておこうと思います。

有吉京子の「まいあ」がまだ出ないようですが、あれはどうなっているのでしょう?最近はとんと本屋さんにも行かないので「スワンマガジン」を見かけることもなくて‥‥と、思ったら、もうずいぶん前から季刊になっていたんですね。HPによると「まいあ」4巻は12月に発売予定(第1部完結)だそうです。

「まいあ」はバレエを題材にしたマンガの中でも草分け的な作者のものだから、何たって絵はとてもきれいで、描かれるポーズがどれも正確で、衣装なども素敵です。まあ、あれはあれでいいのだけれど、私としてはいまひとつ内容に魅力を感じなくて、ストーリーもそんなに面白くないので、もう見なくてもいいかなあと思っていたところでした。だけど、1月からは「モスクワ編」とかいうのがスタートするそうなので、今後はあの名作「SWAN」のような面白さが出てくるかも‥?しれません。

曽田正人「MOON」 4 (8月4日発行)
衝撃の日本公演を終えたあと、作品の舞台はニューヨークとベルリンを行ったり来たりし始めます。というのも、突然俺様主人公すばるに強力なライバルが誕生したから!ABTのシュー・ミンミンは中国雑技出身という異色のダンサー。年齢、東洋系ということや、何やら過去にいわくのありそうなところ、生き急いでいるようなところなど、すばるとの共通点がいろいろなところで取り上げられ、比較されるようになっていくのです。というのも、このシュー・ミンミンが出場を決めていたヴァルナ国際コンクールに、すばるも出場することになったからでした。

今までかなりマイペースな性格だったくせに、芸術監督のミハイロフや、パートナーのニコ・アスマーの影響を受けて、いろんなものを吸収しようと努力するようになったすばるだけれど、目を外に向けるほどにこのライバルのことが気になり、似た者同士の嫌悪というのか、まだ会ったこともないミンミンの強気の言動にいらつくようになりました。さらに、大事なコンクールの直前になって、昔のことを思い出したのかニコの様子が‥‥。そして二人の間に亀裂が入り始めるのでした。さあ、コンクールはどうなるのか。。

さまざまな「天才」の姿を描こうとするこの作品。今回はいきなりミンミンという変わり種が現れ、すばるとそのミンミンの間を並行して話が進んでいくのですが、やはり「天才」というのはかなり性格が悪いものなのか。さらに極端なミンミンを見ていると、今度はすばるがかわいく思えてしまうから変ですね~。相変わらずの調子だけれど、今回は「うっそ~ありえない!」という展開は少なかったかな。これからコンクールがどうなるのか。この主人公は好きにはなれないけど、中身はなかなか面白いものがありますね。次巻に続く。

槇村さとる「ドゥダダンシン!」ヴェネチア国際編 6 (8月24日発行)
大いに盛り上がって終わった前巻までとはうってかわり、またウジウジした甘ちゃんな主人公に逆戻りか‥‥?こちらの主人公鯛子の性格は、すばるやミンミンとは対極にあるようですね。コンクールに勝ったものの、次のヴェネチア国際コンクールまでに何をどうしたらいいかわからない鯛子。今までお膳立てされた中で頑張るというようなことに慣れていたのか、愛子先生に突き放され、リヨンバレエに入れてもらおうとしていたのに、鳴海からは拒否され、一度は飛び出した冴子先生のところに行っても何も言えずに‥‥。

でも、これが日本では普通なんじゃないでしょうか。自力で道を切り開いていけるような人はそんなに多くはない。「プリマはフツーじゃだめ。わがままで生意気でうぬぼれな位でちょうどよ」という真理の言葉は、そのまんますばるやミンミンの世界なんだよね。鯛子にはバレエだけにすべてを賭けるといったようなストイックさはなくて、家族とか恋愛とか、ほかの身の回りのもろもろも大事にしているというか、地に足つけたところがあるというか。それが今回は見ていてちょっともどかしい。

そこへ、金田くんという強力な助っ人が現れます。すべてのお膳立てをテキパキとこなし、またバレエのことを知らないはずなのに、ものを見る目がとても的確。そして、冴子先生を説得し、何と「ドン・キ・ホーテ」で真理とダブルキャストを張らせることに!‥‥さらに迷っていた鯛子に、前巻のコンクールで鯛子に1位を譲った小泉レナの近況を伝える。悩むことなく次のステップを踏み出しているレナの姿に、鯛子はショックを受けて‥‥。

何か、痛快だった前巻までとはうってかわって悩んでばっかりで、おいおい、という感じなんだけれど、その中にも、周りの人たちの主人公に対する愛をとても感じるのです。愛子先生も鳴海も、鯛子の力を信じているからこそ突き放すことを選んだんだよね。それから、冴子先生もそんな鯛子を暖かく抱え込もうとして、それが間違っていたことを知る。新たな試練に立ち向かうことに決めた主人公。もうぶれないでしょうか?次号が楽しみです。

山岸涼子「テレプシコーラ」第2部 3 (10月26日発行)
ローザンヌ国際バレエコンクールがやっと始まったと思ったら、最後まで読んでもまだ準決選までいきませんでしたこれ、コンクールが終わるまであと何年かかることやら。バレリーナを目指す少女を主人公にその軌跡を描くというよりは、どちらかというとこの作者の興味は、現代のバレエ少女の実態や、その少女たちがプロになっていくまでの実際の道筋、コンクールなどのシステム、そういうところにあるようですね。だから今回のローザンヌの様子などは微に入り細に入りで、本当に自分もローザンヌに行ったような気になってしまいます。

そこがいいところなのかもしれませんが、そういうものに興味のない読者にとってはどうなんでしょうか。今回のストーリー展開としては、一緒に参加した茜ちゃんが回復すると同時に、今度は主人公の六花がまだ準決選も始まらないうちから風邪の症状が出てきたこと。それから、謎の中国系アメリカ人ローラの踊りを見て、小学生の時に出会ってその後行方が知れない空美ちゃんを思い出し、何やら関連性があるのかと思わせるところぐらいかな。コンクールの前に行われる、コンテンポラリーや即興などのセミナーの内容、それを受けている他の出場者の様子などを細かく描こうとしているのはいいけれど、そのためにストーリーがなかなか進まずに、ちょっと飽きてくるようなこともなきにしもあらずでした。

下世話な読者の興味は、やっぱりローラ・チャンと空美ちゃんの関係でしょうか?中国語がわからないローラ、日本語で言ったことが通じているみたい、そして何より踊りが昔見た空美ちゃんの踊りとそっくり‥‥まさか整形?う~ん、あの前半の空美ちゃん一族の極貧の様子からすると、外国に渡ったり、成形したりは全く考えられないのだけれど。そのことを語りだしたらまたそれだけで5巻分ぐらいいってしまいそうでも、あの元バレリーナのおばさまのこととか、一家はどうしたとか、空美ちゃんに関しては中途半端なところで終わったままだったので、その後がとても気になるところです。

マンガのストーリーとしては停滞気味だけれど、コンクールの中身に興味がある人にとってはすごく面白いと思います。審査に先だって行われるさまざまなセミナーや、多面的な才能を見出そうとする主催者側の姿勢。そして、それはこれから育っていくダンサーにとって何が必要なのかを考えさせるものでした。そして、その渦中にいながら周りの出場者の様子まで冷静に見ている主人公の視点も面白い。

最後は、具合が悪くてもせっかく参加できたこのコンクール、棄権などせずに悔いのないように踊りきろう!というところで、この物語にしては次につながる比較的スキッとした終わり方になっていましたね。

というわけで、今回はどの作品もちょっと地味目の展開でした。3作品ともまだまだ長く続きそうですね。また次を楽しみに待ちたいと思います。

ところで、この記事で何とこのブログ開設以来500本目になるのだそうです。実際には下書きだけでお蔵入りしちゃった記事もあるので、アップさせている記事を数えればあと数本分足りないのですが、それでも、私はそれまで日記などを書いても一度も続かなかったことを考えるとすごいことです。誰も読まない日記帳よりも、誰が読むともわからないブログで勝手なことを書いて、ここまで続いているのは申し訳ないような気がしますが、これからもよろしくお願いいたします。

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2009年4月30日 (木)

バレエマンガも好き 4 

バレエに関するマンガはいくつかありますが、今月初めまでに現在進行中のもののコミック新刊が出そろいました。私は連載読者ではなくてコミックだけですが、不思議なことに大体同じような時期に新刊が出るんですよね。連載のペースが一緒?ということでしょうか。(というより、私が勝手にそう思っているだけね。)2009_0422_171239imgp7357

マンガは子どものころはよく読んでいて、本当にマンガからいろんなことを教わったように思います。でも、私は一番はまりそうな中学・高校の頃にぱったり読まなくなってしまったので、その後のマンガ史もわからなければ、有名作品もごく古いものしか知りません。要するにマンガに詳しくはありませんが、バレエ好きということで、バレエのマンガだけは大体読んでいます。

バレエマンガって、身体で表現するものがテーマになっているわけだから、デッサンが正確でないと話にならないですよね。だから、バレエを題材にしているマンガはみんな丁寧できれいな絵を楽しむことができます。へたくそできたない絵のマンガは見る気がしないのですが、その点バレエマンガは絵だけでも十分鑑賞にたえるし、ストーリーも面白かったらいうことありません。

そんなわけで、新刊が出るとちょっとした感想を残したりしていましたが、何と、それも早くも4回目だったんですね。3回目は昨年の9月でした。引き続き、また備忘録的感想を書いておこうと思います。

有吉京子「まいあ」 3 (1月30日発行)
言わずと知れた名作「SWAN」の後続の物語。絵は「SWAN」同様きれいでいうことないんだけれど、何かもうひとつ読んでいてのりきれないのはやっぱり主人公に魅力が乏しいのかな。読んだのはもうだいぶ前で、時間がたって忘れてしまったので、ちょっと読み返してみたけれど、忘れちゃう程度のものかな~という感じ。

主人公のまいあは、本編「SWAN」の真澄とレオンの娘で、パリ・オペラ座バレエ学校の生徒。バレエは大好きだけれど、おっとりした性格で、それがすごく甘いと友達からも言われ、自分でも思い悩んで一生懸命変わろうとしている。それがずっと続くのでまだるっこしいというか‥‥何でそんなに変わらなきゃいけないのか、はたから見ててわからない。周りはガンガン自己主張する奴らばかり。そんな同級生と同じにならなくてもいいと思うんだけど。

学校公演の「二羽の鳩」で思ったような役をもらえなくて落ち込んだり、また友達に刺激を受けて「少女の友人」役を頑張ったり、コールドの大切さに気付いたり。ずっと主人公まいやの目線だけで描かれているのがちょっと単調。

後半は型破りな転入生が現れたり、日本公演があったりで気分が変わってよかったけれど、ず~っとこのまま、まいやがくよくよ考えたり、それじゃダメっ!と突然しゃかりきに自己主張をしてみたりするようなストーリーが続くのかな~と思ったら、この作品やっぱり苦手かも‥‥‥。前号みたいにレオンや葵さんが登場してくれたらいいのにね~

現実のパリ・オペラ座バレエ学校は、今まさに日本公演のまっ最中です。私は見に行かないけれど、写真で見る限り本当に天使のような、何の曇りもない、素直でピュアな子どもたちですよね。あの子たちもこんなふうに思いきり自己主張したり、友達にあらぬ忠告をしたり、ウジウジ思い悩んだりしているんだろうか??選び抜かれた未来のスターたちの公演を、やっぱり見ておけばよかったかな?今回は演目が地味なせいか、あまり見たいと思わなかったのが残念です。

槇村さとる「ドゥダダンシン!」ヴェネチア国際編 5 (3月24日発行)
前回も、前々回もハラハラドキドキの展開でしたが、やっと落ち着くところに落ち着いた感じですね。3巻、4巻と続いたコンクールもいよいよ決着がついて、主人公鯛子は新たなステージへと飛び立ちます。

この作品が面白いのは、いろんな人の目線で描かれているところです。本人目線はもとより、コンクールを取材している記者の目線、愛子先生や冴子先生、鳴海先生などの先生目線、そしてなにより観客の目線。これがあるから本当にこのコンクールを一緒になって見ているような気になってわくわくしてしまうんですよね。

また、ウォン・リエ、小泉レナ、倉田真理、静香さん、容子さん、そして三上くんなど、登場人物一人一人の境遇も丁寧に描かれているので、その人物の変化や成長ぶりもまた生き生きと伝わってきます。そしてみんな何て魅力的な人たちなんでしょう!

コンクールの審査は難航を極め、決着がつかなかったため、受賞者が出場するガラ・コンサートにまで持ち込まれました。龍一王子と組んでいた鯛子はパートナーをウォン・リエに替え、決戦に挑みます。二人、それぞれの人生、それぞれの思いを込めて踊る「白鳥の湖」のグラン・アダージョ。ダンサーの身体を通り越して観客に伝わる熱い思い。それを言葉のない絵だけの大きなコマ割りで延々12ページも続くところが、動かないのに、まるで動いてるような臨場感ですばらしい! 

一方、天才少女小泉レナは、母の「どんなことをしてでも」という思いを知り、突然思いもよらなかった行動に出ます。家族の庇護から解放され、自らのハンディを隠さず、ありのままの自分を試してみたくなったのか‥‥。

この作品で素敵なのは、いわゆる敵役的な位置づけの人まで、登場人物のほとんどがバレエを通して何らかの気づきを得ているところだと思います。このレナちゃんしかり。三上くんに謝る倉田真理しかり。。誰もおろそかにしていないところに、作者の登場人物全部に対する愛を感じます。コンクールが終わり、それぞれの道が決まり、みんなまた新たな道を歩み始めて行く。今後の展開もすご~く楽しみです。(龍一王子だけがちょっとかわいそう~

山岸涼子「テレプシコーラ」第2部 2 (3月29日発行)
あっと驚く幕切れで終わった第1部の続編。16歳になった六花(ゆき)がローザンヌ国際バレエコンクールに参加するところから始まる第2部の2巻目です。アクシデント続きでローザンヌに着き、やっとレッスンが始まりました。ここではバーに着くのも勝負のうち。だけど六花は出遅れて隅っこの場所しか残っていません。。。こんなことで泣かなくても‥‥。ま、1巻からずっとこんな調子だったのですが。

謎の東洋系アメリカ人のローラ・チャンがいよいよ前面に出てきます。すごい存在感があって身体能力も抜群だけど、一言もしゃべらず無愛想。巷の噂だと、これは第1部のはじめに重要な位置にいながら途中で消えていった、あの空美ちゃんが整形(!)して再登場したものだという話があるらしいけど(!?)まさかね~。あのときは小6で、現在は高1。4年たっているけれど、いくら顔が変わってもあそこまで特異な身体能力があったわけだから、もしそうなら踊りを見ればわかるのではないかな‥‥?それともさらに進化していて、子どもにはわからないのかな。いずれにしても、ミステリアスではあります。

相変わらず主人公はちょっとのことですぐ不安になって、焦ったりめそめそしたりするんだけれど、そのたびに姉の千花ちゃんのことを思い出し、しっかりしなくちゃと自分に言い聞かせます。千花ちゃんならこうするだろうとか。しっかり者でバレエでも超優等生だった姉の影を背負い、六花ちゃんはどこまで頑張れるのか。また、振り付けや即興などで、既成概念にとらわれない自由な発想ができる彼女のよさが、これからどう花開いていくのか楽しみです。

まだ本格的な審査は始まらなくて、本当にゆっくりのペースなんだけれど、丁寧に取材したと思われるコンクールの舞台裏の詳細部分、コンテンポラリーや即興などの教授法、ヴァリエーションの解説など、ストーリー以外にも興味ある内容が盛り込まれていて面白いです。ただ、この調子でいくと予選、決戦を経てコンクールが終わるまで、まだあと何冊も(何年も?)かかりそうですよ。

ちょうどこの間の日曜日に、ローザンヌ国際バレエコンクールの決戦の模様が放送されましたね。私は録画したまま、まだクラシックヴァリエーションの最初の方しか見ていないのですが、ことしは日本人や中国人、韓国人など、東洋系の人がたくさん決戦に残っていました。去年は確か日本人は一人だったような。その年によって大分違うのでしょうが、何かことしは「ラ・バヤデール」のガムザッティと「コッペリア」のスワニルダのヴァリエーションがやたら多かったですね。この「テレプシコーラ」の中にあった、「難易度が高くてもその分、成功すれば上位を狙える」という先生の独白部分そのまんまなので、へぇ~と思ってしまいました。テレビの録画は、この連休中にゆっくりと見ようと思います。

曽田正人「MOON」 3 (4月4日発行)
こちらは現在映画が公開中の「昴」の続編です。映画はまだ見ていないのですが、やはり連休中に見てみたいと思っています。(何か突っ込みどころ多そうに思うけど‥

前巻のいや~な終わり方で傷ついたすばるのもとに母が訪れて、さらに追い打ちをかける。。。この母は何の悪気もないのに、最初から微妙にすれ違っていて、前作の「昴」にもあまり登場しませんでした。今回、母に会うことでさらにすばるの孤独が深まってしまう皮肉。傷ついて踊れる状態ではないはずなのに、やはり踊ることを選択したすばると、何やかやあって舞台リハができないまま臨む盲目のパートナー。その「椿姫」が始まります。

しかし‥‥公演名が「ミハイロフの贈り物」で、ミハイロフ本人が踊るのが「ヴォヤージュ」って、モデルまるわかり。ま、いいか。踊り終わったばかりのミハイロフが舞台袖ですばるを元気づけるところ、いい人だ~。

今回はとんでもないこともなく淡々と進んできたなと思いきや、踊りが始まり、いよいよクライマックスというところで、何と雷で場内が停電し、舞台照明も落ちるというアクシデントが‥!!突然真っ暗になったのに、舞台上の二人はまだ踊り続けているという、この作品らしいあり得ない展開にびっくり。。そして、真っ暗なのにオーケストラは演奏を続けられる不思議。(ノイマイヤーの「椿姫」ってピアノだけじゃなかったっけ?)

主催者はありったけの懐中電灯をもってこさせ(真っ暗なのにどうやって)舞台を照らします。照らし出されたその様子に観客唖然。(私も唖然!)盲目のニコと、子どものころ、明かりもない暗い病室で踊っていたというすばるならではの暗闇の超絶パフォーマンスだったのでした!

日本公演も終わって、最後のすばるの言葉がまたふるってる。「いっつも何かあってさあ‥‥そういうのバネにしてがんばるの、もう飽きたんだよね」ですって。そしてまた新たな局面に向かって進んでいくのでした。あは、も~勝手にやってください。次の段階で待っていそうな有名振付家というエリクソン氏も実在の誰かに酷似ですね~突っ込みどころたくさんあるけれど、一応期待しています。

バレエマンガにしては作画が荒くて、線もきれいではないんだけれど、そのためにかえって迫力が伝わってきて、いつもあり得な~い!とかウッソ~!と思うのにぐいぐい引き込んでくる何かがこの作品にはありますね。でなきゃこんなにいつまでも読んでないわという、そんなマンガだと思います。

マンガと侮ることなかれ。どの作品もすごく面白かったです。(わたし的には「まいや」を除いて

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2008年9月29日 (月)

バレエマンガも好き 3

このところバレエを見ていないので、バレエ関係はネタ切れなのです。今月初めのチャリティ・ガラとレニ国のクラシックハイライトのあとは、もう11月の新国の「アラジン」まで手元にバレエのチケットはありません。そのあとはシュツットガルト~ボリショイと続くのですが、どうしてこんなにバレエの公演は同じような時期に集中するんでしょう

特に1月はもうレニ国だけで手一杯なのに、東京バレエ団でマラーホフの「眠り」、スタ・ダンの「シンデレラ」の再演(ことし初演を見損なった)がある!こんなに同じ時期にやらないでほしいんですけどね。見るほうは暇もお金も調達が大変で、もう無理です

9月は東京バレエ団の「ジゼル」がよかったそうですね。私はパスだったけれど、いろんなところでマラーホフとルグリの解釈の違いの面白さが語られていたらしく、私もそんな話題に参加したかったなあと今になって思います。当日券もあったようだけど、忙しかったし、体調も悪かったしで行けませんでした。ルグリも引退が近いと言われているし、マラーホフも芸監の仕事と二足のわらじで、今後踊る機会も減ってしまうのかな~と思ったら、残念なことをしてしまいました。2008_0916_134452imgp6195

そんなわけで、ネタがなくなったので、今さらという気もしないでもありませんが、この夏に出たバレエマンガの感想(別にマンガファンでもない、素人の勝手な感想です)を忘れないうちに書いておこうと思います。「3」というのはどうでもいいけど、前回の続きということです。

山岸涼子「テレプシコーラ」第2部 1 (7月26日発行)
しばらく間が開いて出された第2部は、あれから3年後、16歳になった六花が登場します。あのショックな事件を乗り越えて、六花はまだバレエを続けていて、とうとうローザンヌ国際バレエコンクールに出場するまでになりました。それが‥‥飛行機の欠航などいろんなアクシデントがあり、なかなかローザンヌに着かなくて、その間の回想という形でこの数ヶ月前に参加した国内のコンクールのことが並行して描かれています。

どこかの「あとがき」か何かで確か、作者がこのマンガを書き始めたきっかけを語っている部分があったと思います。子どもの頃やっていたバレエを大人になって再開してみたら、今のバレエを習う少女たちの姿の変わりように目がいったとか。現代のバレエ少女たちは日本人離れして手足が長く、体型的にも恵まれた子が多くて、そういう子たちが小さい時から努力を重ねていく姿に何か新しいものを感じ、それをとりまく「今」の世界を描きたくなった‥‥とか(?)、どこに書いてあったか確かめてないのですが、確かそんなようなことが語られていました。

そのとおり第1部(全10巻)は、今風の論理的な教授法、教室運営の経済的なこと、バレエの世界の本部とか支部とか、バレエ団を中心としたいろんな先生のつながりなど、大人の世界のことも盛り込まれています。一方子どもの側では、伸びる時期に受験で中断しないように中学受験をするとか、親の経済状態とか、ダイエットとか拒食症とか、けがとか、外国に行ってまでやる特殊な手術とか、期待されて苦しむ姿まで、バレエ少女をとりまく現代のいろんな要素が描かれていてとても興味深いものでした。

そして第2部の出だしは、まずは「自立」というのがテーマかもしれません。付き添いの先生がいるとはいえ、親と離れて16や17で海外のコンクールに出かけていく。へたすればそのあとすぐたった一人で留学とか、現実に、10代ですでにそういう状況になるんですよね。またそうしないと一人前のダンサーとして世界で通用しない。考えてみればすごい世界です。

ローザンヌへ行く前、国内のコンクールに六花は一人で参加します。バレエ教師である母が教室を休めないからだそうですが、そんなこともあるんだな~。コンクールに出た子のお母さんに話をきくと、もうつきっきりで大変だったとか、そんな話ばかり。でも、案外地方の子たちは平気でそんなことをやっているのかもしれません。

昨年ふとしたことで知り合った人で、地方のバレエ教室の事務局をやっている人がいるのですが、今年の夏も小学生を10人ほど引率して、都内の「本部」のサマースクールにやってきました。小学校4年~6年までの女の子ばかりホテルで5日間、午前、午後の「本部」の教室への往復のほかは食事ぐらいしかホテルから出ずに、あとは部屋で夏休みの宿題などをさせて過ごしたそうです。習い事のためとはいえ小学生で親元から離れて、都内のサマースクールに参加しちゃう女の子たち。すごいです。

彼女の娘さんもバレエをやっているのですが、中学生になると今度は引率なしで1週間のホテル暮らしだそうですよ。お母さんの小学生の引率と入れ替わりに、今度は同じ教室の中学生数人で出かけていく。そして夏の終わりにはコンクールもあって、大変な夏休みだったようです。でも、小学生のころからそんなことをしているおかげで度胸も違うでしょうね~。

知り合いのお母さんも言っていたけれど、コンクールなどでは地方の子にはかなわないって。それだけ親からの自立は当たり前で育ち、ほかの誘惑もなくバレエ一筋にやっているんじゃないでしょうか。

話はそれましたが、マンガの話に戻ります。六花は一人で参加したコンクールで、同じ本部教室の拓人君に会います。拓人君は容姿も体型もバレエ向きじゃないけど、お母さんがバレエの先生ということで仕方なくバレエをやってきたような感じでしたが、ここへきて本気を出したのか、お母さんや本部の先生に内緒でコンクールに参加しています。

心細かったのが、思いがけず以前助けてもらったこともある拓人君に会い、二人で励まし合いながらコンクールに臨む姿がほほえましかったです。また、結果発表のあとの大人が集まっての留学の算段なども「へ~」と思うことがありました。こういうことまで細かく取材をして書いているのでしょうか?昔のバレエマンガだと、こんな内容は多分ありませんよね。昔のマンガはライバルだとか、いじめだとか、挫折だとか、それでも頑張るとか、そんな調子で進んでいきますから、バレエの世界を取り巻く現代の様々な事情なんて描かれなかったことですよね。そういう点では大変面白い作品だと思います。

ただ、一人で飛行機に乗ることになっちゃったとか、トイレに行っている間にどっちに行っていいかわからなくなっちゃったとか、ことさら主人公に自立を自覚させようとする部分が長すぎて、ちょっと飽きるところもあります。ローザンヌに出発する空港から始まって、コンクール初日が始まるところで終わる第1巻というのは、これが半年の連載分ぐらいだとすると、読むほうも相当根気がいるマンガですよね。作者はローザンヌまで取材に行ったというので、コンクールが終わるまであと単行本2冊分(連載1年!)ぐらいかかるかも!でもいろんな方面の詳細な描写は大いに期待するところです。

槇村さとる「ドゥダダンシン!」ヴェネチア国際編 4 (8月24日発行)
あ~何でこうなるの~?というか、多分最初からこういう構想だったのよね。それはわかっているんだけど、龍一王子びいきの私にはとても残念な展開になりました というか、龍一王子かわいそすぎ 娘は突然の三上クンのドラマチックな現れ方にすごく感動してたみたいだけど(ま、それが普通なんだろうけど)、せっかく熱くなりかけた王子が‥ 「伝わっていないなら‥‥胸にしまっておく。」なんて、ばか~!しまっておくな~!!(ごめんなさい、ミーハーなもので)

マンガの話自体は、優勝候補の天才、小泉レナにかける家族、古い権威をふりかざす審査委員長と、バレエ界に新しい風を吹き込もうとするMr.鳴海との絡み、それを取材して不正をあばこうとするテレビ局と、背景は複雑に展開するのですが、まあ、そんな陰謀渦巻く(かもしれない?)話はさておいて。

全く、こんなに実際の踊りが見てみたくなるマンガってないと思います。このコンクール、ほんとに見たい!小泉レナ&ルイの「眠れる森の美女」の圧倒的な幸福感って?、全然バレエを知らなかった取材のスタッフが思わずキュンとなるラブリーさって?音楽を自分の身体の中に持っている天才って?見てみたいじゃないですか。そして、どんどん進化していく鯛子と龍一の「白鳥の湖」のグランアダージョ。スター誕生の瞬間!見たいわ~ ウォンと静香さんの「ジゼル」も、熱くハングリーなウォンと、感情を出さない静香さんの組み合わせって??それも実際に見てみたいなあ~。

かといって実写版というのもね~。絶対無理だけど「ピアノの森」の、あのショパンコンクールに出ている人たちの実際の演奏を聴き比べてみたいというのと同じで、こんなに実物が見てみたくなるバレエマンガって、本当に魅力的だと思います。最初の「ドゥダダンシン!」1~9巻に続く、プロの(クラシックの)ダンサーへの挑戦のこの「ヴェネチア国際編」。ストーリーが私の好きな龍一王子と離れてしまっても、やっぱりこのドキドキ感とともにどこまでもついていきま~す! それだけ魅力的な主人公だし、魅力的なマンガです。

曽田正人「MOON」(昴) 2 (9月3日発行)
反対に主人公の踊りなんかちっとも見たいとは思わないこちらのマンガ。何だかすごいことばっかりなんだけど、バレエというものを勘違いしているというか、芸術を甘く見ているというか、まあ、ありえないといえばありえない、「巨人の星」的な古典的なタイプのマンガなんでしょうか?

主人公にとっての「大リーグボール養成ギブス」は、子供のころのきつい体験。そして時空を超えた「ボレロ」も、盲目のダンサーと踊ることも、みんな「大リーグボール1号、2号」で、ははは、マンガだからね~ってそういう世界です。大体、世の中の目の肥えたバレエファンからすれば、生意気な17歳の小娘の踊りがいくらすごいと言われても、17歳は17歳、まだまだ未完成と思うでしょう。

鑑賞歴の浅い私でも、実際の舞台や有名な人の昔のビデオなどを見る限り、技術的なピークは20代半ばぐらいだろうと思います。そして表現力などが深まるのはさらにあと、30代以降じゃないでしょうか。バレエというのはごく若いころにピークを迎えるフィギュアスケートや体操とかの競技と違って、長い間の地味な努力、たゆまぬ研鑽、芸術的な深まりによって磨きあげながら総合的に人を感動させる域までに達していくものだと思うのです。

まあ、一般論はともかく、それでも勘違いが多い。大体「100回踊れば100回とも1ミリのぶれもなく同じ踊りをする」ようなダンサーの踊りなんて見たいと思わない。スポ根ものじゃあるまいし、100パーセントのぶつかり合いのパ・ド・ドゥなんてどうでしょうね~??見てて疲れるよね。少なくともクラシックじゃないと思うし、全体の幕ものバレエとしての物語から外れてしまうと思うし、モダンならともかく、観客はバレエにそんなこと求めてないと思います。

それから主人公が嫌がる暗い過去をあばくテレビのドキュメンタリー!もう口あんぐりのいや~な世界なのですが、それでも読んでしまうのはそういう刺激的なところがあるから。もしこの作品が常識的になったら(絶対ならないか?)作品の魅力もなくなってしまうんでしょうね。よくわかりませんが、これも最初の「昴」が全11巻で、それに続く第2シリーズ。今まで「ありえない~!」とか言いながらずっと見てきたのもそういう一味違った「何か」に引っ張られてのことなので、これからもそのとんでもない少年マンガ的なところで読まされていくのでしょうね。

バレエファンの皆様でしたらこんなのは全部ご存じだと思いますが、もしまだ読んでいなければ秋の夜長にぜひどうぞ。私も、これから11月まで(今のところ)公演に行く予定がないので、いよいよ買ったまま見ていない(まだある!?)DVDに手をつけようか‥‥と思っています。

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2008年4月18日 (金)

バレエマンガも好き 2

記事を一応カテゴリ別に分けているのですが、なぜか異様にバレエのことが多いので、カテゴリの「バレエ大好き」ばかりすごいボリュームになってしまいました。それで、「バレエ大好き」だけ年別に分けてみました。

最初は日記のつもりで始めたので、こんなふうになるとは思ってもみなかったのですが、この2年半の間に自分の中でバレエに対する関心が急速に高まったということですね。年別に分けたというのも別にどうということはないのですが、せっかく公演を鑑賞したのだから感想を書いておこうと思ったものが、今では「あのときはどう感じたのかな?」というような、自分にとって備忘録的なものになりつつあるので、そうしてみました。

ほんとは公演の感想と、雑談&ミーハー話と、それからお稽古事のバレエの話は分けるべきですよね!だけど書く段階でもう、最初から一緒くたになっているのでそれは無理でした!そう、もともとごちゃごちゃにただ書いているだけのブログだったんですよ。。。

Photo さて、その範疇からいくと、今回は「雑談&バカ話」の部類ですすみません。。
また
またとっても遅いのですが、ここ1、2ヵ月の間に今まで読んでいたバレエマンガの新刊が出ているので、それをまとめてみました。といっても、私はマンガ全般に関しては全く無知です。ただバレエのマンガというだけで、単行本が出たときに目を通しているのみですので、何か勘違いがあっても大目にみてください  (もし間違いなら遠慮なく指摘してくださいね~)2としましたが1はこちら

有吉京子「まいあ」 2 (2月17日発行)
言わずと知れたバレエマンガの名作「SWAN」の続編。「スワンマガジン」という雑誌に「SWAN」の最初からのと同時に掲載されている新作です。「スワンマガジン」は本当にあの大作の最後までを載せるのかしら??それまで「まいあ」が続くとは思えないのだけれど‥‥どうも、スワンと違って入っていきづらいのは、子供たちの世代という設定だからか、パリオペラ座バレエ学校という舞台のせいなのか、よくわかりませんが、多分主人公の魅力がいまいちなのです。

それは真澄とレオンの子供だという、その子供目線で書かれているから?というより読むほうもあの二人の子供の話と思って読むからなのか、よくわかりませんが。単行本も1、2と出ましたが、もう一つ夢中にはなれません。何というか性格が、お前は星飛馬か~!というくらい、何だかいつもうじうじ考えている子なんだわ。子供のくせに元気がないの。優等生と比べてみたってどうしようもないでしょ!

それと1巻と2巻にまたがっている、特別に抜擢されたという新作の上演。それが最初の山場になると思っていたのに、結果がよくわからずがっかりしました。日本からの留学生の惺をハーフのまいあと組ませて、あえて優等生ペアとダブルキャストにしてまでチャレンジさせた東洋的な作品。それがどんなものになるのか、多少は期待していたのに、「ま、昨日の完璧さとは違うが、面白い」だけですか~!!

2巻には、ずいぶん落ち着いてしまった真澄とレオンが登場!そして葵さんもやっぱり以前の登場人物が出てくるとほっとしますね~。葵さんの十八番の「海賊」って見てみたいわ~。しかしクリスマスのヨーロッパで、外でバーベキューができるのか?とまたもどうでもいいオバさんの突っ込み!

曽田正人「Moon」 1 (3月5日発行)
「昴 スバル」の新章のスタート!(by帯)だそうです。この作者のほかの作品は知りませんが、2大連載と書いてあるもう一つの作品の紹介を見ると、ともに「天才」というものを描きたいようですね。でも、その天才ぶりがあまりにも現実離れしすぎて、共感が持てないという頭の固い読者は私だけでしょうか?第一、あんな不摂生な生活でバレエが踊れるとは思えません。

クラシックのラインいうのは本当に厳格で繊細なもので、毎日の正しいレッスンがあってこそのものだと思うのですが。。森下洋子さんや斉藤友佳理さんの本を読んだら、踊るためにはここまでストイックな生活をするのかと驚くばかりですけどね。

確か前に何かで、新国の森田さんが「ノートルダム・ド・パリ」のガジモドを踊ったときに、常に斜めの姿勢でいるので身体が斜めになってしまい、戻すのが大変だったと語っていたことがありました。ちょっとした筋肉の使い方で全体のバランスが変わってしまうのは恐ろしいことです。うちの娘でさえ、中学生の職場体験というのに行って3日間前かがみで野菜のパック詰め作業をやっていたら、すぐバレエの先生に「何か違う運動した?」と聞かれたくらいです。バーレッスンを見ただけでそんなことがわかるほど、ダンサーの身体は微妙なものだと思うのです。

雨が降る中泥まみれでサッカーなんかやって、怪我でもしたらどうするんだ!?なんて突っ込んでもしょうがないけどさ~。お菓子食べ放題、バイク乗り回し、ヤクザと喧嘩?もう超人的な天才だから何やってもおかまいなしかもしれませんけどね。

その天才が、これからニコという盲目のダンサーとともに、どんなにとんでもなくすごい世界を見せてくれるのか‥!‥というより今までもずっと、ローザンヌでの高熱を出しながらのすごすぎコンテンポラリーとか、時空まで超えてしまうとてつもない「ボレロ」とか(しかし、あれってベジャールの「ボレロ」だよね~。許可なく上演していいのか!?)想像を絶するパフォーマンスのオンパレードだったので、もう何が来ても驚かないような感じになってしまっています。どうぞ何でも来て下さいよ!

槇村さとる「ドゥ・ダ・ダンシン!」 ヴェネチア国際編 3 (3月24日発行)
バレエのマンガの中ではこれが一番好きです。もう面白い~!そして細かな心理の描写など本当にすばらしいし。なにしろ主人公の鯛子がめちゃめちゃ魅力的です。
ダンサーという前に人間的に魅力的。だからとても共感がもてるのです。そして脇を固める人々もほんとに個性あふれています。今一番、次が出るのが待ち遠しいマンガです。

今回もまたどんどん変わっていく龍一王子が素敵「僕はもうあなたの犠牲になった子供ではありません」だって~!激萌えです。「俺なしでは踊れないダンサーにしてやるって?逆じゃないのか?」氷のようにクールな彼がいよいよ熱くなっていくのよ~!すでに完璧なまでのクラシックの王子として完成されていた彼が、主人公と接することで自分でも気づかぬうちにまた別の表現の世界を見いだしていくのがすごい。主人公だけじゃなく、龍一王子も今、新しく生まれようとしているんだわ~!

愛子先生も素敵だけど、その元パートナーという鳴海先生もとても謎で魅力的。一方謎多きダンサー、ウォン・リェの一面が見えてきたのがさらに楽しみ彼も熱い人間だったんだ~!失踪中の三上クンのことはとても心配だし、この後三上クンがまた現われたら一体どうなっちゃうんだろう!とってもドキドキする展開になってきました。

山岸涼子「牧神の午後」(3月29日発行)
’89年に書かれたものだそうです。私も作品名だけは知っていましたが、絶版になっていたのでしょうか。見たことはありませんでした。それと’94年の「黒鳥 ブラック・スワン」という作品。あとはご自身の体験談の「瀕死の発表会」と「Ballet Studio拝見」が入っています。(しかし、山岸さんって本当にあんな丸顔で目がロンパってる?人なわけじゃないでしょ?)

私は連載ものでも雑誌に掲載されたのはほとんど見てなくて、単行本ONLYなのですが、この間たまたま本屋さんで「ダ・ヴィンチ」を見かけたとき「テレプシコーラ」をチラッと覗いて見たら、何だかまだローザンヌにも着いていない??様子。これはなかなか続きを読めそうにありませんね~。私は後半登場しなくなった空美ちゃんとか、空美ちゃんの元バレリーナの伯母様のことがとっても気になっているのですが‥‥‥。まだまだず~っとわからないままのようですね。そんな読者期待の「テレプシコーラ」の続編が出るまでのつなぎとしてでも、この「牧神の午後」のような隠れた名作が読めるのはありがたいです。

ずいぶん前の作品のようですが、絵柄は「アラベスク」より「テレプシコーラ」に近い感じですね。主人公はニジンスキー。いわゆる「天才」の物語ですが、スバルのように現実離れした天才ではなく、伝説の人ニジンスキーの、リアルな天才ぶりが描かれています。

持って生まれた才能と引き換えに、人間として普通にあるあたりまえのものが足りない。それが天才というもの。舞台の上での憑依、光り輝くような姿。超人的な跳躍。それらはみな普通の人間として俗事にかかわっているうちに失われていってしまうはずのものだったのかもしれません。ディアギレフの庇護下の息苦しさ、バレエ・リュスを解雇されてからのよりどころのなさ。「翼を持った者には腕がない。腕がある者には翼がない。それがこの地上の鉄則なのだ」そんな天才のはかなさと哀しみが伝わってくるようでした。

またルジ様か、という感じだけど、私はすぐにルジマトフのことが頭に浮かんでしまいました。今は芸術監督として頑張っているようだけど、さてどんなものができるのでしょうね。新作?「スパルタクス」というのはすごそうです。ぜひ日本にも持ってきてほしいわ~!でも、ルジマトフってそういうことをする人だった?今までずっと、このニジンスキーみたいに、踊るためだけに生まれてきたような人だと思っていたのですが。どう考えてもマラーホフや熊哲みたいにマルチな才能を発揮するような人には思えないというのは偏見かしら?ルジ様の稀有の魅力が俗事に磨耗しないことをひたすら祈ります。1月に見たカーテンコールの姿が、あまりに華奢で痛々しく感じたのは私だけでしょうか‥‥‥。

もう1本の「ブラック・スワン」の主人公マリア・トールチーフは、前に見た「バレエ・リュス」という映画でインタビューにも登場した人ですね。確か突然バランシンと結婚することになったときのことを話していたような。

こちらもバランシンという天才を描いた物語かもしれません。結婚相手は人生のパートナーではなく、芸術へのインスピレーションを得るための道具。それを取り巻く生身の女性の感情とのギャップ。短い作品ですが興味深かったです。

私が子どもの頃は、マンガは子供が見るものだった?ような気がします。小学生の頃、うちに経理のアルバイトで一定の期間だけ来ていた商業高校のお姉さんがいたですが、彼女がマンガ本を持っていたら、大人たちに「高校生でもマンガなんか読むの?」とからかわれていたのを覚えています。今ではいい大人でもどっぷりマンガ漬けだよね~!内容も時代とともにどんどん高度になっていったし。マンガもあなどれません。まあ、マンガだからしょうがないか~みたいな、現実ではありえないとんでもない世界もあったりしますが。。。子供と一緒に本屋さんに行くと、必ずマンガの新刊をチェックする私のような母親もいますからね~!?もっとも、子供が読んでいるような、いまどきのマンガは絵が雑で全く読む気がしないものもありますが‥‥バレエマンガ以外にも素敵なマンガはいっぱいあるので、まだまだマンガは読み続けると思います~。

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2007年10月28日 (日)

バレエマンガも好き。

山岸涼子の「ヴィリ」が出てましたね。早速買って読みました。

DVD買っても(結構たまっているんです。。。)最近はなかなか見る時間がないのだけれど、マンガはちょっとした空き時間に見られるし、割とあっという間に読めてしまうのでいいですね~。

私は基本的に月刊誌や週刊誌を買って読むほどのマンガ好きではないので、読むのはコミックが出てからなのですが、これは前に本屋さんで「ダ・ヴィンチ」を立ち読みしたときにチラッと見たことがありました。だけどびっくり‥‥こんな展開になっていたのか‥‥。

何だか釈然としない物語なんだけれど、バレエ一筋の人って、私生活もとてもストイックで、ここにあるような「バレエばか」みたいな人も多いようなので、ありえる話なのかなあと思いました。(まだ出たばかりなのでネタばれはやめましょうね。。)大体、歌舞伎役者のゴシップはよくあっても、バレエダンサーのそういう話は聞いたことがありませんよね。バレエを踊り続けるためには毎日の基本レッスンで体を維持しなければならないので、そんな暇はないのでしょうね~。

「ジゼル」の深い愛と許しの世界、それを踊る人に別にそんな経験がなくても、ダンサーは鏡の中の自分を見ながら、どんどんその世界に入っていきます。それがひとりよがりだろうが、嘘だろうが、踊ること自体、ある意味自己陶酔的。

主人公はバレエの才能ゆえに、先生と生徒という関係以上に母親に娘として愛されたことも、また自分の娘を母親として愛したことも、多分なかったような設定ですね。だから恋愛もひとりよがりの自己陶酔型。それが非情な形でやぶれたあと‥‥‥。一時この世界から離れることで真実が見えてきたという、再生の話のような結末でした。

バレエマンガとしてはかなり地味?でも山岸作品は「テレプシコーラ」も、子どもを主人公としながら実は大人向けのような、バレエに関わる人々の思惑や心の機微に触れる渋い作品だったように思います。この「ヴィリ」の連載が終わり、いよいよ「テレプシコーラ」第2部が始まるそうですが、楽しみです。

バレエマンガでは曽田正人の「昴」が再開してるというし、「昴」の実写版?ができるとかの話も聞いたことがありますが、一体どうやって?再開は楽しみだけど、「昴」は話が現実離れしすぎて、この先どう続くのか想像がつきません。

あと、槙村さとるの「ドゥダダンシン!」も「ヴェネチア国際編」が早くも2巻まで出て、うれしいです。この作品は最初からとても好き!主人公が壁にぶつかりながら成長していくのは物語の王道だけど、バレエダンサーとしては少しだけ王道を外れてしまった主人公。やっぱりクラシックを踊りたい!と、覚悟が定まってコンクールに挑戦する、物語はいよいよ佳境です。バレエを踊るということは、そのダンサーのキャラ、性質、生い立ち、人生そのものを踊ることなんだと、これを見ると思ってしまいます。Imgp4030

この中では「王子」といえば三上クンなのでしょうが、私は断然「龍一王子」のファン!やっぱりかげりを帯びたキャラクターが好き♡

←中でもこのカットはツボ!(一体どういう趣味してるんでしょ)この先、彼が打算とはいえ、主人公にどういうアプローチをしていくのか。彼の氷のようなクールさが主人公と向き合うことでどう変わるのか。そしてそして、彼女の登場は日本のバレエ界を変えることができるのか。やっぱり最後は三上クンとくっつくのか?とても楽しみで~す。

なんだか、マンガに対してもミーハーでお恥ずかしい‥‥‥。

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2007年7月26日 (木)

何年ぶり?アニメ映画

子供は夏休みに入って、毎日ゴロゴロしています。下の子は夕方バレエに行くほかはヒマ。(お友達は部活or塾だそうで。うちも塾にやらないとダメ?)そんなら学校のプール講習に行け!と言って出したら、2人しか来てなくて、プール貸切状態。休む暇がなかったとかで、日に焼けて1日で真っ黒になってしまいました。

上の子は7月中は夏期講習&部活なので、いつもより少し遅く出て行くくらいで、変わらないと思っていたのですが、野球部が西東京大会で勝ち進んでいるので、先生たちも応援に出払い、中止になったとかで、昨日は一日ゴロゴロ。(そういえば去年の王者、早実は早々と敗退してしまいましたね)早くも大変な夏休みの幕開けです。

うちの夏休みといえば、かつてはポケモン映画でした。今週、テレビ東京で毎日1作ずつ放映しているようですが、今年でもう10周年なんだそうですね。あの1作目は私も並んで見ました。子供たちはまだ幼稚園でした~。小林幸子の歌う主題歌の「風といっしょに」は名曲でした。音程がかなり難しいのに子供がすぐ覚えたのでびっくりしたり。子供はテレビ見て「なつかし~!」とか言ってるけど、そうか~もうそんな前になるのね。同時上映で「ピカチュウのなつやすみ」というのもありましたね。帰省するときに「ポケモンジェット」に乗ると、飛行機の中でも上映していました。

そんなわけで、子供がいなかったら絶対見なかっただろうなと思うのは、やっぱりアニメ映画。ポケモン初めディズニー、宮崎アニメ、どらえもん、それから「名探偵コナン」。毎年新しいのができるから、見始めたら毎年見ることになりますよね。

昔、私の子供の頃はアニメ映画なんてあったかなあ?テレビのアニメ番組は隆盛を極めていたけど、映画は見たことありませんでした。「アルプスの少女ハイジ」にしても、結構大きくなってからだし。高校ぐらいになって「宇宙戦艦~」とか「ガンダム」とか流行りだして、でも高校生が見に行くとちょっと変な目で見られたりしました。当時はオタクなんて言葉はなかったと思うけど、アニメファンという人は結構まわりにいましたね。声優さんに夢中になったり(「ルパン」とかの)。私は?ハマってませんよ!お付き合いで見に行った程度でした。

それで、子供が小さいときは一緒に見ていたけど、ある程度大きくなると、映画館に連れて行って、子供の分だけチケット買って、終演時間を確認して、「じゃあね!」とショッピングに行くというパターンになりました。今ではもう、子供が友達同士で行ってしまうので、そんなこともなくなったかな。

でも、昨日はあまりに1日中けじめなく(二人とも!)ゴロゴロしているので、「じゃあ、夕ご飯食べたら映画見に行こう!」ということに。本当に、久々に子供と映画館に行くことにしました。でも、どうして夕食後なの?調べていてわかったのですが、8時以降に「レイトショー」というのがあって、上映会場は小さくなるけど割引料金なんですよ。いいじゃないですか。それに、昼間はしっかり宿題でもやりな!ということで。

それで見たのが「ピアノの森」でした。なんだ~、子供というよりまるっきり私の趣味。というか、一人で行くのは恥ずかしかったので、子供をだしにしたわけです。入り口で知り合いの一家に遭遇‥。家族で「ハリーポッター」を見に来たとか(^_^;)。実は私、「ハリーポッター」の方は2作目ぐらいで挫折してるんです~。あとは子供だけで見に行かせてたので。ああいうのって、さかのぼって見ないとわけがわからなくて悔しいしね。

映画の「ピアノの森」は、なんか絵柄が違う、カイの吹き替えが上戸彩って全然イメージ違う(ーー;)。それと、内容がほとんど忠実にマンガどおり。はしょるところはあっても、アニメはアニメ、それ以上のことを期待してしまったけど、原作以上のものは何もありませんでした。

ただ、「のだめ」もそうだけど、マンガ読んでて「これって一体どういう音?」「どんな演奏?」「聞きた~い!」と(でも、ありえないだろうなとも)思う場面にしっかり音が付いていて、漫画にはない背景の流れなどもとても美しくて、その点では一応満足のいくものでした。音楽はアシュケナージ、カイのピアノは彼の演奏でしょうか?修平くんと誉子は、彼らと同年代の前途ある子たちが弾いているようですね。演奏の対比がドラマチックでした。

この映画で私の一番のツボは阿字野先生!カッコいい~クールな世捨て人のような彼が、森に捨てられた音の出ないピアノにすがり、自身の運命と重ね合わせて号泣するシーンは本当に泣けましたよ!ツボだ~。でも、やっぱりあまりに原作に忠実すぎちゃって。もっと何か脚色はなかったのかなあ。彼の物語だけでマンガ一本書けると思うんだけど、そう思ってるのは私だけ?でも、天才ピアニスト・アジノの輝かしい過去、悲惨な事故、うだつの上がらない音楽教師ぶりなどを、アニメで見られて幸せ♡(実写でもいいよ!‥私って変?)ただひとつ、彼のアレンジしたという「茶色の小瓶」が聞けなかったのが残念でした。

テーマは少年少女の成長物語なんだけど、最初と最後を見ると何だか修平くんが主人公のような感じ。孤独なピアノ少年の転校先のひと夏の思い出、みたいな。だって、カイの特異な才能や生い立ちについて、ほとんど触れてないんだもの。それはそれでまとまっていたけど。でも、漫画の最新刊(14巻)を見ると、あのとき修平が関わったことでカイの才能を目覚めさせてしまった、それが修平のトラウマになってる?ような描かれ方なので、何だかやっぱり修平が主人公??

まあ、どうでもいいですね。ところで、レイトショーの「ピアノの森」はがらがらで、ほぼ貸切状態でした。そうだよね、夜にアニメなんて見る人いないよね。でも、うち以外は一人で来た女性客がぽつぽついただけ。もしかして、私と同類でしたか??

子供たちは「ハリーポッター」か「パイレーツ~」を見たかったんでしょうが、おあいにくさまでした。

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2007年3月18日 (日)

バレエの「条件」

なんだか途切れなく忙しい感じで、なかなか更新できないのですが、きのうはママクラスのレッスンにも行って、きょうはけっこう歩いたし、腹筋・ストレッチも今のところちゃんとやってるので運動不足も少しはいいです。やっぱりあの「チラシ」を貼ったのがよかったかな?

今月初め、ママバレエのT先生が、ほかの教室でもっている生徒さんのコンクールがあるので、2回ほどレッスンがお休みになりました。(それも運動不足になったきっかけの一つ?)特別レッスンもそうですが、コンクールではずっとつきそっていたそうで、先生も大変です。何でも小学校高学年~中学生ぐらいが一番出場者が多く、激戦なのだそうです。逆に高校生ぐらいになると、留学しちゃう子もいたり、やめてしまう子もけっこういるから人数的には少ないのだとか。それにしても初日で500人以上が申し込み、すぐに締め切りになったとか、コンクールってすごい世界ですね。

それで、結果は?と聞くと、まあ参加することに意義があったという感じだったようです。とにかくすごい子は小学生でもう完璧。毎日バリバリに練習してるような子(週7回というやつです)ばっかりで、特に地方の子はすごいのだとか。そういえばいつだったかTV「学校に行こう」に出た子なんて、小学生のときにひざの靭帯を切って手術をしたって言ってたけど、小学生で靭帯切るようなすごい練習してたの??と驚いたものです。

どのコンクールの話だったんだろうかと思い、いろいろ検索していたら、何とコンクール上位者の動画が見られるサイトもあるんですね。でも、そんなのをひとつふたつ見るともうびっくりです。これが中学生なの?というほどみんなすごい。体型も身体能力もシルビー・ギエム(もう、少し古いかな)というより、ザハロワみたいな子ばっかり!トゥシューズで立って足が頭まで上がるなんてもう当たり前。手足も細く長いし、こういう体型でないともはやバレエなんてできないのだろうかと思うくらい。体型にコンプレックスを抱かなくていいような、上野水香タイプの子が今はいっぱいいるんですね。

うちの子はバレエが大好きで、お稽古はずっと続いていますが、バレエやりたいと言い始めた5歳の頃、「あんたには向いてないよ」なんて言ってしまったので、(子供にそんなこと言ってはいけなかったかも。でも、どう見てもずんぐりむっくりの体型だったので。)週4回レッスンに行ってる今も、コンクールなんて絶対目指さないし、もちろんバレリーナになれるはずがないと思っているから、もっぱら楽しむのが専門で、先生からも「もうちょっと欲があるといいんだけど」といわれています。

バレエって、やっぱり踊りたい人が踊るという世界じゃなく、ある程度いろんな面で恵まれていないとできないものなんだなあとつくづく感じます。そりゃ私のやってる大人バレエなんかは誰でもできるけど、バレリーナを目指すとなると、本当に外国同様に選ばれた者だけの世界なんだなと思います。

先月10巻目が発売され、第1部終了となった山岸涼子の「テレプシコーラ」。衝撃の結末が波紋を呼んでいましたが、改めて考えると、もう最初の頃からこの結末に対する複線を丁寧に描いていたんだなあと気づきます。たまたま昨年来、中高生のいじめとか、自殺とかの事件が続いてしまったので、今時の流行(?)にのったように見えてしまいましたが、そうじゃなかったんですね。

改めて読み返したわけではないので、正確ではないかもしれませんが、この「テレプシコーラ」は、子供を主人公にしながら、それを取り巻く大人の世界を描いていて、最初からすごくひきつけられる作品でした。テレプシコーラとは舞踏の神。確かにその神に選ばれ、愛されたものでなければ舞台で輝くことは許されない。バレエは「頑張れば何でもできる」と言われて育った子どもたちにはすごく残酷な世界。努力という以前に決定してしまう世界なのです。

先ほどのT先生もよく「条件」という言葉を口にします。バレエがどんなに好きでも、とにかく身体的な条件が揃っていないと話にならない。体型(骨格)、首や手、脚が細く長いこと、足の甲など、バレエに向いている条件がはっきりあるのです。それに当てはまらないと最初から問題外。(うちの子もそう!)それと練習に耐える根気と根性。あけてもくれても単純な基礎練習ですから、根気がないと続かない。うちの子の友達でも、発表会などの踊りができるときは楽しいけど、普段のレッスンはつまらないといってやめてしまった子がいました。日本舞踊は最初から踊りを教えてくれるというので、そっちの方にいってしまいましたが、何をやっても器用にできる子はかえって続かないのだそうです。それとある程度の親の経済力。外国のコンクールに出るとか、留学するとかで、お金もかなりかかりますよね。

「テレプシコーラ」の主人公、六花(ゆき)は、元バレリーナでバレエ教師の母、公務員の父。環境はいい方です。でも、関節が開きにくいということで、バレエでは一番重要なアンドゥォール(外向き)ができにくく、身体条件としてはいまいち。性格も根性あるというタイプではなく、最初の方では一時バレエをやめてしまったこともあります。

その頃現れた転校生、空美(くみ)ちゃんは、もう身体能力、体型共に抜群の子。(シルビー・ギエムみたい!というのはこのマンガの台詞でした)伝説のプリマだった伯母の厳しい指導にも耐え、小学生ですでに高度なテクニックを身につけている。でも、容姿には恵まれていず、何より父は破産し、経済的には最悪。シューズもレオタードも買えない。それでも踊りたい気持ちは消せなくて、子供ながらに大胆な行動に‥‥私も読んでいて、涙ぐんじゃうくらいでした。

本部教室のひとみちゃんはとにかく踊ることが大好き。人一倍努力家です。でも太目の体型がいつもネックで、ダイエットのし過ぎで倒れてしまったり、リバウンドを繰り返したり、摂食障害になったり。とってもかわいそう。

それからすると六花の姉の千花ちゃんは、本当に神様から選ばれたような子だったのです。環境も、身体的な「条件」も、容姿も、強くてがんばりやの性格も、すべてに恵まれていたのです。バレエ団の先生からも、母親からもとても期待されていました。でも、初舞台での怪我から始まり、度重なる治療、そしてあの悲惨な結末。

「私、お医者になろうかな」「バレリーナにならなくちゃだめ?」という台詞は最後の悲痛な叫びだった。踊ることが大好きで、彼女自身も踊れないことは最も悲しいことなのに、それを通り越したところで出た言葉だったはずなのに、周囲の大人たちの期待という壁が、彼女の逃げ道を塞いでしまったのです。

すべての条件を与えられた姉だったのに、それも主人公の成長物語の中のひとつだったのかなと。感動はしたけど、複雑な心境でした。そんなに大きな代償を払って、これから六花はどう育っていくんだろうと、大変な物語になりそうで、ちょっと心配。最後の六花の振付作品も、え~中学生にこんなことができるの?という内容でしたよね。

同じバレエを扱った「昴」も、弟の死というところから出発していて、余りにも特異な主人公像になってしまい、「究極」の世界になりすぎて、もうこれ以上「究極」なものはできなくなって破綻した?ような感じなので。まあ山岸涼子先生ならそんなことはないと思っていますが。これからどういう世界が開けるのでしょう。とても楽しみです。

コンクールの話から発展してしまいましたが、本当にバレエって残酷なまでに生まれながらの「条件」が求められるものなんですね。もっとも、音楽でも美術でも、何でも、努力以上に才能は必要ですが、それが身体の条件、容姿というところまで求められてしまうところが、子供には過酷な世界だと思います。

よけいなことだけど、T先生もルジマトフのファンで、一昨年の夏ガラ、昨年のシェヘラザードなどに一緒に行きましたが、今度の「ルジマトフのすべて2007」も一緒に行くことになりました。T先生はいつもルジマトフの話になると「あの人は神様に選ばれた人だから」という言い方をします。そう、本当に選ばれた人だわ~。表現するために選ばれた身体と、天賦の才能と、それからストイックなまでの努力。40過ぎても衰えない、磨き上げられた肉体と、深化を続ける表現力。そういう存在にめぐり合えた幸せ。ファン冥利です~。う~ん、こんなに長くだらだら書いて、結局そういうところへ落ち着くんだなあ。バカというか、病気というか‥‥(笑)

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2006年10月26日 (木)

最近のテレビドラマ~マンガ

なんだか評論家のような?表題ですが、実は私、そんなにテレビを見る人ではありません。一時期は家にテレビがないと思われていたくらい、そういう話題に関心がありませんでした。大体、80年代に「北の国から」を見てない(後からビデオで見ましたけど)、「金妻」を見てないなんて信じられないといわれた人です。

でも主婦になってからはNHKの朝ドラとワイドショーと大河ドラマぐらいは見ていたのですが、最近ワイドショーは全然見なくなりました。暗いニュースが多いし、家で仕事をしているとそういうものを見る時間ってとてももったいないんですよね。子供が家にいない時間が勝負ですから。大河ドラマも今年のは余り見る気がしなくて、朝ドラは一応見てるけどもう1、2回抜けちゃってもどうでもいい感じ。

ところが、去年ぐらいからちょっとドラマを見るようになりました。実はマンガの影響です。テレビドラマって、マンガが原作というのがとても多かったんですね。「ドラゴン桜」とか「喰いタン」など、私が読んでいたマンガがドラマ化されることも多くなりました。子供の影響もあるけど、こんなのばかばかし~い。とか、原作のイメージと違う~。などといいながら見ています。毎週自動でHDDに録画できて、見忘れがないことも一つの理由かな。

10月からは「のだめカンタービレ」「Dr.コトー診療所」を見ています。「のだめ」の方は、これって実写なのにマンガみたい、というか、マンガ的表現で笑わせてくれます。マンガじゃ音が出ないけど、こういう音楽ものは音が大事なので、これからどう展開するのか楽しみです。

「Dr.コトー2006」の方は2シリーズ目で、全体的に原作のイメージをとても大切にしている感じがしますが、なら何でタケヒロ君を東京の中学なんかにやったりするのよ!これは一昨年の単発の続編の悪乗りの結果としか思えない。それと、このマンガではコトー先生以外の医者、江波戸先生とか三上先生とか、それから今度の最新刊では鳴海先生など、恐ろしく一癖も二癖もあるわけアリの方たちが、コトー先生や離島医療に触れることで、人間らしい、素晴らしい医者として生まれ変わるところが大きな見せ場であると思うのですが、今2回見たところではそれらをすべてすっ飛ばしちゃうつもりみたい。前回のシリーズが終わってから3年、マンガの方では大きくストーリーが展開しているのに、おいおい、無視かよという感じです。ドラマの今度のシリーズで、一体何を描きたいのか見えてこないのがちょっとつまらないです。ただの美しい島でほのぼのとした人間交流というだけだったら前回と同じ。コトー役の純君(北の国からの印象が強いので)の、ボーっとした感じで流れてしまうのかも。大好きなマンガだけにちょっと残念。でも楽しみに見ています。

マンガといえば、私は連載している雑誌を買ったりはしないコミック派ですが、もうすぐ「ピアノの森13巻」が出るので楽しみです。「ピアノの森」も、来年アニメ映画になるとかいうことですが(そうだよね、実写ではとても)、でも実写でも見たいような‥‥‥。阿字野先生をどんな役者さんがやるのか、実際のピアノ演奏は一体どんなものになるのか、(マンガではすごいですから!そんな演奏があったらぜひ聞いてみたいけど)とても興味がありますが。アニメで評判になったら、実写もやるんでしょうかねえ。

好きなマンガはバレエものでは山岸涼子の「テレプシコーラ」。月刊誌の連載のせいか、次がなかなか出ない。見たいけど月刊誌買うほどでもなく。でも次にどう展開するのか、とても楽しみ。これは相当踊れる子役がいないとドラマ化は無理でしょうね。それから「Do da dancin' !」、これって9よりあとが出ないけど、もしかしてこれで終わり?そんなあ。「昴~スバル」もあそこで終わりなんでしょう。ぜひ続きを見たいけど。どっちにしろバレエものはドラマ化は難しい。ピアノのように弾いてる演技、じゃだめで、実際に踊れて演技もできる役者さんでないと。「プリマダム」の中森明菜のように「元バレリーナ」にするしかないでしょうからね。

子供にはマンガばっかり見るな!と言っているのに、自分も相当マンガ読んでる?普通のマンガ好きという人に比べたらそうでもないでしょ。最近のマンガ、子供が買ってくる週刊誌なんかを見ると、絵が汚い。ヘタ!ストーリーについていけない(これは世代のせい?)でも、中には素晴らしいものがあります。だけど、いつぞやのニュースで、これから世界に日本のマンガを売り込もうと国会で審議された???というのがあった気がしますが、そこまでいくとちょっと悲しいかも。

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