猫様御逗留 4
去年に引き続き、叔母の家の猫を預かっていました。ことしは5月半ばからの18日間。かわい~い猫たちのお母さんやってて大忙しの日々でした(笑)
猫さんたちは観葉植物でジャングルのようになった出窓がお気に入り。直射日光が暑いだろうに、昼間はここでのび~っとして、たまに外を見たりして過ごしていました。
とってもかわいい猫たちはソマリという種類です。以前うちで飼っていたモヤちゃん・ルルちゃんと同じ。ソマリって野性的なのにおとなしく繊細でとても人懐こいです。やっぱりソマリはいいなあ~。
向かって左がさほ、右がメイファーです。うちに来るのは4回目なので、もう慣れたもの。10か月ぶりに来たのに、家の中のトイレやご飯の場所、爪とぎの位置まで覚えていて、おとなしくお留守番できる賢い猫ちゃんたちです。
それがことしはちょっと異変が‥‥。何と、メイファーのほうが、もともと食が細かったのですが、最近あまり食べなくて痩せてきてしまったので病院に行ったら腎臓が悪いとのこと。猫は歳とると(10歳以上)ほとんど腎臓が悪くなるそうですが、メイファーはまだ6歳ぐらいのはず。びっくりでした。まだ若いのにかわいそう。。。何がかわいそうって、食べるご飯が違うのです。
左側がさほちゃんのご飯。一般的に売られているキャットフード、いわゆる「猫缶」ですね。昔は缶切りでキコキコ開けていたけれど、今は食べきりサイズのレトルトパックなんかもあります。小さな缶をパッカンと開けるとおいしそうな匂い。そのほか、前に来た時はマグロのアラや鶏の胸肉などをゆでてちぎってあげてましたが‥‥それらはもうメイファーには食べさせられません。
右側は腎臓病猫用の食事です‥‥ほとんど輸入品で値段も高い。いろんな種類がありますがはっきりいってどれもまずそう。実際まずいみたいで、自分からはほとんど食べませんカリカリタイプのとレトルトタイプのものはおなかがすいた時にちょこちょこ行って少量ずつ食べているようですが‥‥メインの缶詰タイプはどれも脂っぽいミートローフみたいな感じで、これはほとんど自分では食べないのです。なので1日2回「強制給餌」というのをしてました。そう、フォアグラにするためにガチョウに無理やり餌を食べさせるあれと同じ
‥‥それを叔母の家では獣医さんの指導で始めたというので私もやりましたが、これが結構大変でした。
一人が抱っこして手足をおさえていて、もう一人が左手で口を開けさせ、口を開けたら右手に持った一口大のフードを横からすかさず放り込む。うちの子供たちもダンナもかわいそうでできないと言うので、仕方がないから抱っこしてもらっている間に私がやりました。5~6分で缶詰の4分の一ぐらいが食べさせられれば上々、それ以上は無理という感じでした。
あとで叔母夫婦がやっているのを見たら‥‥うっそ~!私がやってたのは一体何だったのって感じ。私みたいに、メイファーが口に入れられたフードをもぐもぐ食べるのを「おりこうねえ」なんて言いながらやるんじゃなくて、私の3~4倍の量をどんどん飲みこませてました。叔母は動物病院のスタッフよりも上手なんだそうです。病気というのに、メイファーが元気なのはこうやってちゃんと食べさせているからでしょうか‥‥うちに預けられた間痩せちゃったんじゃないかと心配になりましたが、体重は変わらなかったみたいでほっとしました。
さほちゃんが食べているときにメイファーがほしがるとかわいそうなので(そりゃ、おいしそうだもの)最初はその間別の部屋に入れて遠ざけていました。でも、見ているとそれほど食べたそうでもありません。もしかしたら無理やり食べさせられているので「食べたい」という気持ちがなくなってしまったのかな?(猫の拒食症?)と心配しましたが、そんなメイファーが一度、ゆでたササミをキッチンの調理台の上に上がって泥棒していきました 半分ぐらいかじったところで取り上げましたが‥‥腎臓病食以外のものを食べて数値が悪くなったらどうしよう?と思ったけれど、やっぱり食べたいんだなあと、少しほっとしました。自分の運命を受け入れてさほちゃんのご飯を食べないように我慢しているのかな?‥‥猫ってどこか高貴で悟ったような雰囲気があるけど、けなげなメイファーにホロリ。
さほちゃんは、自分のご飯も食べ、メイファーの食べ残しも食べ、結構小太りになりました(笑)まずいという腎臓病食をさほちゃんが平気で食べるのを見ると(健康な子が食べても特にかまわないそうです)そんなにまずいのかな?という疑問も‥‥でも、まずくないならなぜ食べないの?何にしても自分で食べてくれればそれがいいに越したことはないのですけどね。腎臓病食を続けても、この状態を維持していくというだけで、これ以上よくなることはないそうなのですが、せめて自分でいくらかでも食べられるようになってくれたらいいのですが。
かわいい姿には癒されますが、ペットと暮らすのはなかなか大変なこともありますよね。私も3匹を16歳前後で次々に見送ったときは悲しかった。最後まで面倒をみるという決意がなければペットは飼えません。 ‥‥ってわけで、またこの子たちのキャットシッターをするために、うちは猫を飼わずにいることにします。
うちの子供たちは、小さい頃から猫のいる生活だったので、猫は大好き。久々の猫に大興奮。毎晩(部活やバイトで帰りが遅いから)猫たちに遊んでもらって(笑)充実の日々だったと思います。
そんなわけで、楽しいことしの「ねこ生活」もあっという間でした。すっかりうちの猫?と思ってたけど、自分の家に帰るととたんに普段どおりに振舞い始め、私を見てもプイっと行ってしまって‥‥こら~!ま、いいか(笑)元気で暮らして、また来てね。
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