映画・テレビ

2013年8月 4日 (日)

シネマ歌舞伎、ほか。

「忍たま乱太郎~夏休み大作戦の段」の公開も終わってしまいましたねえ。栗塚ファンとしてはずいぶん前から(去年の夏の撮影の話を聞いた時から)いつ見られるのだろうと楽しみにしていたのに、終わってしまえばあっという間でした。

その「忍たま」、私は2回見ました。1回目は連日の猛暑の疲れが出たのか、涼しい映画館に入ったとたんに寝てしまったようで、2回目に見たとき「あれ?こんなシーンあったっけ?初めて見た」‥‥そんな場面がいっぱいありました。栗塚さんが出ているところすらそんな調子で、栗様ごめんなさ~い

2回目に見たときは夏休みに入っていましたが、親子連れの数はそれほどでもなく、若い女の子のグループ(高校生ぐらい?)がやたらと目立つので何かな?と思ったら、忍術学園の6年生がおめあてなんでしょうか?なかなかカッコいい子たちが出演していました。ただ、彼らの女装は大笑い。笑いものになっていた山田先生の女装よりも私にはおかしかったです。栗塚さんは乙女チックでかわいかったですよ(爆)

2回目、よくよく目を開けて見てみたら、ギャグは別にテンポが速いわけではなく、私がついていけなかったのは単に眠気と、あまりにも他愛ないギャグだったからということがわかりました。逆にそんなことをやっている間に「ボケッとしてたらやられちまうだろっ!」という感じで、時代劇を見ている目には何ともおかしな間(ま)で、これはやっぱり時代劇というよりまるっきり2次元の漫画の世界なんだな(盛大な鼻水とか二重たんこぶとか、栗塚さんが紙になっちゃうとか)などと思ったり(笑)‥‥立ち回りのシーンは逆に時代劇の殺陣というよりもアクションといったほうがよく、普段特撮ヒーローものを撮っている監督さんならではのものだったでしょう。

いや~、2度目に見たら思ったよりもずっと面白かったです。ほんと見逃した方はDVD出るまで我慢ですが、とにかく栗塚さん大活躍で、ほとんどゲスト主役みたいでした。ヤバすぎと思った最後のオチですが、「そんなことはこの映画が始まってから一度も言ってない」なんて言っちゃって、それでみんなでキャベツの千切りを紙皿に乗せてマヨネーズかけて食べてるんだから‥‥こりゃ時代劇じゃなくってやっぱり漫画だわね(爆)

それでも困難を乗り越え、いろんなことを経験し、無事宿題の「忍たまの友」を全問終わらせることができた子供たち。あっぱれあっぱれ、めでたしめでたし‥‥でもなかったみたいですが(笑)真面目に見たらばかばかしいけど、何も考えずに見ると結構楽しく、周りを気にせず笑っちゃうような映画でした。

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映画といえば先月は何と映画館に4回も行ったのですよ。2回の「忍たま」のほかに見たのは、シネマ歌舞伎の「怪談牡丹灯籠」と、三波春夫の「歌芸~終りなき我が歌の道」。

シネマ歌舞伎のほうは、歌舞伎座新開場記念としてことしの3月から10月まで「月イチ歌舞伎」と称して、今までのシネマ歌舞伎の作品の中から8本を月に1本、全国の系列館で上演するというもの。見たいと思ってもなかなか見られなかった作品が月替わりで見られるということで、私は4月の「ふるあめりかに袖はぬらさじ」と6月の「刺青奇遇」、そして7月の「怪談牡丹灯籠」を見てきました。

3本ともとてもよかったです。劇場の雰囲気はそのままに、劇場では見られない細かい動作や表情まで手に取るように見られるのですから。「ふるあめりか」は脇役にまで豪華俳優陣を揃え、内容もすごく面白かった。違う視点から見ることで、幕末に幅を利かせていた勤皇の志士とやらが実に滑稽に思えてきます。そして玉三郎丈の怒涛の演技力!美しいお顔をくちゃくちゃにして時節に翻弄された女を熱演しています。

「刺青奇遇」(いれずみちょうはん)は大衆演劇風のベタな内容ながら、やはり玉三郎、そして勘三郎の迫真の演技に泣かされました。私は勘三郎さんといえばおちゃらけたキャラのイメージが大きく、彼のここまでのシリアス芝居は考えてみればほとんど見たことがなかった気がするのです。上手い俳優さんならではの、涙、涙の感動のお芝居でした。

Photo「牡丹灯籠」は仁左衛門&玉三郎の息のあったコンビで、人間の心の深淵に潜む欲望というか情念というか、幽霊よりも恐ろしいものを見せてもらった気がします。一昨年(2011年)の5月に明治座で見た染五郎&七之助のものと、内容&演出はほとんど同じでした。ただ、染&七のときは新三郎&お露もこの二人が二役で演じていましたが。

先に見たほうが印象が強いのは仕方ないのですが、染五郎の小者っぽい軽さ、七之助の女のかわいらしさや浅はかさが見える感じがよかったなあと改めて思ったりしました。大好きな仁左様ですが、小心者を演じていてもどこか大物感がぬぐえなくて(笑)‥‥一方玉三郎のほうもすごすぎて、一言‥‥コワイ‥‥まあそれは、舞台で見るのと違って顔アップがあったり細かいところが見えたりということもあるのでしょうけどね。

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先月見た映画でもう一本、三波春夫の「歌芸~終りなき我が歌の道」‥‥その前の6月初め、パリ・オペラ座ライブビューイングを友人と見に行ったとき、偶然この映画の予告編を見たんですよね。三波春夫といえば「お客様は神様です」とか「こんにちは~こんにちは~」の万博ソングぐらいしか知らない人が多いと思うけれど、実は私はごくごく幼少期に、多分幼稚園入る前だと思うけれど、祖父が毎日聞いていたレコードで「かっぱ~からげて三度笠~」とか「利根の川風よしきりの~」とかいう歌を知っていたんですよ。予告編に出てくる「ときは元禄15年‥」から始まる長ゼリフを聞いた瞬間、うわ~これだ!と思ってしまいました。もしかして私が今、歌舞伎や大衆演劇が好きだったりする原点はここにあったのかな?と。それを友人(バレエの映画に一緒に行ったのだから、もちろんバレエファンの友人です)に言ったら大笑いされてしまいました。

Photo_2これも「シネマ歌舞伎」と同じで一週間しかやっていないので時間のやりくりが少々きつかったのですが、映画館で見てきましたよ。内容は、新たに発見された1976年のステージ映像と、1994年の歌舞伎座公演の二つをあわせただけの、ただただず~っと三波春夫さんが歌い続けるという、何のひねりもないそのまんまの映画です。ところが、これがすごく感動しちゃって、最初から号泣(笑)‥‥記憶の中の「かっぱからげて」は「雪の渡り鳥」、「利根の~」は「大利根無情」という題名だというのをこの映画で初めて知りました。でもなぜかあまりに昔の記憶過ぎて、ほとんど覚えていないというか、懐かしいという感情が全然ないのには驚きました。

物心つく前、祖父の聴いているレコードプレーヤーの周りを盆踊りみたいにして踊りながらぐるぐる回っていたという私ですが(爆)、少し大きくなってからはキンキラの豪華衣装に「お客様は神様です」なんていかにも成金っぽくてダサい‥‥ぐらいにしか思ってなかったんですよ。それが‥‥意外ですが、今見ると実にカッコいいではないですか。特に、私もちょっと覚えている「止めてくださるな妙心どの、落ちぶれ果てても?は武士じゃ、男の引き際は心得ており申す、行かねばならぬ、行かねばならぬのだ~!」というセリフ!いや~しびれました(笑)

76年のステージは張りのある明るい歌声に満面の笑顔。演歌は「暗い」というイメージがあったけれど、そんなことは全くありません。そして会場に押し掛けたお客様たちは老若男女、和服姿も多く、この日のために皆晴れやかに着飾って実にいいお顔をされています。まさに「お客様は神様」ってこういうことだったんですね。いい時代だったんだなあ~。

そして94年の映像は、もう70代になられていたと思うけれど、あの歌舞伎座の舞台にフルバンドを乗せて歌うわ歌うわ。そして圧巻が長編浪曲歌謡「平家物語」です。和楽器奏者に加え、何とボディペインティングをした大太鼓の兄ちゃんと、白い獅子の毛みたいなのをかぶったパンクっぽいパーカッションの兄ちゃんがひな壇の一番上で大暴れに近い大熱演。壇ノ浦の合戦シーンを表しているのか、特にパンク兄ちゃんは獅子の毛を振りながらひしゃげたドラム缶を叩きまくり、最後にはグラインダーで火花を散らしてドラム缶を削り始めるという‥‥何という斬新な舞台でしょう!

知らなかったけれど、こんなことをやった歌手がいたんですね。そして、幼い頃聞いた祖父のレコードは、歌舞伎好きが高じて農村歌舞伎にまで首を突っ込んでいる、そんな今の私に通じる原点だったんだなと改めて思いました。一緒に「歌芸」の予告編を見たバレエファンの友人にこれを本当に見に行ったと言ったら、また大笑いするでしょうけどね

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映画の話ついでに、その友人と見た「パリ・オペラ座ライブビューイング」の「ドン・キホーテ」ですが、こちらもよかったです。何せバジル役が大好きなカール・パケットですから

ヌレエフ版の「ドン・キ」は、ロシアバレエの「ドン・キホーテ」とは全く別物と思ったほうがいいかもしれません。「ドン・キ」に不可欠なスピード感も、お祭り騒ぎの楽しさも、豊かな民族色もほとんどありません。ストーリー性を重視して再構築した舞台構成、これはある程度説得力があります。ただ必要以上に豪華な衣装と背景、そしてあのめちゃくちゃ難度の高い、意味わからないほど複雑怪奇な振付(ヌレエフ得意のロンデ・ジャンプほか細かい脚技多用等)あの振りをこなすにはオペラ座のエトワールをもってしても音楽は相当ゆっくりめでないと不可能です。まるで違う音楽?と思うくらい。衣装も豪華すぎて重そうだし(笑)だから通常の「ドン・キ」とはかなり違った印象なのですよね。それでも、「ドン・キ」本来のスピード感を犠牲にしても、その複雑な振付をものともせずにさらっとこなす極上の優雅さというか、それがまさにパリ・オペラ座の真骨頂なのかと。

カール様は素敵でした 大柄なカール様があのやたら細かいステップをきっちりこなしているのは素晴らしい。10年前のDVDのルグリほど「鬼のように正確」ではないと思いますが、ルグリと違うのはそのうっとりするほど甘~い雰囲気。いいですね~。キトリ役のドロテ・ジルベールも、元気な町娘というよりは優雅なお姫様のようで、騎士道を極めんとする(?)ドン・キホーテがドルシネア姫と見まごうのもわかります。気の強そうなDVDのオーレリとはまた違ったよさがあるので、これもDVD化されないかな~と期待しているのですが。

ちょうどことしの5月、パリ・オペラ座バレエ団が来日して「天井桟敷の人々」を上演していましたが、私も友人も金欠及び新作・コンテ苦手症のために行きません(行けません・笑)でした。そのかわりこの「ドン・キホーテ」が見れてよかったです。

パリオペラ座ライブビューイングとはいえ、そのラインナップを見ると全8作中バレエは3作であとはオペラ。それも他のはノイマイヤーの「マーラー交響曲第3番」と、10年近く前(2004年)のマチュー・ガニオとオレリー・デュポンの「ラ・シルフィード」(もしかしてDVDと同じ?)なので、見に行くとしたらこの「ドン・キ」しかなかったのですが、これも短期間で終わってしまいました。

舞台の映像をそのまま見せるライブビューイングは英ロイヤルバレエでも、ボリショイでも(去年だったか、アレクサンドロワの「白鳥」とルンキナの「ジゼル」は見ました)、ことしはマリインスキーでもやりましたが(コンダウーロワの「白鳥」)いかんせん1日限りとか、期間が短いとかでなかなか見に行くことができません。シネマ歌舞伎もそうですよね。映画館で手軽に見られるのはいいことだから‥‥もうちょっとチャンスを増やしてほしいなあと思うのですが、そうもいかないのかな?

ともあれ、ここのところ結構映画館にも行っている‥‥という近況でした。

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2013年7月30日 (火)

栗さま大活躍(笑)

ポンポンと調子よく更新してたかと思うとぱったりとなくなる‥‥本当にいい加減なブログでごめんなさい

またもや「お久しぶりです」になってしまいました。書きたい題材、載せたい写真はいっぱいあったのですけど、何せ時間がなくて。これからちびちびと遅ればせながら、ではなく、日付を改ざんして(!)以前の記事の間にでもこっそりと紛れ込ませましょうか‥‥トップページにかなり前のことを載せるのもねえ、と思うので。

近況ですが、映画「忍たま乱太郎」を見てきました。栗塚さんの刀鍛冶、意外にも最初から最後までずっと出ていて、本当に大活躍でしたね~!(笑)しかし‥‥まるっきりのお子様向け娯楽映画というか、他愛ないギャグの連発についていけないというか子どもはいいけど、同行の親御さんたち(大人)は笑えるのか?‥‥私が見に行ったのはまだ夏休み前でお客さんが少なかったときだけれど、会場の他のお客さんもそれほど笑ってませんでしたよギャグのテンポの速さについていけないのは私の頭の回転が鈍いのかと心配したけどそうでもないようです(ほっ

まだ公開中なので内容についてはまたそのうちに‥‥と思っていたら、何と今週末で早くも上映終了だそうです。栗塚旭ファンの皆さま、スクリーンで栗さまの大奮闘を見るチャンスはあとわずか。ぜひ映画館で見てくださいね~!とはいえ、うちの近所の映画館ではもう遅い時間にはやっていません‥‥私ももう一回見ようと思っていたのですが。

「夏休み宿題大作戦」とかいいながら終わるのが早すぎます。まだ夏休みが始まったばかりじゃないですか。思えば公開がちょっと早すぎたのですよね。まあそのおかげで栗塚さん初めその他のベテラン俳優さんのファンの中高年‥‥もう子どもが大きくなってしまって同行拒否されるような世代でも(実際、私は娘に「行こう!」と言って断られました)子ども連れファミリー層の中で小さくならずにゆったりと見に行けたのかもしれません。いや、夏休み始まってから見に行ったという人の話でも、子ども連れの中にぽつりぽつりではなく「お一人様」の姿も結構あったそうです。大人一人の鑑賞でもそれほど抵抗はないと思われますので、子供向け映画に一人で行くのは恥ずかしいと躊躇されていた方、大丈夫ですよ~。

で、内容なんですが、実はよくわからない(爆)寝てたのかしら(爆)Rimg2156連日の猛暑による睡眠不足がたたって、涼しい映画館に入ったとたんに眠くなった‥?のかもしれませんけど

ストーリーは、夏休みも終わりに近づいたころ、忍たまたち(乱太郎、きり丸、しんべヱ)は遊び呆けていて宿題の「忍たまの友」をやっていないことに気付きさあ大変!ちょうどそのころ、刀鍛冶六道辻ヱ門(栗塚旭)の仕事場から妖刀「極楽丸」が盗まれるという大事件発生!忍たま+土井先生+辻ヱ門たちは極楽丸を取り戻す大冒険の旅に出る。そして、その中でいろんなことを経験して宿題を一つ一つ解いていくというような物語。

まあこんなところでしたっけ?(笑)いや、最後のオチがかなりヤバいと思ったのですが(ずっこけ度が)それには栗塚さんが関係しております。笑って許せるか、それは栗塚さんにかかってきていて‥‥でも愛嬌で許せるかな(笑)

漫画やアニメ版を見てない人が漫画チックな他愛ないギャグに笑えるかどうか?は別として、忍たまたち子役がとにかくかわいいそして土井先生+上級生たちは若手イケメン君たちの勢ぞろい。さらに、そんなドタバタ展開の中でもシブい熟年俳優たちの存在感はしっかり光ってます。

他によかったのはロケ地。最後のほうに出てきたあそこはどこでしょう?プログラムによると兵庫県朝来市にある竹田城跡ということでしたが、「天空の城」とか「日本のマチュピチュ」とかいう異名がぴったりのあの場所での戦闘シーンが圧巻でした。機会があったらぜひ行ってみたいロケ地です。

栗塚さんは新境地を開いたというか、シリアスな演技は一切なしで、あそこまでギャグ路線でいけるなんて、用心棒や風の新十郎、土方歳三で鳴らした往年のニヒルでクールな俳優さんが‥‥と、昔からのファンの中にはショックを受ける方もいるかもしれませんが(笑)そこを平気でやっちゃうのが今の栗塚さんなんですよね~。76歳の栗塚さんが走る走る!おまけに女装もしちゃう(爆)本当に「忍たまたちと一緒に大奮闘」です。公開もあとわずか、ぜひ映画館で見てみてくださいね。(8月2日金曜日まで)

上の写真は、映画館で買ったプロクラムです。付録に、映画で登場する「忍たまの友」が付いています。忍たまたちのたどった冒険をふりかえりながら「忍たまの友」に記入すればあなたの夏休みの宿題も完成‥‥ってわけないか(笑)残念ながらシールには六道辻ヱ門はありませんでした(涙)子ども連れでもないのにこんなものまで買っちゃう私って‥‥ま、いいですね。

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2010年8月27日 (金)

「筆子・その愛~天使のピアノ」

暑い中、映画を見てきました。「筆子・その愛~天使のピアノ」という、もう3年ぐらい前の映画なのですが、今でも月2回程度の上映会を行っている作品です。知的障害者の教育のために尽くした滝乃川学園の創始者石井亮一の妻、石井筆子の生涯を描いた映画で、筆子役に常盤貴子さん、石井亮一役に市川笑也さんという‥‥そういう映画です7月にも見ているのですが、夏休みの無料上映会があったので行ってきました。

平日の昼間だったからか、宣伝不足だったのか、せっかくの夏休み企画なのに子ども連れのお客さんは少なくて、空席も目立って淋しかったです。地元の広報やPTA、自治会などを通じてお知らせすればもう少し人が集まったのではないでしょうか。いい映画なのに残念です。多少なりとも宣伝になればと思ってお知らせしますが、夏休み中にもう一度無料上映会があります。8/31(火)江東区総合区民センターで10:30、14:00の2回です。絶対感動しますので、この機会にぜひ!(HPにも今後の上演予定が書かれています。)

この日も前回と同様、最初に山田火砂子監督の舞台挨拶がありました。山田監督はずっと福祉関連の映画やアニメの製作に携わってきた人で、映画の監督としては2作品目だそうです。ご自身にも知的障害を持った娘さんがいらっしゃいます。今でこそ障害者福祉という概念が浸透していますが、監督の40代の娘さんが生まれた頃にはそんなものはなかったといいます。ましてや明治から戦前の時代に、知的障害を持った子どもたちへの差別や偏見はひどいものがあったことでしょう。そんな中で、知的障害の子どもを育てながらその教育に力を注ぎ、障害者教育の礎を築いた石井筆子という人を取り上げたこの映画は、まさに山田監督でなければ撮れない映画だったのだと思います。

監督のお話は、前回は公募で集めた障害を持った子供たちの、撮影のときのいろんなエピソードが面白かったのですが、今回は次の作品の紹介が中心でした。次回作は、明治時代に不良少年の更生のために「家庭学校」を創立した留岡幸助という人の映画だそうです。山田監督の熱意に賛同し、制作協力券(1枚1,000円‥気の早い前売り券のようなものですね)を購入してきました。

さて、映画のお話。福祉関係の映画なので、ちょっと普通の映画を見る感覚とは違っています。聴覚障害のある人のためにオール字幕になっているし、子供にもよくわかるようにか?出演者の方々は皆一つ一つの台詞をゆっくり、はっきり、かみしめるように言っています。最初はそれが馴染めなくて、このまま最後まで見ていられるかなとたらーっ(汗)ちょっと心配したくらいでした。児童福祉文化賞受賞作品ですし、後援に名を連ねているところを見ると批評など全くできない感じですが、最初の印象は「クサイなあ~」でした。(すみません)

明治時代、男爵令嬢である筆子は、欧州留学の経験もあり、英語やフランス語に堪能、鹿鳴館の花とうたわれた才色兼備の女性でした。津田梅子らと華族女学校(現在の学習院)で女子教育に携わり、まさに新しい時代の女性像そのものだったといっていいでしょう。ところが、嫁いだ後、生まれた長女には知的障害がありました。その上2番目は虚弱、3番目は結核性脳膜炎、夫も結核で相次いで亡くすという不幸に見舞われます。しかし、筆子は嫁ぎ先を出てからも、障害のある長女を育てる傍ら、静修女学校の校長として女子教育に携わるなど、びっくりするほどアクティブな女性だったのです。

そんな中で石井亮一と知り合い、長女を彼の創設した滝乃川学園に預けた縁で、石井の志や人間性に惹かれ再婚し、ともに力を合わせて学園の運営に携わり、知的障害者の人権と自立のために生涯を捧げるという、そういう内容の映画です。

現在国立市にある滝乃川学園は、私の家から近いとはいえないけれど、前によく車で甲州街道を走っていて、渋滞を避けるための抜け道に入ったところにあったのです。一体何の学校なのかな?と思っていました。そして、10年以上前だと思いますが、そこで発見されたピアノが日本最古の輸入ピアノだったということで、新聞の多摩版に出ていたのを覚えています。それを修復してコンサートが行われたということも。

でもそれだけで、その報道の当時は、そのピアノの持ち主が旧華族のお嬢様で、留学までしたくらい高い教養を持った女性だったことなどは知りませんでした。さらにその人が、すべてをなげうって知的障害者の教育のために尽くし、最後は第二次大戦中の食糧難のさなか、障害者に食糧など回さないという世間の偏見もあり、あの場所で、(監督いわく)ほとんど餓死同然で亡くなっていたということにショックを受けました。でも、そういう人が先鞭をつけてくれたからこそ今日の福祉社会があるのだと、見ているうちに最初のクサさも忘れて素直に感動することができました。

最初に見たときは、長い時間の出来事を順に追っているようなのだけれど、それがいつのことなのか、子どもたちや他の出演者は変わらないのに筆子と亮一だけが急に老け役になってしまったりするので???時系列的によくわからないところがありました。でも、2回目に見たら、自分がちょっと勘違いしていたことを発見。‥‥学園のまわりの自然がとてもきれいなので、てっきりそこが国立だと思っていたけれど、あの火災の前までは北区に学園があった頃の話なんですよね。

それにしても、火災の後に急に老け役になってしまうのはどう見ても変でした。だって、津田梅子や渋沢歌子などのお友達はちっとも変わらないのに、筆子だけ急におばあちゃんになっちゃうんだもの。マリーアントワネットかって (変な突っ込みですみません)他にも突込みどころは結構あったのですが(算数だか国語だかわからない授業とか‥)それでも、あの子どもたちの天真爛漫な演技や、ロケ地の美しい自然に魅せられて、そんなことは全部帳消しでした。

まず、全国から公募で集めた知的障害を持つ子どもたちの自然な演技の素晴らしさ。彼らはうまくやろうとか頑張ろうとか、そういう欲がなく、ありのままの姿をフィルムに残しています。それが無心で、かわいらしくて、見ているうちにどんどん引き込まれて感動してしまいます。

それからロケに使われた滝乃川学園自体や、立教女学院などに残る古い建物の趣のある雰囲気。筆子の実家や嫁ぎ先となった古い民家の豪壮なこと。千葉や岡山(‥といっていた)のロケ地の美しいこと。山や川、田んぼなど、観光地ではないごく普通の場所で、こんなに美しい自然の景観が残っているところがまだあったんだという別の感動もありました。

時代劇(江戸時代)だけじゃなく、こういう明治から戦前を舞台にした映画を撮るのにもロケ地選びは難しいんですね。ビルや電線が映らない、舗装されていないところを探すのだけでも一苦労だと思います。そんな中で、よくぞこんなに美しく、懐かしい風景を見つけて撮ってくれたという感じでした。

表題の「天使のピアノ」ですが、これは筆子が最初の結婚のときのお祝いに父と叔父から贈られたものでした。それが、彼女の運命の変遷とともに引っ越しを繰り返し、映画の冒頭のシーンは、このピアノが古い建物の一室で埃をかぶっているのを、見学に来た現代の学生たちが興味を持つことから始まります。最後、筆子が亡くなったあとに、ピアノを弾く若き日の筆子の姿が写し出され、周りではありし日の夫や子どもたちが歌い始める‥‥そしていつの間にか学園の庭先で大勢の子どもたちに取り囲まれて、それが大きな輪になって、みんなで楽しそうに歌い続けるのです。彼女の意思がずっとずっと未来まで続いているように。このラストシーンは涙なくしては見れませんよ。

さて、ここからはおバカなミーハー談です私は、ちょっと前にも書きましたが、市川笑也さんのファンでいながら、つい最近まで笑也さんの歌舞伎以外の活動にはほとんど興味がありませんでした。スーパー歌舞伎も2年前に初めて見たくらいです。それが、ここのところ扉座の公演やこの間の朗読劇まで見に行って、一気にミーハーファンになってしまいました。何で今頃?‥‥私にもわかりません(爆)この映画でも、実は私はめちゃめちゃ不純な観客だったわけです

笑也さんは、ヴィジュアルが本当に明治の人というか、衣装も雰囲気も似合ってるんですよね。誠実で優しげで、それでいて、石井亮一という人の高潔で清廉な精神が伝わってくるようで、すっごく素敵でした。本当に、この人はそれほど器用な人ではないのだわ。一生懸命体当たりのような一つ一つのカットが、一念を貫く偉人の姿と重なって成功していました。(ただ、撫で肩すぎてサスペンダーがずり落ちそうで、何度もハラハラしました

生徒たちと笑いながら畑仕事をする笑也さん。突然怒鳴りこんできたヤクザと戦い、生徒を守る笑也さん。タキシードを着て教会で結婚式を挙げる笑也さん。ひまわり畑で生徒に囲まれ微笑む笑也さん。火事で燃える教室に飛び込んでいく笑也さん。もう~歌舞伎では絶対見られない笑也さんのシーンの数々がファンにとってはものすごく新鮮で‥‥ごめんなさい、本当に不純な観客でしたね。

そんなわけで映画としても、また笑也ファンとしても、心に残るよい映画でした。

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2009年7月17日 (金)

時代劇好き。

最近、また時代劇専門チャンネルをときどき見ています。実家に行くと父が一日中見ているのですが、私は自宅ではほとんど見たことがありませんでした。あれもね~、いつも「暴れん坊将軍」や「鬼平犯科帳」ばっかりで、よく飽きないなあと思っていたのですが、その「暴れん坊将軍」に栗塚さんが出演されていたのですね。

以前、時代劇専門チャンネルの特集で、栗塚さんがゲスト出演した回を何本か続けて放送したものを見たことがあったけれど、あれ以外にも時々山田浅右エ門役(準レギュラー?)で活躍していたようです。あるときは介錯役、あるときは刀の鑑定士、そしてあるときは隠密‥‥と思っていたら、今週の回を見たら、唐突に薬箱を持って登場し、怪我人を治療する医者?になってました!はたして、その実態は??

シンさん(松平健)いわく「山田殿は居合の使い手、刀傷にも精通しています」‥‥そうなんですか~!?まるで多羅尾伴内並みの多彩さです。私はめちゃくちゃミーハーなので、こんなこともツボなのですが、誰もわかってくれない‥‥ですね。

私は昔、ごく若いころのマツケンのファンになり、「暴れん坊将軍」の最初のシリーズはよく見ていました。でも、今放送している第6シリーズ(94年)、というより、80年以降は全く見たことがないといってもいいのだけれど、意外なところで栗塚さんが活躍されていたんですね。90年代といえば、すでに50代半ばだったと思うけれど(現在のマツケンぐらい?)いや~「俺は用心棒」の野良犬を演じていた頃と少しも変わらぬ素敵なご浪人ぶり。あの誰にも真似の出来ない渋いお声を聞くだけでしびれます。今月から来月にかけて、ぽつぽつと登場する回があるのを教えていただいたので(まゆこさん、ありがとうございます!)しっかりチェックして、しばらく「暴れん坊将軍」で楽しむことができます

最近の時代劇というのは見ていないのですが、昔の時代劇ってなかなか面白かったんですね。ばかばかしいし、これどっかで見た?みたいな同じような話も多いのに、それでも見てしまう。江戸時代にこんなことはありっこないということだって暗黙の了解で許しちゃうのはどうしてでしょうね。

この間も、録画予約をするのでちょっとチャンネルを切り替えたら、ちょうど「大江戸捜査網」の、松方弘樹が登場するところをやっていました。1970年といったら40年前。「燃えよ剣」と同じ年です。「燃えよ剣」が、司馬遼太郎の独特の歴史観に基づいて、半ばリアルな幕末の群像劇を描いているのに対し、こちらはまるっきり荒唐無稽な娯楽作品だけど、今見ると目新しいこともあって、ついそのまま1本見てしまいました

大体、隠密同心がさ~あんなに目立つ白頭巾姿になってどうするのよ?(この感覚信じられない)それも仮面ライダー並みのスピード変身!(着付けに時間がかかるだろうに‥)それにせっかく変装しても子供にだってばれてる(爆!)この放送当時、私は小学生だったけれど、もし見ていたらやっぱり突っ込んでいたかも。。。でも、ものすごく若い松方弘樹がかっこいい。流暢な江戸弁も粋だわ~。私のタイプじゃないけど、あの人こそ、町人でも、博徒でも、鳶頭でも(番組中では“板前”だった)はたまた殿様でも、浪人でも、何でもさまになっちゃう人ですね。一方栗塚さんのほうは、殿様はともかく、鳶頭や板前など軽い役はやっぱりキャラじゃないでしょう。そこがいいんですけど。

それから、舞台では八面六臂でも、テレビ時代劇ではずっと単一イメージの、仁左さまの「眠狂四郎」。あれもいよいよ新シリーズですが、もう見なくてもいいかな‥‥。何か、暗いのよ仁左さまはとても美しいけれど、暗すぎる!何人も人を斬って、ニヒルだけど、見終わった時にどよ~んと暗い気持ちになるのはいかがなものでしょうね。やっぱり時代劇は単純な勧善懲悪のほうが爽快で、気が楽です。それにしては「冥土の土産に円月殺法をごらんにいれよう‥」なんてセリフを真似して、一人で悦に入っているんですけど

「燃えよ剣」はじめ新選組ものは歴史を下敷きにしているから、もちろん暗い面もあります。敗者の歴史だから、結局最後は滅びるのだし。でも、「燃えよ剣」などは特に、演じる人の体当たりのリアルさが、この時代を懸命に生きた人々の姿と重なって、言いようのない感動を覚える作品です。その栗塚さん主演の新選組シリーズが、何とまたこの秋から時代劇専門チャンネルで放送されるとか。特に9月予定の「新選組血風録」は楽しみです。

65年の放送当時はもちろん見たことがなく、白黒作品ですから、その後、私が新選組に興味を持ってからも再放送はありませんでした。初めて見たのは90年代になって、ビデオシリーズが発売されてから。それをレンタル店で借りて一通り見ただけです。一昨年に時代劇専門チャンネルで「栗塚旭特集」をやったときも、うちはまだ映らなかったので見られませんでした。(後半だけ実家に頼んで録画しましたけど)あれがもう一度見られるなんてうれしいです

それから順番に、10月は「燃えよ剣」、11月は、今年4月にも放送した73年版「新選組」、12月には81年の「いのち燃ゆ」だそうです。全部栗塚さんの土方歳三で!すごいですね。きっとリクエストもたくさんあったのでしょうね。

「いのち燃ゆ」は今年3月に放送していて、私も後半から見ていましたが、時代劇としては斬新でなかなか面白かったです。ただ、17話から登場する栗塚さんの土方歳三は、どちらかというと敵役で、「燃えよ剣」のイメージの土方とは全然違うので、ちょっと悲しかった。。時代の流れに翻弄され、流転する人々を描くこの作品の中で、どんな状況になっても節を曲げることのない人物として終われたのがせめてもの救いだったかな。

というわけで、5月に突然、栗塚さんのイベントに参加して以来、いろいろな人から情報を教えていただけるので、節操無く時代劇もまた見ています。来週からはまたしばらくバレエ鑑賞が続いてしまいますが、見に行くのはバレエ、家で見るのは時代劇?と、何だか変なとりあわせだけど、またこの夏も楽しみたいと思います。

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2009年6月28日 (日)

時代劇、映画、あれこれ。

先月の栗塚さんのイベント以来いろんな人と知り合い、中にはこのブログに訪問してくださった方もいて、本当にうれしいです。ですが、せっかく来てくれたのにトップページが私の現在の趣味?であるバレエの話ばかりでは申しわけないので、わかりやすいように「新選組or栗塚旭」などというカテゴリーをつくってしまいました。だけど‥‥もしかしてつくったからには、これからそのカテゴリーも時々は更新していかなきゃいけなくなった?ような気がしています。

実を言うとここ1か月以上、このブログの「週間検索ランキング」では、「栗塚旭」がベスト1記録を更新中なのです。お気づきの方はあまりいらっしゃらないと思いますが、このページの左下に「検索フレーズランキング」という欄があります。このブログの訪問者が、どんな検索ワードで来てくれたかというのが出ているのですが、私が先月の京都イベントのことを書いて以来、常に「栗塚旭」がトップなのです。(トップといっても5~6件もあったらもうトップかもしれませんが)どうしてでしょうね。ほかにあまり書いている人がいないのかな?と思ったけれど、私がお会いした栗塚ファンの多くはご自身のブログに書いていらっしゃいますし。これは純粋に、世間の関心が高いということなのでしょうか。

それでも現実、私のまわりには「燃えよ剣」はおろか、栗塚さんのことを知っている人はほとんどいないと思っていました。ところが、昨日たまたまランチをした人で、息子の学校で一緒にコーラスをやっている仲間が、なんと昔からの時代劇ファンで、栗塚さんを知っているというではないですか。すごい偶然!‥というのも、子どもの学校関係のお母さんとは長い付き合いの割に、PTA活動などの話意外には、学校や子どもの話、部活や試験の話、先生の悪口?ぐらいしか話をしたことがなかったのです。

それが、偶然そんな話で盛り上がって、私もびっくりしてしまいました。彼女いわく「燃えよ剣」は名作よね~ そして、ちゃんと見たのは私と同じく再放送だったけれど、リアルタイムでもちらほら見ているそうです。それで、私ったらそのあと娘の学校のPTAに行かなきゃいけないのに、かなり長い時間、彼女と話し込んでしまったのでした。

共通の認識としては、栗塚さんみたいな独特な雰囲気を持った役者はその後出てきてないということでした。そうなんですよねっ!特に演技らしい演技はしていなくても、ひと言もセリフを言わなくても、ただそこにいるだけで何かを語ってしまうんです!ある意味大根役者(ごめんなさい!)と言ってもいいかもしれませんが、あの独特な存在感は一体何なんでしょうね~。演技も何もない、セリフもボソボソっと言うだけなのに、顔どアップで、大きなギョロっとした目が右から左へ動いていくカットのみで、すべての状況を語ってしまう!

今、「時代劇専門チャンネル」では「眠狂四郎 円月殺法」というのがスタートしていて、主演が片岡孝夫(仁左衛門)なので、私も録画して3本ほどを見たところです。30年近く前の仁左衛門さんはさすがに若くて端正な美しさ。実は、昨年11月の「盟三五大切」を見て以来、仁左さまはかなり気になる存在になりました。その決定打は3月の「元禄忠臣蔵」の「御浜御殿」の綱豊卿です。よどみなくたたみかけるような長ゼりフの嵐!すごい!感動!それで「仁左さま」などと言っていたら「何で今頃!」と言われてしまいましたけどね(私って、ルジ様もそうだけど、何で今頃‥‥ってことが多いです) 

その仁左さまの若いころの作品ということで見始めたのですが‥‥う~ん確かに歌舞伎役者だけあって、着流し姿が超似合うし、立居振舞いも美しいし、刀の扱いもさまになっていて、殺陣もすばらしい。だけど何だろう‥‥あの転びバテレンの子で「無頼の徒」という設定は、何だかそぐわない感じ。同じ眠狂四郎役で、その10年前にテレビに登場した(私は知らないのだけれど)田村正和のほうがずっとニヒルで、バタ臭くて合っているような気がしてしまいました。

仁左衛門さんは歌舞伎役者ですから、本業では毎月多彩な役を演じています。二枚目役以外にも「伽羅先代萩」の八潮とか「義経千本桜」の藤太まで、実に変幻自在です。演技もこれでもかというくらい濃いし!

だけど、歌舞伎の世界とテレビの世界は違うんですね。30年前ではありますがテレビに登場した仁左さまは、とても美しいけれど何だか無色透明な感じで、色気?‥‥も感じないではないけど、どこか人畜無害という感じ。ノックアウト!とか、かぶりつきたいほどの魅力ではありません。歌舞伎役者というのはあの白塗りや隈取りの化粧をしてなんぼというか、常にさまざまな役を演じるために、素の色というのはあまりないのかもしれません。

それに対し栗塚さんが演じるのは、野良犬でも、土方歳三でも、すべてぞくぞくするような存在感。そこにいるだけで迫力というか、スターオーラというか、本当にあれは何なんでしょうね~?テレビ映像ならではというか、もう画面にむしゃぶりつきたい感じ!栗塚さんの魅力はそういうものだったのだと改めて思いました。

それで、さらに話は飛んで、この間の「オフ会」でのことですが、「燃えよ剣」で山崎丞役を演じた中野誠也さんについて、私は皆さんよく御存じかと思ってちょっと聞いてみたのです。あの山崎さんはなかなか渋くてカッコイイ役でした。演じる中野さんもまた乙女心に(?)栗様の次ぐらいに素敵と思っていましたが、どういう人なのか、またその後どうしているのか何も知らなかったのです。

それで、ファンの方がつくっているHPを教えていただきました。あとで見てみると‥‥何と、中野さんは昔私がたまたまテレビで見て、とても印象に残っていた「忍ぶ糸」という映画に出演されていたではないですか。

「忍ぶ糸」をテレビで見たのは全くの偶然で、中学生ぐらいのときだったかな?題名のごとく中学生が見るには古臭くて地味な映画だったと思います。だけど、あそこに出てきた伊賀上野の街や、室生寺や赤目四十八滝などの近鉄沿線の名所はとても美しくて、私のあこがれの地(?)になりました。それから何年後かに伊賀上野に行く機会があって、ロケ地の一つである「俳聖殿」の前に立ったときは本当に感動したものです。(昔から渋い趣味だったのかも??)

あの後半に登場した陶芸家の青年が中野さんだったのか~。そう思ったらすごく「忍ぶ糸」が見たくなって、レンタルビデオ店に走ったのですが、「忍ぶ糸」はDVD化はされていないんですね。レンタル店はここ1年ほどで大きく様変わりし、もう今では100%DVD。ビデオはすべての棚から消えてしまいました でも、もしかしてどこか場末のビデオ屋にでもひょっこり残ってないかしら?と思い、最近あちこちのぞいていたのですが‥‥やっぱりないですね。

普段あまりレンタル店には行かないのですが、そのときに、また別のものを見つけてしまいました!!何と栗塚さんが出演されている「小津の秋」があったのです。DVD出てたんだ~。2007年?「二人日和」に続く野村惠一監督の作品です。昨年、東京でも公開されていたようですが、私は何も知らなかったので見逃してしまい、残念な思いをしていたので、早速借りてきて見ました!

蓼科というところは、私も夏休みや冬のスキーなどでよく行っていたので、なじみの深い場所です。その美しい秋の風景が描かれているのですが、藤村志保さんといい、栗塚さんといい、役者さんが同じなのでどうしても「二人日和」と比較してしまいます。でもなぜか「二人日和」みたいなしっとりとした感動はありませんでした。主人公の沢口靖子の役が、全然魅力がなくて‥‥やっぱり恨みとか、そういうものが根底にあるものはダメですね。最初に登場した縄文のヴィーナス、そして女神湖‥‥女神は許すことができるというのがテーマかと思いましたが‥‥よくわかりませんでした。

で、栗塚さんですよ!脇役ながら栗塚さんの重厚な存在感が、このほとんどぱっとしない作品の中で、またまたいぶし銀の光を放っているのです。もう何十年も、幼馴染みの女性をつかず離れずおだやかに見守っているだけの、ホテルの支配人役。それから沢口靖子演じる女性ライターの不安定な心の動きも、不思議に暖かく包み込んでしまう存在‥‥。ほとんどセリフもないのに、じっと釣竿を垂れる姿、夜中に趣味のフライを黙々とつくっている姿‥‥そんな一つ一つのカットが心にしみこんでいきます。映画自体は何かにえきらない内容なんだけれど、栗塚さんの端正な紳士ぶりが全体を格調高いものに変えているのです。映像の中で、幾つになっても稀有な存在でいつづける栗塚さん。本当にすばらしい

まだあと何日かレンタル期間があるので、もう一度じっくり見てみようと思っています。
とりとめのないお話でした。

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2008年1月22日 (火)

久々の映画

先日、映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を見てきました。映画は夏に見た「ピアノの森」(アニメ)以来です。近くにシネコンができて、便利になったのに、映画はほとんど見に行かなくなってしまって‥‥‥。

子供が小さいときはポケモンや宮崎アニメ、ハリーポッター、ドラえもんなどを見るのに、何十分も並んだりして苦労していたのに、今ではパソコン画面で席まで予約して、余裕で出かけられるなんて、考えてみればすごいことです。あちこちに同じような施設ができているので、そんなに混んでいないし、というより平日はがらがらで、これでやっていけるのかと心配になるくらい。そんなに便利になったのに、今はそれほど見たいものがなくて、残念ながらあまり利用していません。

「三丁目の夕日」は団塊世代の人が見ると、もう懐かしくって涙ぼろぼろの世界なんだそうですね。あの頃はみんな貧しかったけど、誰もが夢を持って生きていて、輝く未来があったんだと‥‥‥。建設途上の東京タワーがそれを象徴していました。私は、懐かしい感じはしたけれど(埼玉では昭和40年代でも、あれとたいして変わらなかったわけで。。)涙ぼろぼろというほどの感情移入はできませんでした。でも「続・三丁目の夕日」は泣けた!

今回は何だかほとんど茶川先生(吉岡秀隆)中心のお話。「Dr.コトー診療所」もそうだけど、あの人の持ち味がそのとおりなのか、今まで何を演じても「北の国から」のイメージがあって、思わず「淳君!」と呼んでしまいそうだったけど、この茶川先生で完全に脱皮しましたね~!大熱演だったと思います。隣のオジサンは声を上げて泣いていましたよ!

今回は、前作の翌年の物語。東京タワーは完成し、「美智子様御懐妊おめでとうございます」と店先に張り紙がしてあったりした昭和34年。相変わらずセット(CGが多いけど)や小道具が凝りに凝っていて、すごいの一言です。街中の小さな看板やゴミ箱、たばこ屋や駄菓子屋の店先、台所の鍋釜に至るまで、当時の生活のにおいがするようなつくり方が見事!

通行人の服装や髪型まで、そういえば昔こんな人いたなぁ~なんて、そういうところに反応するのはオバサンの証拠ですけどね。三丁目の人たちの人情に暖かさを感じるのも、日本人だなあ~と。近所づきあいが希薄になった今だからこそ、涙が出るほど感動できるのかもしれません。あまり難しいことは考えなくていいし、素直に見ていられるいい映画でしたよ。

もう一つ、見たいと思っている映画は、とてもマイナーな作品で、近くに巨大シネコンが幾つできても、まずやらないだろうという代物です。都内でも2ヵ所しかやっていません。それもものすごく小さいところだというじゃないですか。気がついたらもう今週いっぱいで終わり。早く見に行かなきゃ!

ということで「バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び」というのも見てきました。こういうマイナーなバレエ映画は面白かったためしがないので、ぜんぜん期待しないで行ったのですが、何と、もう一回行こうかな‥‥と思ったくらい面白かったのです。こちらについてはまた改めて。

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2007年9月12日 (水)

久々にテレビの話題?

「地デジ」って最初聞いたときはびっくりしましたよ。何だかいやな響き。略すのもほどほどにしてほしいと思ったけど、前に聞いて絶対変!と思った「ファミレス」だの「デパ地下」だのが今では普通になってしまっているから、そのうち慣れるのかな?日本語の乱れもここまで来ると何も感じなくなるのでしょうか。

この前、2011年に「地デジ」に完全移行する際、かなりの数の「地デジ」難民が出るとかいうニュースが出ていました。一瞬何のことかわからなかったけど、移行の際、テレビを買い換えられない人たちが高齢者を中心にかなりいて、テレビを見られなくなるということらしいです。放送業界には設備費の補助などで何百億も予算が出て、家電業界は買換え需要で潤う、そういう影で「買えないやつは見るな」といっているみたいで、ひどい話です。第一、今のテレビやビデオが使えなくなったら、それは大量のゴミになるわけで、ゴミ問題としても一体どうするのでしょう。安価な簡易型のチューナーを、という話もあるらしいけど、そんなの開発したら家電業界は儲からないから、本気で取り組むわけないよ。

なんてガラにもないことを言ってしまいましたが、我が家ではもう15年以上前のテレビを使っています。ちょうど4年後ぐらいには壊れる予定?になっているから、多少調子悪くても(接触不良で時々音声がすっとぶ)我慢しています。大型液晶もそのうち安くなる、かも?ということで。もともと私はテレビはそんなに見ないほうなので、「難民」になってもどうってことはないのですが。

そうしたら、私の実家のテレビが壊れ(本当に壊れたかどうかは定かではない)、買い替えを機にCATVに加入しました。これで実家は難民にはならずに済んだようですが。父も母も価格や性能を検討して量販店に足を運ぶような人ではないので、出入りの電気屋がいきなりデーン!と最新式の液晶テレビを持ってきたというだけ。一体幾らしたのよ??値段はともかく、それは高齢者2人の世帯にはおよそ似合わない代物でした。CATVでいろんなチャンネルが見られるけれど、リモコンが3つもあって、複雑すぎて何が何だかわからない。最初のころ、子どもが遊びに行ってアニメとかいろんなチャンネルを見て、元に戻しておかないと「NHKを出せ!」とすごく怒られた。わかりますけどね。

最近では母は見たいドラマをDVDに予約録画できる程度にはなったみたいですが、父は何と、チャンネル変えるのも面倒くさい?のか、毎日同じチャンネルばかり見るようになってしまいました。その名も「時代劇専門チャンネル」そう、朝から晩まで時代劇だけをやっているチャンネルです。中高年を中心に、かなり人気のあるチャンネルだとか。けっこう同じものを繰り返しやっているようなのに、よく飽きもせず見るものですね~。そんなに時代劇が好きだったかなあ。

そういえば、私の子どものころのテレビの記憶って、「銭形平次」「水戸黄門」「大岡越前」etc.と時代劇ばかり。少し大きくなって自分で見てたのは「破れ傘刀舟」「暴れん坊将軍」「桃太郎侍」などでした。思えば私の時代劇好き?は多分に父の影響だったのですね。Cocolog_008

ところで、この「時代劇専門チャンネル」に、何と「栗塚旭特集」が登場したのです!7月から主な主演作品を次々に放送しているのです。栗塚旭さんは、「燃えよ剣」の土方歳三役で一世を風靡した伝説の人です。あれだけ子どものころから時代劇を見ていたのに、私が初めて知ったのは高校生のとき。多分あれが「燃えよ剣」の最後の再放送でした。ほんと、あの中の栗塚歳三のかっこよかったこと!

それならと、さっそく実家に行って録画予約してきました。その後HDDにたまったのをダビングしようとしたら、え~?!ダビングできないの??これはデジタル放送ならではの著作権保護?で「1回限り録画可能」というものだそうです。CPRM対応というちょっと高いディスクを使えばいいのだとわかりましたが、これってダビングすると、もとのHDDのが消えるようになってるんですね。なんだかいやな感じ!

そうこうしているうちに、何と9月から、うちでもこの「時代劇専門チャンネル」が見られるようになったのです。加入しているCATV会社が順次デジタル化を進めるため、営業の人が1軒1軒説明に回ってきました。デジタルにすると基本料金は月1000円高くなるけど、今なら工事費が無料ですよ、と。年間12000円も高くなるじゃない!と言うと、このままでもどうせ3年ぐらいで全部切り替える予定で、そのときには工事費が3万円ぐらいかかると思いますよ。だって!それでどうせなら、ということでデジタルにしたのですが、だまされちゃったかなあ?

というわけで9月からうちではいきなりチャンネル数が3倍になりました。といっても実家と同様、そんなにいろいろ見ているわけではありません。「栗塚旭特集」はまだ続いています♡どうして昔の時代劇はあんなに情緒豊かなんでしょうね~。セットだけじゃなく、ロケもふんだんに使って、カメラワークも凝っているし。

ところが、新たな「戦争」が始まりました。うちでは娘がアニメ、ドラマ大好きで、週に何本も録画しています。そこに「韓国ドラマ」にはまったダンナが加わって、すごいことに。予約が重なると、うちの機械では1本しかとれないので、もう大変です。HDDには大量の録画がたまり、(いくら何でもそんなに見る時間ないだろう!!)子どもが帰るとアニメ、夜はずっとテレビから韓国語が流れているありさま。これじゃせっかく録画した栗塚さんも見られないよ。昼間見ればいいと言うけど、昼間は私も仕事してるんですけど!

こんな状態いつまで続くんでしょうね~。そのうち飽きるとは思うけど。

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2007年7月26日 (木)

何年ぶり?アニメ映画

子供は夏休みに入って、毎日ゴロゴロしています。下の子は夕方バレエに行くほかはヒマ。(お友達は部活or塾だそうで。うちも塾にやらないとダメ?)そんなら学校のプール講習に行け!と言って出したら、2人しか来てなくて、プール貸切状態。休む暇がなかったとかで、日に焼けて1日で真っ黒になってしまいました。

上の子は7月中は夏期講習&部活なので、いつもより少し遅く出て行くくらいで、変わらないと思っていたのですが、野球部が西東京大会で勝ち進んでいるので、先生たちも応援に出払い、中止になったとかで、昨日は一日ゴロゴロ。(そういえば去年の王者、早実は早々と敗退してしまいましたね)早くも大変な夏休みの幕開けです。

うちの夏休みといえば、かつてはポケモン映画でした。今週、テレビ東京で毎日1作ずつ放映しているようですが、今年でもう10周年なんだそうですね。あの1作目は私も並んで見ました。子供たちはまだ幼稚園でした~。小林幸子の歌う主題歌の「風といっしょに」は名曲でした。音程がかなり難しいのに子供がすぐ覚えたのでびっくりしたり。子供はテレビ見て「なつかし~!」とか言ってるけど、そうか~もうそんな前になるのね。同時上映で「ピカチュウのなつやすみ」というのもありましたね。帰省するときに「ポケモンジェット」に乗ると、飛行機の中でも上映していました。

そんなわけで、子供がいなかったら絶対見なかっただろうなと思うのは、やっぱりアニメ映画。ポケモン初めディズニー、宮崎アニメ、どらえもん、それから「名探偵コナン」。毎年新しいのができるから、見始めたら毎年見ることになりますよね。

昔、私の子供の頃はアニメ映画なんてあったかなあ?テレビのアニメ番組は隆盛を極めていたけど、映画は見たことありませんでした。「アルプスの少女ハイジ」にしても、結構大きくなってからだし。高校ぐらいになって「宇宙戦艦~」とか「ガンダム」とか流行りだして、でも高校生が見に行くとちょっと変な目で見られたりしました。当時はオタクなんて言葉はなかったと思うけど、アニメファンという人は結構まわりにいましたね。声優さんに夢中になったり(「ルパン」とかの)。私は?ハマってませんよ!お付き合いで見に行った程度でした。

それで、子供が小さいときは一緒に見ていたけど、ある程度大きくなると、映画館に連れて行って、子供の分だけチケット買って、終演時間を確認して、「じゃあね!」とショッピングに行くというパターンになりました。今ではもう、子供が友達同士で行ってしまうので、そんなこともなくなったかな。

でも、昨日はあまりに1日中けじめなく(二人とも!)ゴロゴロしているので、「じゃあ、夕ご飯食べたら映画見に行こう!」ということに。本当に、久々に子供と映画館に行くことにしました。でも、どうして夕食後なの?調べていてわかったのですが、8時以降に「レイトショー」というのがあって、上映会場は小さくなるけど割引料金なんですよ。いいじゃないですか。それに、昼間はしっかり宿題でもやりな!ということで。

それで見たのが「ピアノの森」でした。なんだ~、子供というよりまるっきり私の趣味。というか、一人で行くのは恥ずかしかったので、子供をだしにしたわけです。入り口で知り合いの一家に遭遇‥。家族で「ハリーポッター」を見に来たとか(^_^;)。実は私、「ハリーポッター」の方は2作目ぐらいで挫折してるんです~。あとは子供だけで見に行かせてたので。ああいうのって、さかのぼって見ないとわけがわからなくて悔しいしね。

映画の「ピアノの森」は、なんか絵柄が違う、カイの吹き替えが上戸彩って全然イメージ違う(ーー;)。それと、内容がほとんど忠実にマンガどおり。はしょるところはあっても、アニメはアニメ、それ以上のことを期待してしまったけど、原作以上のものは何もありませんでした。

ただ、「のだめ」もそうだけど、マンガ読んでて「これって一体どういう音?」「どんな演奏?」「聞きた~い!」と(でも、ありえないだろうなとも)思う場面にしっかり音が付いていて、漫画にはない背景の流れなどもとても美しくて、その点では一応満足のいくものでした。音楽はアシュケナージ、カイのピアノは彼の演奏でしょうか?修平くんと誉子は、彼らと同年代の前途ある子たちが弾いているようですね。演奏の対比がドラマチックでした。

この映画で私の一番のツボは阿字野先生!カッコいい~クールな世捨て人のような彼が、森に捨てられた音の出ないピアノにすがり、自身の運命と重ね合わせて号泣するシーンは本当に泣けましたよ!ツボだ~。でも、やっぱりあまりに原作に忠実すぎちゃって。もっと何か脚色はなかったのかなあ。彼の物語だけでマンガ一本書けると思うんだけど、そう思ってるのは私だけ?でも、天才ピアニスト・アジノの輝かしい過去、悲惨な事故、うだつの上がらない音楽教師ぶりなどを、アニメで見られて幸せ♡(実写でもいいよ!‥私って変?)ただひとつ、彼のアレンジしたという「茶色の小瓶」が聞けなかったのが残念でした。

テーマは少年少女の成長物語なんだけど、最初と最後を見ると何だか修平くんが主人公のような感じ。孤独なピアノ少年の転校先のひと夏の思い出、みたいな。だって、カイの特異な才能や生い立ちについて、ほとんど触れてないんだもの。それはそれでまとまっていたけど。でも、漫画の最新刊(14巻)を見ると、あのとき修平が関わったことでカイの才能を目覚めさせてしまった、それが修平のトラウマになってる?ような描かれ方なので、何だかやっぱり修平が主人公??

まあ、どうでもいいですね。ところで、レイトショーの「ピアノの森」はがらがらで、ほぼ貸切状態でした。そうだよね、夜にアニメなんて見る人いないよね。でも、うち以外は一人で来た女性客がぽつぽついただけ。もしかして、私と同類でしたか??

子供たちは「ハリーポッター」か「パイレーツ~」を見たかったんでしょうが、おあいにくさまでした。

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2006年12月17日 (日)

懐かしい「ちょっと昔」

発表会、バレエ公演と忙しい12月ですが、年内に仕上げないといけない仕事も大変で、写真を撮りに行きたくても、余裕のない状態です。いつの間にか紅葉シーズンは終わってしまいましたね。残念!きょう、中央線の奥地にある息子の学校の保護者会に行きましたが、紅葉というより、枯葉が落ちずにまだ付いてるって感じでした。

それで、たまには写真も載せようと、家の中のものを撮ってみました。ちょっと意外かもしれませんが、食玩とかフィギュアを集めたりするのも好きです。そんなに根性はないので、シリーズすべて集めるほどではありませんが。

_003_3 でも、この「昭和おもひで家族」とかいう、入浴剤のシリーズは、5種類で完結なので、簡単に集まってしまった!本当は夏バージョンと冬バージョンがあって、これはコタツがあるので冬なのかな?夏は「ちゃぶ台とぶた蚊取り」だったと思うので。とにかく全部揃ったのはめったにないので、うれしくて写真を撮りました。細かいところまで結構凝っています。_002_1

よく見ると、微妙に時代がずれてるような気もするのですが、まあいいか。台所の食器乾燥機、これってだいぶあとの時代ですよね。食器乾燥機が登場した時代なら、冷蔵庫は当然ツードアになっているはずだし、コンロもグリル付きガステーブルになっているよね。

居間に張ってあるペナント、昔は観光地でお土産として必ず売っていましたね。なつかし~。座布団の上にはクロネコ。三毛猫のバージョンもあるようです。_001_3

トイレは木のふたが付いた便器。そういえばどこの家もこんな小窓があったよね。紙はロールペーパーじゃなくて、ちょっと硬そうなちり紙でした。

壁には「みずのえ」とか「きのと」とか、わけのわからないことを書いたカレンダー。今でこそ気学を少しかじったので「十干」のことだってわかるけど、昔は何か不思議な呪文のようでした。こんなふうに、その日の干支と九星、「一白水星」とか「二黒土星」とか書いたカレンダーがあれば、気学のことがわかった今なら便利だなあと思うけど、今は探してもなかなかありませんね。

写真ではよく見えないけど、網に入った防虫剤のボールもつるしてあるのですよ。芸が細かい!

芸が細かいといえば、この間テレビでも放映された去年の映画、「ALWAYS三丁目の夕日」。すごいですよね。ここまでやるかというほど、細かいところまで凝りまくっています。セットもですが、ミニチュアでつくった背景が、これまたすごい。驚きました。この映画は団塊の世代の人が見ると、もう涙ボロボロって感じなんだそうですね。今と違ってとても貧しかったけど、あったかい家族がいて、きらきらひかる希望があったあの頃。

時代は東京タワー建設中の昭和33年。かろうじて?まだ生まれてない!でも、駄菓子屋さんの店先とか、すごーく懐かしいです。冬にお湯を沸かして湯たんぽに入れ、朝、そのお湯を洗面器に出して、それで顔を洗ったり。今は忘れているけれど、ああ、そんなこともやったんだっけ、と思うことがたくさんあります。涙ボロボロにはならなかったけど、忘れていたいろんなことを、懐かしく思い出すことができました。このホームページの「三丁目探索」のコーナーは、映画を見ていない人も、「三丁目」の世界を楽しめるすぐれものだと思います。

子どもが小さいとき、府中の博物館で「ちょっと昔展」というのをやっていたことがあります。「リカちゃんハウス」とか、「ツイスターゲーム」とか、「ママレンジ」とか、私も持っていたいろんなおもちゃが展示されていて「うわ~懐かしい!」と興奮して見ていました。すると、別のコーナーで子どもたちの叫ぶ声。「ねえ、これ、まるでおじいちゃんの家みたいだよ!」それは、ボンボン時計が掛けてあって、茶箪笥と黒電話がある居間のセットでした。「ちょっと昔」は私の実家そのものだったのです。

その実家も数年前に改築してしまい、昔の生活は忘れ去られつつあります。「三丁目の夕日」は、そんな忘れていた懐かしい世界に浸ることのできる映画ですね。来年の秋、続編が出るとかで、今から楽しみにしています。続編の時代には私はもう生まれているのかな。確か東京オリンピックとか言ってたっけ‥‥‥。

私はひところ流行った「癒し」という言葉は嫌いだけど、こういう映画もフィギュアも、ある種の「癒し」でしょうね。何となくなごむ、そんな感じ。現実逃避のような気もするけれど?。。

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2006年10月26日 (木)

最近のテレビドラマ~マンガ

なんだか評論家のような?表題ですが、実は私、そんなにテレビを見る人ではありません。一時期は家にテレビがないと思われていたくらい、そういう話題に関心がありませんでした。大体、80年代に「北の国から」を見てない(後からビデオで見ましたけど)、「金妻」を見てないなんて信じられないといわれた人です。

でも主婦になってからはNHKの朝ドラとワイドショーと大河ドラマぐらいは見ていたのですが、最近ワイドショーは全然見なくなりました。暗いニュースが多いし、家で仕事をしているとそういうものを見る時間ってとてももったいないんですよね。子供が家にいない時間が勝負ですから。大河ドラマも今年のは余り見る気がしなくて、朝ドラは一応見てるけどもう1、2回抜けちゃってもどうでもいい感じ。

ところが、去年ぐらいからちょっとドラマを見るようになりました。実はマンガの影響です。テレビドラマって、マンガが原作というのがとても多かったんですね。「ドラゴン桜」とか「喰いタン」など、私が読んでいたマンガがドラマ化されることも多くなりました。子供の影響もあるけど、こんなのばかばかし~い。とか、原作のイメージと違う~。などといいながら見ています。毎週自動でHDDに録画できて、見忘れがないことも一つの理由かな。

10月からは「のだめカンタービレ」「Dr.コトー診療所」を見ています。「のだめ」の方は、これって実写なのにマンガみたい、というか、マンガ的表現で笑わせてくれます。マンガじゃ音が出ないけど、こういう音楽ものは音が大事なので、これからどう展開するのか楽しみです。

「Dr.コトー2006」の方は2シリーズ目で、全体的に原作のイメージをとても大切にしている感じがしますが、なら何でタケヒロ君を東京の中学なんかにやったりするのよ!これは一昨年の単発の続編の悪乗りの結果としか思えない。それと、このマンガではコトー先生以外の医者、江波戸先生とか三上先生とか、それから今度の最新刊では鳴海先生など、恐ろしく一癖も二癖もあるわけアリの方たちが、コトー先生や離島医療に触れることで、人間らしい、素晴らしい医者として生まれ変わるところが大きな見せ場であると思うのですが、今2回見たところではそれらをすべてすっ飛ばしちゃうつもりみたい。前回のシリーズが終わってから3年、マンガの方では大きくストーリーが展開しているのに、おいおい、無視かよという感じです。ドラマの今度のシリーズで、一体何を描きたいのか見えてこないのがちょっとつまらないです。ただの美しい島でほのぼのとした人間交流というだけだったら前回と同じ。コトー役の純君(北の国からの印象が強いので)の、ボーっとした感じで流れてしまうのかも。大好きなマンガだけにちょっと残念。でも楽しみに見ています。

マンガといえば、私は連載している雑誌を買ったりはしないコミック派ですが、もうすぐ「ピアノの森13巻」が出るので楽しみです。「ピアノの森」も、来年アニメ映画になるとかいうことですが(そうだよね、実写ではとても)、でも実写でも見たいような‥‥‥。阿字野先生をどんな役者さんがやるのか、実際のピアノ演奏は一体どんなものになるのか、(マンガではすごいですから!そんな演奏があったらぜひ聞いてみたいけど)とても興味がありますが。アニメで評判になったら、実写もやるんでしょうかねえ。

好きなマンガはバレエものでは山岸涼子の「テレプシコーラ」。月刊誌の連載のせいか、次がなかなか出ない。見たいけど月刊誌買うほどでもなく。でも次にどう展開するのか、とても楽しみ。これは相当踊れる子役がいないとドラマ化は無理でしょうね。それから「Do da dancin' !」、これって9よりあとが出ないけど、もしかしてこれで終わり?そんなあ。「昴~スバル」もあそこで終わりなんでしょう。ぜひ続きを見たいけど。どっちにしろバレエものはドラマ化は難しい。ピアノのように弾いてる演技、じゃだめで、実際に踊れて演技もできる役者さんでないと。「プリマダム」の中森明菜のように「元バレリーナ」にするしかないでしょうからね。

子供にはマンガばっかり見るな!と言っているのに、自分も相当マンガ読んでる?普通のマンガ好きという人に比べたらそうでもないでしょ。最近のマンガ、子供が買ってくる週刊誌なんかを見ると、絵が汚い。ヘタ!ストーリーについていけない(これは世代のせい?)でも、中には素晴らしいものがあります。だけど、いつぞやのニュースで、これから世界に日本のマンガを売り込もうと国会で審議された???というのがあった気がしますが、そこまでいくとちょっと悲しいかも。

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